愛及屋空

逆光 青 あなたの背中が烏になる。
セカイの端から端までがあなたの駆る空ならば、
憧憬は及び続ける、宇宙の茫漠に。

言葉が、接続する遊戯のなかで鳴る音叉である
ぼくらみなそうである
文字になる

夜になると、冬になると、黒くなっていく
あなたが!
世界が青くなっていく 光を思い出す

もうそれからどのくらいの年月が経ったか、
書き続けていた。一本の鉛の線が。いつまでも宇宙の隅に届かないことがぼくらの永遠である。

あなたの歌声のうえで、うつろうすべてがテクスチュアになるのに。

愛及屋空

愛及屋空

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-31

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted