ライブステージ

ライブステージ

ステージで歌う高揚感に酔い知れる我の歌唱世界に一輪の花は咲き、宇宙の深遠に最上級の灯火を指先で転がす。
天空には星の灯火が燦々と輝き、位相変換する世界のしめったれた目の光は全ての苦労を流す。
遠くのひなげしの花が風に揺れて開いた。新しい花が一生の初まりの開始を告げ、真っ直ぐに天へと背筋を伸ばしていく。
現象の数々を、光の描写の克明な天体模型を鋭い目線で映して物語を自分の手で書いていく。
風が吹き一輪のマイクが点灯するロマンは母親から生まれる前の母胎の状態。
微細な神経細胞を刺激させて、天のエネルギーをチャッカマンのライターで点火する。
期する者の必死のパフォーマンスに弾ける玉の放物線上に光る軌跡。
その軌跡に光の記憶が強弱の信号で天の川を造り上げ、宇宙空間で点灯虫となった。
世界の夜明けがステージ上の奥底から音の玉となって月に奏でるセレナード。
文章が織り成すパッションの形状が、この世の恋人に一次変換したXY軸のフォトンで周りをおぼろげに照らす。
全ての生死の幻映にノスタルジックなパフォーマンスが、深い露のしたたる指先にロマンで咲き誉る。
情熱が色彩を無限に変象し微熱のまどろみに、砂漠の地に一輪の青いひめゆりが咲いた。
彼方の彼岸のパトスでひめゆりがたなびく先には、黄金の大地が見えた。
黄昏の闇の光に告白する少女の微かな手に、ひまわりは満開に咲き、たった一つだけの個性を手にしたのです。
個性の雫が滴り砂漠の白砂の中に生命の初期状態を与え、分裂する意思の二段活用で形状記憶する歌のオアシス。
幾多の想いの中心に神掛かる雫の水面にはさざ波が立ち、究めて幾何学的な現象が、周りのフォトンへとエネルギーを伝幡する。
パターン処理する音高の粒達の行路に、人間心情の遊覧船が夜の川に放脱する揺らめき。
世界に一つの音がリアルなモチーフの昇天モニュメントで、スコアに刻む生命復活師。
安定を与えたポリフォニーの素因数分解の因果に、無限の数値は刺激的な邂逅で無となり、X軸とY軸は完全な標準値を設定した。
人間の生まれたままのモチーフを奏でた歌手は客席に、宇宙の原始状態でマリアを復活させた。
宇宙にたった一つの現象が分解し飛翔し幾億光年の夜景へと、展望が開ける可能な限りの原色の無限パレットに、全神経が天へと昇化する。
夜明けの数字の戯れに遊びのおもちゃは現象を系譜し、フォトンは己の意思を反映して絵画を描いた。
ミニチュアリズムの天体模型の現象が流れゆき、夜空の星々の波型と同一化していく。
たった一つの音の生き様が発色し丁寧に筆で軌跡を刻明に点写する。
人間パターンの方程式が存在する事を知り、その情熱の思うままにしたい芸術を創造する。
歌手は未だに見た事の無い感情の渦中の生命根元への突破を開く。
その先には人類が未だに見た事の無い暗号の不可解な文字が存在し、初めの一文を救世主に捧げる。
天体の動きは完全に歌手の意思に従って移象する全解放状態。
全ての記憶の雫が無限のカオスの海へと漂流し、己の経験が人間の血液の信号に変換する。
天の形状はゆるやかなオーロラの中で、生命の発射台から飛び立ち地平が開ける情景は知性の高度な出発地。
ここから宇宙の初まりの音がほらっ、そこに誕生しています。
マリアの銀色の衣がひらひらとはためく地平の出発地で告白します。

ライブステージ

ライブステージ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-19

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted