作曲家
偉大な音楽を作曲するある男の弟子になれる喜びに、全ての人生を捧げる心があった。
バッハは毎朝教会のオルガンを弾く人間思想の形式があった。
人生で喜びに満ち溢れる音の集合体を目で見て描く、宙に漂うオーラの劇場。
世界にまた一つ新しい音楽の夜明けに、音の連動体が産声を上げる。
パスワードを唱えるバッハの煌めく瞳の輝きに、人類希望のメロディーが起立する。
この世に期待を懸ける手先からオルガンパルティータが溢れた。手先からは天使が笑顔で挨拶し夜明けの光が、そう、教会の天井から救済の光が指し伸べられた。
人の救いの言葉で投げ掛ける光を手に映した。形式を反転させる光の粒子の形状が、人生のアルゴリズムを解き明かす。
人々に希望を与える筆記体の情景とは、天と地に流れゆくバッハが作曲した自然エネルギーでした。
神の意志が働き、人智の機転を利かす全てのフォトンを浮き上がらせ、天地に流れるヒラエルギーが原始細胞を復活させた。
地上に天使を浮かべる羽根の推進力の凄さに、人生を呼び起こす。
バッハが超えた光の密度の芸術性が、臨界的解法で全ての迷路に、救いの光をさっと指し伸べられた。
この世に全く新しい希望が、高低の上下アルペジオで駆け巡り、丘で救いが満ちる道標。
人生を懸ける虹が七色の輝きで満ちていく。点と点が生命の系譜を現わして御言葉の光を柔らかく、オルガンが照らし出す。
オルガンは生命を復活させた人類のテーマで、最も完全な思想が付加された。
この喜びに満ちた現象のさざ波が押し寄せ、幸せに満ちた光に包まれる。
形状が記憶化するスコアのト音記号で、光に満ちた情景がパターン被写し、人生の余韻に浸り草原にたなびく黄金の麦。
この世で初めて人生の言葉を語るシスターの常識があった。
夜明けに生命の伝導率を上げて起立させ、言葉を大事に心の襞で暖める。
一つの伝説を筆記した、情熱の赤のヒラエルギーで浮遊する宇宙に、初めて赤ちゃんが産まれおぎゃーんと声を上げた。
人々が見守る天の流れに同調して、体を動かして十字に両手を広げた後に、星々が一斉に産声を上げた。
人生が赤ちゃんの産声となった。魂が叫びキャンパスに絵を塗り立てて、文明史に残る精霊の可憐な心が躍動した。
オルガンのそばには、天使が生命の線を手先で転がし、円と直線を精緻に組み合わせたキリストの美しい模写を描いた。
地上に浮き初めたイコン画に、精密時計師は細部に宿る救いの音列を反転させ、ふわーっと青空には白い雲を浮かべる。
パターンはその人間の個性の流れゆく雲となった。
これからキリストはこの子供を大事に教育していきます。
人間の生きた音の広大な情景の中に、オルガンが天使の無限大の音列を立たせた。
そしてキリストが手を指し伸べて救いを屹立させる。
確かな救済の現象を電子の生きた情報で筆写する。そしてバッハは魂の電子情景を精緻に表記した。世界を筆記するには十分な精度が必要だ。
全ての状況が神掛かり天と地に明るい色彩が溢れ、希望の翼となる。
その表明に、丘での救済が人生の灯火となって、粒子が一点に集まり、教会の流麗なステンドグラスが目映く構成されていく。
全ての音が一点に集まり凝縮されて御言葉を発し初める。
人間が産声を上げて世界とは何なのかを認識した初めての言語。
この世は言葉の色彩でできている事を、現実のオルガンの音色で語り始めた。
さあ、始めよう人生の新しい言葉の色彩の世界。
バッハが空を見上げて音型のモチーフを美しい光に変換する。
作曲家