経済

高木紀久

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Win-Winという言葉があります。互恵関係という程度の意味だと思います。この場合、ゲームのプレーヤーに敗者は存在しません。勝者のみ存在するだけです。これとは逆に、Lose-Loseという関係性も存在します。この場合、ゲームのプレーヤーに勝者は存在しません。敗者のみ存在するだけです。Lose-Loseの関係では、“あなたも私も負け”という関係性が成立します。すくなくともWin-Winの関係の方がLose-Loseの関係よりもましと言えるでしょう。そして、また、Win-Loseの関係という関係性も、世の中には存在します。この場合、ゲームのプレーヤーには、勝者と敗者が、厳然と存在します。この関係性(Win-Loseの関係性)が世の中で一番主流でしょう。世の中には、絶対的な価値よりも相対的な価値(つまり他者への勝利)を絶対的な価値とする人物も少なからず存在します。しかしながら、このWin-Loseの考え方は、世の中の格差を作り出す原因となっています。今日の格差社会(全地球的な)を築く遠因となったものこそ、このWin-Loseという考え方ではないでしょうか。1%に満たない人達に富と権力が集中していると言います。サブプライムローン問題、リーマンブラザース社の破綻、地域紛争などによる地政学リスクの増大等以後、全地球規模で格差が拡大の一途をたどっています。経済的な格差が拡大し続け、その究極に達した時どうなるでしょうか。おそらく、経済エントロピーは最大に達し、資本主義経済が崩壊するかもしれません。そうなったらWin-Loseの関係どころか全滅です。これは、Lose-Loseそれも究極のLose-Loseにほかならないでしょう。Win-Loseの究極の形はLose-Loseなのです。そういった意味ではWin-Winの関係はWin-Loseの関係より優れていると言えるでしょう。だから私は推奨します。Win-Winの関係を。

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経済について。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-07

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