栄華を極めた蒼空の王国【星紛い編】
【星紛い】
神代の頃より星護の地を中心に王国に出没していた光を持つ者や生物を襲い、その光を喰らう光に連なる者の天敵とされる存在。神代では星護の民、現在では白星及び面持ちの殲滅対象。神代の王国では力も弱く知能も低いものばかりだったが、亡国後に爆発的に力と知能を得た。
知能の高さに基づいた階級が伍級~零級まで定められており、数字が小さい程知能が高い。一般的な星紛いは伍~参級までであり、弐~壱級は目撃率が少ない。尚、零級は滅多に出没しない。
光を喰らうものの強い光を受けると弱ってしまう為、出没地域は捨てられた地と暴風域飲みに限定される。両地域間の移動には、星語の民が地下資源を掘る際に使用していた道を使っている。
伍級
知能は一切無いが、場所や環境に関係無く群生し星の子やその他の光の生物に影響を及ぼす可能性のある低級の星紛い。闇の木や闇の花は、此処に分類される。
最も数が多く凄まじい繁殖力を持つのが特徴。
肆級
知能は低いが、直接的に攻撃を仕掛け星の子への被害が予想される行動を取る星紛い。
闇の蟹と暗黒竜が肆級に分類される。
参級
知能は低いが星の子に擬態可能、或いは簡単な意思疎通が可能な星紛い。オオミズアオと蚕蛾は此処に分類される。
参級までは普通の星の子でも目撃する可能性が高く、対処法さえ知っていれば被害を未然に防げる。
弐級
知能が高く尚且つ星の子に擬態出来、生まれて間も無い星の子や警戒心の薄い星の子を狙って襲う星紛い。黒いのと蝙蝠は此処に分類される。
空腹時以外は星の子と大差は無いが、空腹の限界を感じると豹変し襲い掛かって来る。翼を所持出来ない為背中さえ見れれば見破れる。
弐級までは基本飛行能力を持たず、一度飛んで距離を取れれば追い掛けては来ない。
壱級
知能と擬態能力、更には飛行能力をも備え持つ非常に危険な星紛い。伍~弐級までの星紛いとは桁違いの危険性を持つ為、壱級以上は"分類"ではなく"指定"に変更される。現在壱級指定星紛いは二体。
零級と合わせて、白星や面持ち間で"働き蜂"と呼ばれることも。主な役割は光に関わる存在を襲って光を奪い、零級に渡すことで低級の星紛いに光を行き渡らせること。
壱級以上の星紛いは黒い頭髪に赤い目を持つのが最大の特徴であり、更にこの二体は"実在する白星に近い見た目"に擬態し、自らを"毒虫"と"鶩"と名乗り行動している。
二体共狡猾且つ残忍な性格は一致する為二体一組で時には親切に時には弱々しい演技をし、油断した星の子に危害を加える。
毒虫
鷲の面の白星に似た姿の星紛い。
寡黙だが非常に短気で破壊衝動が激しく、一度手が出ると対象を破壊し尽くすまで止まらない。
鶩
鷺の面の白星に似た姿の星紛い。
一見常に笑顔を絶やさぬ接しやすい性格に見えるが、自身より弱い存在を嬲って壊すのを何より好む快楽主義者。
毒虫以上に手が付けられない。
零級
星紛いの中でも白星や面持ちを欺く極めて高い知能を持ち、星の子と大差無い白い髪や目の色の擬態能力と、微弱ながらも光への耐性を持つ最も危険視される星紛い。現在零級指定星紛いは一体のみ。持ち合わせる特性から、白星間で"抱卵虫"と呼ばれることも。
この星紛いの最大の特徴は"星紛いを増殖させることが出来る"点。光を喰い尽くした後の星の子の身体や光の生物の死骸に核を植え付け、星紛いに変えてしまう。また、自身より下級の星紛いに光を分け与える役割も担っている。
尚光と闇は元々相容れないものの為、出来ても精々参級程度までにしかならない。
普段は"実在する星の子に近い見た目"に擬態し自らを"女王"と名乗り行動しているが、本来は暗黒竜に匹敵する程の巨体と擬態元の星の子とは似ても似つかない姿をしていると記録されている。(現在目撃者無し)
女王
美しい白い星の子に似た姿の星紛い。
壱級を上回る狡猾さと残忍さを持ち合わせ、妖艶な雰囲気を持つ。高圧的で高飛車で他者を常に下に見ており、僻みっぽい性格且つ激昂しやすい性格が目立つ。かなりの頻度で働き蜂達に当たっている。
とある理由から光に連なる者達を酷く忌み嫌っており、根絶やしにすべく行動している。
栄華を極めた蒼空の王国【星紛い編】