砂時計

一邑ふら

飽きもせずに同じ煙をまとって
飽きもせずに玄関前の時計を眺めて
習慣になっていることすら気付かずに
いつからか痺れるようなときめきは大好きになって
いつしか大好きは習慣になって 
愛から云々…… はいはい
そうやっていいようにきれいな言葉でまとめられちゃって
私はあなたの中で年老いていくの?

砂が流れてくのを眺めてる 布団の上で眺めてる
横になって 斜めになって 
俯瞰して 主観して

飽きもせずに同じものを飲んで
飽きもせずにフレーバーを変えるだけ
今日もテレビの音がうるさい
いつからか留守番中につけていた番組には見向きもしなくなって
それは寂しいからしてただけだって気づいちゃって
忙しくしろとか云々…… 違くないか
私は感覚を研ぎ澄ませていたいんだよ

砂ってサーフィンできるかな 布団の上で妄想してる
飛び上がって 落っこちて
風を飲み 空を食べて

考えすぎとかそれは…… すみませぇん
間違ってはいないな 間違ってはいないか
苦しくても私は感覚を鈍らせたくないんだよ

それでも未来の自分に蹴りを入れるのは空を撫でてるのと同じですよ
金の無駄より時間の無駄のほうが怖いんですよ
怖いんですよ

今日も同じ煙を吸い込む
今日も同じ靴を履く
おいていくの?
おいていかないよ、君が君の意思を貫く限り

砂時計

砂時計

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-11-24

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