羽化

何もないんだ、夢も希望も

実体のない淡い色彩

四方を囲まれた見えない壁に

不安だから塗っているんだ

浮かび上がった吹き抜けの天上

僕はそれをまじまじと見上げ

あそこから出てしまおうと

何となくつぶやくんだ

羽化

羽化

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-11-06

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