ステージ

ステージ

大地には白い雪がちらちらと降り注いだ。
この世界でステージに立てる喜びに、全身の生き様がスポットライトで照らされ、生命の本流を最前線へと押し進める。
人生のスポットライトは可能な限りの時間と努力を懸けた本当の言葉へと一点に集約される。
人生で感じた色彩と音と触感のフィロソフィーは、伝説のメシアの跡を追い掛け、晴れ渡る聖なる救済の丘へと登る。
顔色が良い反応をして好意的な思想で眺める十字架上のキリスト。
全力で歌い続けるメンタリティーが、マグマの熱気となって凝縮した火の玉。
可視化されてぴょんぴょんと飛び上がる情熱の大合唱。
聴衆を完全に味方に付けたアーティストの手足が全て救済となり、鐘が鳴り潜める古き聖堂内で修道士は黙想する。
人を幸せにする手段は日々の言葉の習慣化で、命の燃焼度が完全にフォトン照射され天へと昇ります。
マイクを握りしめ、己の生きた証を聴衆へと披露する現象。
そして喜びの因果応報を聴衆に権利行使し、歌手は立身出世するのです。
元気とは大事に言葉を選び、実行を習慣化する生命の伝説だったのです。
ネオンが灯り色気の輝点が、一つの映画のワンシーンを築き上げ変容する技葉には、万開の花びらが芽生えた。
花びらの落ちる形状は線対称でシンメトリカルな満開の桜の重力でした。
軽やかに聴衆の気持ちを動かし本能の輝きで、灯火が明星に生まれ変わり、宇宙の裏側へと音を熱く預ける。
人の気持ちが集まる情熱の機微の囁きで、本能の音階が燃え上がる。
特別深い情熱を懸けた歌詞に想いを乗せて、人生の舞台に寄り集まる人間の熱い気持ち。
天からの捧げ物を持ち、戯れる命の微細な細胞の寄せ集まりに、心は一つとなり一つのユニバースを可視化する。
時代を生きる音の各々のパーツが本流となり、完全な合成写真ができ上がる、単一メロディーで優雅な世界創始者の思想を再現する。
世界の色彩の描き方を、円状放射の形状へと変化させた時、全く新しいマイクが一番澄んだ歌声を聞かせる。
人生を懸けた音の輪郭が生きた想いの中で挑戦する熱きバロメーター。
庭の奥ゆかしき松の翳りがモニュメントとなり、万物変容のテーマを習字の筆で描く創始点。
蔵の中で子守り歌を歌う母親の反響音。全ての四面が反響しキリストが動き初めるマイクパワープレイ。
言葉の色彩が変わり、祈りを天に捧げ秘密のパスワードを唱えると、万色がたった一色に生まれ変わり、宇宙の夜が開ける。
世界を単色で染め上げたバロメーターで創造する全く新しい色彩があった。観客が立ち上がり、地球で発色された初めての情景を眺めた。
歌手は両手を広げて、光の渦の中で黙想した表現で、音楽の祭典は昇天する。
人を喜ばす期待感で全く新規なテーマが流れた。
可能な限りの音の集合体を弾け飛ばす命の花びら。発声練習の中心で、太陽光が生まれる。
この色彩の照度が天の位置を変換し、神掛かる聖歌隊の単一テーマが復活の言葉となった。
観客がさざ波に揺れて遊泳する、浮いたぷかぷか不可思議な細胞の構造。
頭脳に投下する才能のメーテルリンクが、初波のさざ波に、自然体の形式美で万天へと放射する。
第一のテーマを歌手がマイクを熱く握り歌う。初波の宇宙に鳴り響く音楽の整列したモニュメント。
期待した音の波形の同一性に、全てのドラマが鳴り、宇宙の初めの音が開始点に立っている。
この天才にとって変わる才能の期待性に、生命は生まれ変わったのです。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-19

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