一朶の、
俺は本当は宛名のない手紙なんて書きたくなくて、詩なんて書きたくなくて、きみの名前を呼ぶ俺の声が、呼び続ける俺の声が、きみに届いて欲しかった、きみを忘れずに生きている俺の姿を見て、笑って、呆れて欲しかった、それだけなんだ。祈ることをやめたくなかった。俺にとっては、生きること自体が祈りだったから。それしかできなかったから。
一朶の、
俺は本当は宛名のない手紙なんて書きたくなくて、詩なんて書きたくなくて、きみの名前を呼ぶ俺の声が、呼び続ける俺の声が、きみに届いて欲しかった、きみを忘れずに生きている俺の姿を見て、笑って、呆れて欲しかった、それだけなんだ。祈ることをやめたくなかった。俺にとっては、生きること自体が祈りだったから。それしかできなかったから。
一朶の、