風船

1つめは あなたと恋人になった日
2つめは 公園でドーナツふたつ春の日
しあわせ膨らみ ふわふわ 増えゆく
このまま 空も飛べるかも
2人握って とばさぬように

いつしか持つ手は 1つになった
風船 しぼんでしまうかな

ずっと ふわふわ 丸いまま
風船 どうかしぼんで下さい
手放す勇気は無いのです
でも このまま握り続けたら
私は 浮いて 戻れなくなる
おしあげられて 堪えきれず
ずっと ふわふわ 辛いまま

もし 地面をそっと蹴ったなら
あなたの元へ ゆけるでしょうか
ふわふわ また 増えるでしょうか
私を見つけて あぶないよって
だきとめてくれるでしょうか

ひとつ ひとつにキスをして
静かに 空へ 祈りのように
手元に ふわふわ ひとつ残して
さよなら 今までありがとう
ふわふわ ふわふわ 空をゆく

風船

風船

あなたの元に連れて行ってほしかった

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-11-25

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