モーツァルト
モーツァルトは流れゆくテーマの発散性で、天地を流動する音の粒達による現象の仕組みを解明した。
人生の仕組みが柔軟性に富んで、原子が一つ動く音を聞く機会に、サラサラと人間の聴覚を刺激し美しい魂が現れた。
人間を構成する素粒子が産声を上げる。未知なるヒッグス粒子が動いて静謐な音楽が意味深く流れた。
人間の心が動いた時、光子のエネルギー流量を、極限の精密的なシンメトリ構造のピストンで打ちつける。
全ての星空の中で一番の動力機構となって炸裂する、エンジン単体のパスカルの思考。
才能が宿る素粒子の動きが加速されて、多大な時間を懸けて一つの芸術を努力して念じながら作り出す。
モーツァルトの無意識の音符が、上下に高低するメロディーの線対称な素粒子ジャンプ。
原子の動きが確固たる意志を持ち、一つの伝道体が伝える優雅な間取りで誕生する微笑。
生まれたばかりの柔らかい顔に朝日の光が指し込む。
モーツァルトの輝く表情には意志が宿り、天才の細胞が縦横に微細で動き呼吸している。
可愛らしい生命の脈動は真価の力を発揮し、夜明けの滑走路から飛行機が飛び立つ。
人生をモチーフした音符の横への移動で、ひらひらと軽やかに才能が舞い上がる。
昇天する思想の浮遊体に、原子は未来を真っ直ぐに前へと進め、個性のフレキシブルな超伝導体が人の気持ちを掴んで動かす。
その時、草原を駆け抜ける少女が白いワンピースのスカートをひらひらさせて昇天した。
意思を無くして解脱したテーマの中に、誰も知らない瞳の意図がありました。
その人間設計者の手先が青い地球をそっと転がしてみせたのです。
音譜の到達した曲線を解析器で精緻に処理し、全宇宙に美しき素数が存在する密度を調べる。
天才を宿した期待の中で幼児が北極星を見つけた、その瞳は全人生の解決。
左脳と右脳の機能を全てつなげてくっつける、全開した素粒子のフォトン性能。
天使の柔らかな衣に包まれて、ウインクする優雅な音楽が、地球の中心を目映く飛翔する。
天を見上げると、円状に飛翔した音の譜号が光を点滅させてきらきらと舞っている。
色とりどりの記憶の色彩が万象の音の素粒子となった。
それをスコアに音符のラインで描く時に、そのあまりにも美しい丸みを見て素直に感動した。
美しきト音記号の形跡に秘められた、感性の動きを操作し、少女の隠れた髪の形状を指先でなぞる。
人生を黙想する脳のしわの色彩がなぞる、淡い心の記憶があった。
神経細胞の深いしわが類い稀な個性を発揮していく。
才能が星降る夜に、私が生まれた日の母親の解脱があった。人類皆が兄弟であるように。
人生の想いの雫が地下水へ滴りじわーと浸っていった。無常のモーツァルトの知的な瞳に涙が一つ流れて、今それは海の初潮となった。
初潮の想いの中で音の魂が鳴り響き、クォークがまた一つの面白い動きを始め、天性のモーツァルトがこの世に初めての音型のメロディーを奏でた。
誰も聞いた事の無いメロディーの表情で、全てが開放され全人類的な努力が報われた。
性格の違う音楽の現象達が、化学反応を起こし合い、全ての記憶の色彩を解放する。
全ての頂上に全結晶化した音の魂が、原子を一つ一つを組み立てて熱を与え揺らがせ、人間の心が産声を上げる。
初めて私の産声を聞いたのは母親の耳だったのです。
この誕生の現象が成立した時の、母親の表情は、日々生まれる心の清らかな天が晴れ渡る青の情景。
脳のエネルギーとは糖分でした。そして全ての源とは日々の積み重ねた弛まなぬ努力の標本だった。
生きた細胞が躍び細かな原子の素材が天へと一斉に昇る、常識を超えたパッション。
超越する時間軸で、X軸とY軸の基礎の数値が素数の位置を予想する。
エネルギーに満ちた全ての現象が一つの直線と一つの曲線となり、人生になった。
モーツァルト