イモリとヤモリ

大坪勝博

タイトルでイモリとヤモリとか言ってるくせして、ほとんどこの話に出てこないです。

「竜宮城にはイモリとヤモリ、どっちが出ると思う?」

 僕には付き合って2年になるガールフレンドがいる。今日は休日、僕は家で休みたかったが、彼女から遊園地に行きたいというリクエストを受けたため、来てみたはいいものの、やはり混んでいた。目当てのアトラクションに乗るために並んでおり、その待ち時間に彼女と喋っていたのである。
 「それってどういう意味?」、僕が言うと彼女は
「だって、家を守るのはヤモリ、水辺を守るのはイモリでしょ?じゃあ、水の中にある竜宮城にはどちらが来るのか気にならない?」なんて、僕たちは少し前にもうティーンエイジャーではなくなったというのに、なんとも子供じみた返事がきた。
「どっちも出ないんじゃないかな?だって、イモリもヤモリもそんな深海には来れないはずだよ。」
「陳腐ね。」、彼女からのきつい一言に僕は苦笑いをした。
 彼女はよくこういう質問をしてくる。しかも決まってそれは退屈な時だ。亀とうさぎはどのくらいハンデがあったら亀が勝つと思うかだの、トカゲとカナヘビは何が違うか説明できるかだの、そんなクイズみたいなことをよく話してくるのだ。
 僕はそんな事を話される度に、僕が別れを告げられる時はどんな事を言われるんだろうと毎回考えてしまう。退屈な時にそんな話をしてくる彼女は僕が一緒にいて退屈な男になってしまったらどんな事を言ってくるんだろうって。もしかしたらもうそんな男になってるのかもしれないかもだなんて、そんな事を思ってたらアトラクションの順番がやっと回ってきた。
 「ほら、早く行こうよ!」、彼女が僕の手を引っ張ってくれている。
「ねえ、僕の手と君の手、どっちの方が熱いと思う?」と、笑いながら僕が言うと、彼女は「どうでもいい!」という、質問の答えになんてならない返事をした。

イモリとヤモリ

特に言いたいことはないです。
逆にこの作品に対して感想言えるほうががすごいと思います。

イモリとヤモリ

恋愛要素とか言ってるけど、恋愛なんてこの作品に3%くらいしかないので、この作品は時間を無駄にしたい人におすすめです。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-11-24

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