キャンディ クレイグヘッド

一邑ふら

香り 飲み 望郷のバルコニー
揺りかごの中ではっきりとした夢を見ている
風に揺られながら別の国の空まで見えている
大きな瞳が 小さな生き物の上で光った
それは波の中の一粒のひかりのようだった

足なんてなかったのだ 風に揺られながら
香るのは黄色
漂うだけでじゅうぶん きっとそうなのだ

だから誰も大きな声を出さないで
うたを歌っていてほしい

この空が一つなら
重なり合い見えない星まで
立体的に捉えることができるだろうから

父も母もなくなった
子供もいなくなった
国境もなくなった
新しい世界
私だけが確かにここにいる
それだけでじゅうぶん きっとそうなのだ

だけど何百年も繋がれてきた
絆は深く刻まれているだろう

この空は一つだから
いつか雲に乗ることさえ
現実になるだろうから

キャンディ クレイグヘッド

キャンディ クレイグヘッド

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-04

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