誘惑の罪悪、或いは堕落の美徳
性と死が接続され
私は解放された 意味 意図
幸不幸という幻想への執着から。
愛を忌み嫌い
プラトニックを鼻で笑った
故意にそうすることは
愛だったから
(叙情詩は退屈だった
退屈なものが好きだった
退屈を感じている自分が好きだった
それだけが命綱だった)
始まることと
続くことへの吐き気
永遠への吐き気
鮮明に思い出せないものの
優しさ
自己不信も自己欺瞞も自己模倣も
全部自己愛の代名詞だった
…………
…………?僕は、
僕と私は
いつも裏切り合う
いつも、
(意味のない声…意味のない記憶…意味のない約束…)
(死に近い人間は
いつも破れかぶれだ)
───馬鹿だなあ。
刹那主義の
俺の夢を教えてあげようか
人を嫌いながら
人の為に死ぬことだ
誘惑の罪悪、或いは堕落の美徳