神様僕の願いをきいてください
あぁなんでこんなに不幸なんだ神様どうか助けてください神に祈って祈ってある日神様が空の下からやってきてもっと不幸をあげようと言って僕を指さしたんだ細長い腕で僕は受け取らなかったそれ以上の不幸を僕はいらないと思った神様は首をかしげた僕はそんなに傲慢な人間に見えるのか僕は言ったんだ「神様僕の不幸を全てもらってください」僕は痛みに耐えながらこれ以上ない望みを込めて頭を下げたんだ神様は笑わなかったけど僕の願いを叶えてくれた「この不幸は二度と戻ってこない」僕は泣いて喜んだ帰り道はずっとだけど帰って気づいたんだ僕の周りから何も無くなったことに妻は子供は僕の命はどこにいったある時神様が言ったんだ「不幸はもう戻ってこない」神様がこれ以上不幸をくれようとすることはもうなかった僕は何も気づかなかったのか誰も居なければ不幸は生まれないのか神様どうか僕に幸せをください泣いて縋ったけど神様はこう言うんだ「何が欲しいんだい」
神様僕の願いをきいてください