赤ワイン
ワインが赤く染まり、人間の救済の血液を知覚し苦労が報われた時空のはるかな旅。
人生が生まれては死ぬ、翼をはためかす音の共鳴体が発散して原子を微分積分法した。
法を執行して、天と地に滴る血液が万物の流れを急い良く解き放つ。
人間の苦行の全てを取り除きバロメーターを一新させて、アルコール原子の躍動に私は助けられた。
パッションが放天し意の想うままに肉体を動かした。人間の筋肉の仕組みを考えてみる。
知性が働き続ける先で、ケンタウロスの筋力的パフォーマンスが十全に発揮された。
ワインは数千年前から人類への癒しの友として君臨してきた。
パトスが血液の内なる血中濃度を高めて織り成して、そこには万全に晴れ渡る人生の道があった。
天から救いの光が満ち溢れ、ワインの血液の一滴をもたらせる。
さあ、人類に幸いなるブドウ畑を用意された。
8000年前から作り続ける人類最古のお酒に秘められた酔わす力。
その意識の不可思議な作用は、万天のワイン原子を一つにまとめ上げて凝縮したスープ。
それは究極のオリジナルの血液。
天地にワインは人類を救いメランコリックな聖なる力を秘めていた。それが全ての細胞へと行き着いていく。
母なる海で想像する美しき真っ赤な血色の流れ。
その濃い液体が人としての細胞分裂を加速させ、進化の頂点へと向かわせ解剖されていく。
ワインの味は人類紀元の興奮材料としてパワースポットになる。まさに神秘なぶどうが今栽培されていく。
優雅な時空を造物する、運命の形式美学が、細胞組織に人智を超えた周り方で全身を駆け巡る。
伝説的なレバノンワインが、豊穣なる大地に実る赤いぶどうから精製され、無限の感覚的な閃きでパッションはマタイに委ねられた。
地上の神の血液であるワインは、創造主が造り出す形状の頭脳。
頭脳が興奮し細部に神宿る意識の羅針盤。
そして今、神様の顔を見た少年は救世主になった。
教会の螺旋階段を昇る羽根を持つ少年こそが、世界を美しく飛ばせれる救世主。
形状を作り出す不可思議な手の運動が、神秘なヒラエルギーを発した。
細胞が解き放つ原子の煌めき、カオスの一点で粒子同志が結合し集約されていく。
ワインを手にした人間の血液は、これから始まる全ての現象の種子を手の平に一点集約する。
集約した意識の中に微睡み、豊穣な大地に咲くぶどうの花を感覚する。
新約聖書を筆記したユダヤ人の手の形状に、ワインの血液が流れた。
血液が流れるように、世界は見事に動き回転していき、海面が月との重力で見事に調和して応答し合うのです。
地球の回転と、人間の労働の対価に、全ての情熱がアルコールの成分へと転化された。
究極の濃さを生み出す世界の中心地で、原子は崩壊する。
現象がカモフラージュし、世界の原子配列を決定するカメレオンとなった。
頂きに登った原始の興奮状態で、高い知性の系譜の筆が救世主キリストを描写する。
点と点で人間が積み重ねた歴史を掛け合わせると、全てが報われたオアシスになった。
パラメータが一つの軸を基準にして周遊するメランコリなワルツを鳴り響かせる。
ワルツをワルツで解くと、考え尽くされた究極の絵画の構図となり、高い知性の凝縮が表現された。
パラメーターは世界の初まりを、原子の産声が地平から新しい文化の決意表明をする。
パターンが一つから二つへと変容し、ワインの赤い色彩が生まれ、無限の地平に分度器を当てて角度を測った。
その情熱でパターンが決定されてそこは今全宇宙となった。
全宇宙がワイン色に変色して飛び魚がぴょんぴょんと弾ねている。
この期待に満ちた遊びの中で、人類の知性は完全に酔い知れるのです。
人類は嬉しくなって、天地が周り始め新しい宇宙が生まれています。
その奇蹟の光を見つめて、今キリストが誕生します。
赤ワイン