夜を歩く

川上七月

夜に歩くのは危ない

だから、ちゃんと夜を歩く

夜に歩いていると闇やら何やらが

ちょっかいを出してくる

森のなかや川のなか、はたまた海のなかや山のなか

街の裂け目や廃墟へと連れ去られる

だから夜に歩いては危ない

意識をかざして夜を歩く

堂々と口笛なんか吹きながら

夜を歩く

「夜に口笛なんか吹いちゃ駄目よ」

そんなことはお構い無しに吹く

チャルメラのメロディーなんかも吹く

闇があとをついてくる

ごめんなさいとついてくる

夜を歩く

夜を歩く

朝なんか知らないよ

僕は夜を歩く

夜を歩く

夜を歩く

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-11-17

Copyrighted
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