句法氷魚

らっきょ太郎

ダイヤが一つ、金と銀が1グラム、グラニュー糖が150グラム、砂鉄が一粒、象牙が3本、脳髄が一つ、金星の重さが鶏、一羽。納屋には鎌があってそれで雑草を刈る。よく言われたのは雑草は伸びた後に刈るように、それから凍った魚はあまり食べない方がよろしいと、魚は湖とドブの側溝で釣れる。でもどちらの魚も鱗が5枚で炭火にできない。雑草は集めて山羊に食べさせる。山羊のツノは一本折れていて、かじると甘い。氷砂糖と同類だと冷蔵庫の扉に張られている説明書に書いてある。プラスチック製の餅は山羊は食べてくれない。何故だろうか、彼らは目の前に置くと必ずむかつく表情をする。そんな或る日、君は塾の帰りに鎌を持ってコンビニに辛いお菓子と、溶けにくいケーキを買いに行くんだ。同じクラスメイトのLLは困った顔で明日はテストだからもっと勉強しようと言う。歯の矯正をしている隣のクラスメイトのMは君のことをSNSに、鎌を何時も持って歩いている危ない人と文句を書く。Lは夏でも長袖長ズボンで声も聞いたことがないけど去年同じクラスメイトだった。塾は楽しい、雑草を刈る方が楽しいが塾はペン先を回しているだけでいいから、楽しい。Mは好き。何時も文句を言っていて寂しそうだから。寂しそうな人は好き。雑草よりも目立たないから。コンビニに入って辛いケーキを買った。君は店員の名札を見て名前を覚える事ができるけど、同じクラスメイトの人の名前は覚えきれない。金と銀が0.5グラムだがら覚えきれないってさ。夜の公園は好き。人がたくさんいるから。鎌は一週間に一度手入れしている。よく食用の油で拭いている。夜の公園にいる人たちは帽子を被っている。多分、紫外線と街灯の光のせいだ。でもニット帽は被っていない。それで君はニット帽を買った。白いヤツで男性ものだ。君は辛いケーキが入っている袋を持って公園に行く、理由は人にあいたいと思ったからね。君は公園のベンチに座り、横に鎌を置いてから辛いケーキにフォークを刺し、そこに居る人たちを見る。ダイヤが三つ、金と銀が1グラム、グラニュー糖が14グラム、砂鉄が三粒、象牙が1本、脳髄が二十四、金星の重さは赤ん坊程度。君は夜空を見上げてため息を吐く。それから甘酒をコンビニで買わなかった事に対して後悔し、鎌で切る。麹に漬けた鮭の匂い。そうそう、これが君の感触だった。

句法氷魚

句法氷魚

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-10

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