蓮の華の上 ①
母の願いは、蓮の華の上に座っているような老後を送りたい。
そんな母についてのお話です。
蓮の花の上に座れるのかなあ。
同窓会のこと
母と温泉に行きました。
『で、なんで同窓会は来んかったの?』
「雨が降ったら来るなっていったやん。」
『雨やったら、危ないやん。雨やったの?』
「晴れ。」
『なんで来んかったの?』
「だからっ、
晴れたら参加、雨やったら不参加なんて言えないやろ。仕事だって、晴れなら休みますって言えるわけないやん」
『…』
『そういえば、高校の同窓会の案内来てたわ。渡そ思たけど…終わってた。あはは』
はぁ―?何にそれ?あははって?
「そんなん初めて聞いた。なんで言わへんの!?」
『行きたかったん?
行かへんと思たわ。何回か来てるで。
あんたがどこにいるか知ってる人は連絡くださいって。あんた、行方不明やわ(笑)』
何笑っとんねん!
行方不明になってるって......
「あのさ、行くとか行かないじゃなくて、私に来た手紙は私に渡すのが当たり前では、ないんですかっ?」
高校の同窓会はないって思ってた。
握り潰してたんか~( ̄▽ ̄;)
美晴たち何も言うてなかったし。
『行きたかったん?
高校のやなくて地元の同窓会も行ってくださいよ~(笑)
雅治君に墓であったら、夕子ちゃん来んかったね~って。
会いたかったみたいやわ。
あんた、雅治 君の電話番号知らんか?』
だからっ!
お母さんが、来るなって言ったよね。
「同窓会行ってないから、知りませんけどっ。」
『雅治君に頼みたいことあるんやけどなあ』
「雅治君とは、小中学校 一度も話したことありませんわっ。」
何言ってるんですかっ?
誰か助けて~。
何寝たふりしてるん!
蓮の華の上 ①