午前5時

小鳥の鳴き声
高速道路を走り抜けるトラック
家々の向こうに見える オレンジ色の空
世界は眠っていて
私は起きている
私だけの時間

たまには早起きして
窓を開けてみよう
流れ込む空気を吸って
世界を味わってみよう
きっと おいしいと思えるはず

眠れない夜は
眠らなくていいんだ
そうすればいつか 朝はやって来るから
オールナイト明けのボーッとした頭を
世界で冷やしてみよう
きっとまた頑張れるはず

傷付いても
傷付けても
世界が私を包んでいる
空気が私を包んでいる
空気は 必ずそこにある
午前五時は
必ず毎日やってくる

午前5時

午前5時

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-27

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