諦められない恋

晴音

諦められない恋
  1. 1.小さな恋
  2. 2.ふたり

1.小さな恋

小学生になった私は小さな恋をした。
1つ先輩の男の子N君を好きになった。
N君は、私よりも小さくて顔は丸い顔してるの。
面白い人で悪ふざけをするけれども笑顔が可愛い男の子、そんなN君が好き。

毎日、学校に来るとN君がいる3mくらい離れたところでじーっと見つめてた・・・。
でも、そういう行為をしているとバレたN君は、私に「キモい」と言われた・・・。
ショックを受けた私は、あっさりN君のことを嫌いになった。
あの頃は、簡単に嫌いになったりしてた。

N君のことを嫌いになると、他の先輩を好きになったりしてた。
私はアピールがデカすぎて、男の子みんなにドン引きされちゃった。
考え方が大人っぽい先輩に「君はアピールしすぎるから嫌われるんだよ」と優しく教えてくれた。

やがて、私は小4年生になると、言葉も恋も理解できる年になった。
もちろん、小4年生になっても恋はしていた。
あのN君に・・・。
どうしてもN君のことが好きになってしまう。
いつも、ケンカするたびに嫌いになるけど。
どうしてなのかも自分でもわからなかった・・・。
告白してみたけど、フラれちゃった。
だって、N君には私の同級生のMちゃんと付き合っていたんだもの。
その事実を知った私は、初めて「嫉妬」を覚えた。

「どうして私はダメなの・・・」

と悔しがり、嫉妬を焼いた。
2人がイチャイチャするところを見ると、胸がギューってなる・・・。
切なかった。

一番、孤独を感じたのは小5年生だった。
同級生にも話しかけてくれなくて、先輩にも悪口を言われて・・・
真っ暗な日々だった。
でも、恋はまだまだ諦めなかった。
周りの人には「諦めた」と言っといて・・・裏の気持ちでは「好き」がまだまだ消えなかった。
どうしてそんなに・・・。

影でそっとN君を見つめながら・・・・
孤独に包まれながら・・・。

2.ふたり

中1になった、今の私。
あっ言い忘れたことがある。私たちの学校は普通の学校と違って、私たちは耳が聞こえない存在。
だから、学校も赤ちゃん~高等部まである。私が住んでる県では2つしかない。だから、転校しなければ高等部までずーっと一緒に生活していくんだ。

もちろん、N君はいる。
Mちゃんとの関係は終わったらしい。
安心して好きになれる。
性格は少し変わったけど、まだ諦められない。

そんなことよりも、何よりも嬉しいのは・・・
部活が終わったあと、帰る途中から2人きりになるの。
2人きり・・・片思いのN君と2人きりなんて・・・・。
本当に嬉しい。

中1年生、初めての部活体験の日、N君と一緒に帰れるかと思ったけど
体験だから、1時間だけ体験できなかった。だから帰る時間もみんなと違って、早く帰った。
すんごい、長い帰り道だったよ。
私の家まで1時間30分くらいかかるから。
そんな日々をひたすら過ごして、1ヶ月が経ち・・・。
やっと、N君と一緒に帰れる日がきた!!

「えーこれから反省会を終わります」
「はいっ!」
「えいえいおぉ~」
「あ~疲れたね~」
「先生さようなら~」
「お疲れ様でした~」

バレーの練習が終わると、そこには野球部、陸上部、卓球部らが待ってた。
あんまり話さなかった先輩ともぶわぁーって楽しく盛り上がり、駅へ向かった。
電車に乗り、先輩らが1人1人減っていき、最後にはN君とふたりになり・・・
最初は、あんまり話さなかった。

(あ~N君と二人きりなんて・・・夢みたいっ)
いつもそう心で囁きながら照れながら一日を過ごしてた。

私は部活帰りが一番楽しくなってきて、学校も楽しくなった。

「あーなんて気持ちいんだろう!」

いつもそう思いながら、学校に登下校してた。
N君ともよくしゃべるようになった。
小学生と違って、ときめきを味わえた。

2学期には中学生にはまだ早いけど、エッチなおしゃべりもしてた。
一番ドキッときたのは
「もし俺がお前のカレシだったら、俺の上着をこうやって被せたなぁ」
と、何回も言われたとき。

(もしも彼氏だったらって・・・)

それが現実だったらいいなと思ったこともあったけど、N君となれるかは難しかった。

N君にいろいろ言われた。

「俺にとってお前は遊び相手って感じだな」
「プリクラのお前よりも、今のお前のほうが俺はそっちのほうがいいなぁ」
「お前の脚、キレイだ・・・」
「お前、モテると思うよ いつかな」

そんなことを言われるたびに、ときめきを感じてより好きになっていく・・・。

でも、実はN君との関係は「あーん」した関係であるの。
文化祭の帰りに、先輩らと打ち上げをやったの。
駅の近くにあるサイゼリヤでね。
たまたま、男と女ちょうどいい人数だったため、
「合コンっぽくしょうぜ」
ということで適当に席に座った。
その目の前は、N君だった。
嬉しかった。

(あれ・・・顔があつい・・・)

照れながら、笑いながら、盛り上がっていった。

みんなから「あーんしてやれよ」と言われた私とN君ふたりは
あーんをしたの。
でもその瞬間をみんな見てなかった・・・。なんかさみしい感じもあったけど
あーんした関係になったんだからいいやとそのまま流していった。


今月12月・・・・12月といえばクリスマス。
その日まで私の思いをN君に届いてくださいと、サンタさんにお願いしようかな・・・。
今も、N君のことが好きで好きでたまらない。


「N君・・・好きです。この恋を諦められないのです。」




続く。

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