シングアソング

ただ生きるだけでは

どうにも行き詰まってきて

生きている理由が欲しくなってくる

僕が生きている理由はおそらく君だ

君がいなくなったら僕は生きていけない

とても単純なことだ

このままずっと単純でいられたらいい

だけど僕らは

複雑に考えることの方が好きらしく

たまにそれが過ぎて頭がこんがらがって

窮地に陥いる

生きている理由であるはずの君が

ときに煩わしく 

僕は君から離れてみたくなる

おかしくないか、僕は

自分の生きる理由に対して

そんな感情を抱いては

孤独を愛する唄なんか

口ずさんでしまうのだ

シングアソング

シングアソング

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-23

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