コンクリートの次

真冬

地下鉄を乗り継いで地中を這う

コンクリートから次のコンクリートへ

理由のない時間に揺られる

車内広告の列を最初から読んでも

何も残らない 

頭の中はほぼ、君のことで埋まっている

そのうちに地下鉄は緩やかに上り始め

不意に地上に放たれる

分かりきった展開なのに

初めてのような驚きを頭の隙間で感じる

暗がりは明るみに

閉塞は開放に

コンクリートは次の空に

そんなに上手く行ったら続かないよ

と、いつかの君が言ったセリフ

コンクリートの次

コンクリートの次

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-10-02

Copyrighted
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