アラストリアル

これは、戦いによる世界の救済の話ではない。人が一人生きて悩むそして人生という問題を解決する、そのプロセスが救済なのだ。


アスレイヤは、夢うつつに自分が剣術修行で戦いの儀を治めて見事ヴァルハラに帰る夢を見た。学校ではいい子ちゃんぶっているアスレイヤだがひそかな野心がある。それは力を一つでも手に入れる事だ。しかし力による統成がのちのちの世の破綻となることを知らない。
力、それは優しい人間にしか使えない力。もし他の者に力の本当の真実が伝わったら世界はねじまがってしまう。力とは努力。神を信じたえまなく努力することである。
だが努力はいつの世も光の守護者によって守られてきた。努力そう力のトライフォースの中心の力。
力が加わればこの世は暗黒の泥ねいにはまるであろう。
そう、どんなに優しい人間でも力の前には無力。
だから力のリングを手に入れたものは正しい力を学ぶために人と交わり闘いによって殺されるか、さもなくば、みなを救うかの二択に迫られるアスレイヤは毎日剣術修行「う~ん、うまくいかないな~おれって才能はあるよね?ししょう」
「ああ、その意気込みなら大丈夫おまえは強くなれる。しかし本当に強い者は弱い者に優しくなる必要がある。そしてものすごくそうだな村のリリィのようなおくびょうな子でほど武術をやった方がよいのだ。気・剣・体の一致は正しい勇気を生む、まあ努力を規則正しくすればいいだけの事だからな」
「師匠の言ってる事はちっとも分からないや。俺は飯くって寝て起きてるだけだしな」
「アスレイヤよ、おまえはもう少し礼儀をわきまえなくてはならない。ししょうにたいしてのその口のきき方はなんだ」
「いやししょうすいません、でしゃばりました」アスレイヤはけいれいよろしくそういいます。
満天の星空にアスレイヤはキラキラ光る星を見ていました。
「おししょう、おほしさまはきれいだな」
「ふっふ、では美しい星のお話でもおきかせしようか?」
ところかわって三銀の昼夜にわたる 日々の光陰 それは光る星のちえのぼる月のかげあらわにあらわにひとりでにちからのつくことこのうえなく ひとり私はほほえむの
「ねえおししょう、むずかしくてわかんないや」
「そうかね、剣術に長けたおまえなら分かると思ったんだがアスレイヤは修行がたりんな~」
その時アスレイヤは星よりも明日のばんごはんの事を考えていたのです。

ある夜、お星様が流星になってふってきてかなりの広大な土地を焼きました。そしてその時に出た大量の力の片鱗が太陽風にのって飛び立ちました。
それからまたある夜になって村人たちはぽっかりあいた穴を見ていました。力があふれかえってぼろぼろになみだをこぼしました。
とある日、アスレイヤは町の剣術大会に出掛けました。師匠のスレイヤも一緒です。
「ねえ、ししょうなんでついてくるの?おれひとりでも敵をぎったんぎったんに出来るんだぜ」
「不謹慎です、そんなふうに対戦者をあつかってはいけません。相手にとってみても魂があるのですから」
「魂?」
「そうです、戦士の誇りです。力をちゃんと扱えない人間は外道呼ばわりされますよ」
「大丈夫だよ、オレ強くなったんだぜ」
「あなた、そこまでいうなら手を放しますね」
「えーいっしょにたたかってよー」
「いやーだよ」
「なんでさ」
「ふふ、剣術をつかうものは千変万化、すこしくらいの私にも羽をのばさせてください」
「ふん、で、おししょうはなにを買うのさ」
「うん、リンゴとロールケーキ」
「ええ、あのお堅い師匠が?」
「いいんです、さあ、あなたはいってらっしゃい」
「分かったよ、くそう、ししょうとなら勝てると思ったのに」
長らくお待たせしましたー
さーって一番はアスレイヤ!
そしておくびょうものリリィ
「え?リリィちゃん?」
「はいおてやわらかに、あのよかったら、その、私と付き合ってください」
「ええ!リリィちゃん?」
「あの私、アスレイヤさんの、その、なんというかこう胸が高鳴るの」
「リリィちゃん、ぼくは、君の事、好きだよ?だけどオレはまだまだ強くなってこの世の世直しをしていかないといけないんだ。ぼくには病気があってね?かっけつなんだ毎日血を吐きそうなほどまいったんだ。でもやるんだオレがやらずしてだれがやるんだ」
「アスレイヤ、でも無理はしないで私はそれだけで救われてるのだってあなたは昔は本当に消極的な子だったのよ?」
そして始まった運命の決戦。二人の恋の火花はひらくのか。
「ちょ、ば、ばか別にリリィなんか」
「あのなにか」
「いいえいいえやりますよ。いいか手加減はしないぞ」
「よーし、いくわよ」
「え?」
シュパーン
 面一本。
「あーやられた」
「あははは、私は耳がするどいの私の事をおくびょうものって笑ったでしょ」
「あーきこえてたかリリィちゃん」
「ちゃんづけではやめてよね。私、ぶりっ子は嫌いなの」
「く、くそうだまされた」
「だましも兵法の内よ」
「ん、だがよ剣術っていうのは一度負けてそっから勝つってのがおもしろいよな?」
「な、なに」
「いくぜ、オレのターンだ!ドロー!」
「バカ、何マンガのまねしてんのよ」
「さあてどこからいっこかな」
進撃、進撃、進撃。
彼の一閃は山を砕きそしてにわかに天、掻き曇る。龍が降りてきてリリィに襲い掛かる。そのいなづまの如き技は一瞬にしてリリィを飲み込む。
しかしリリィは負けてはいない、隠行術で身をかくしわざと龍を誘い込む。誘い込まれた龍は力強く牙を剥き、二連、三連といつきのない牙突を繰り出す。力によっておされたリリィはそれで影の如く這い上がり一気にとどめをさしていた。
しかししだいに力の衰えた彼女は次の一手に出るそう四角い紙に、陣をはり「隠」とつぶやくととたんに消えいった。そうこの戦いは無限につづくかと思いきや、わしづかみにした両の手から光がこぼれ両者は剣をおろした。
そう、アスレイヤはやはりリリィに礼を尽くしたのだ。
「アスレイヤ」
「なに?」
「ありがとね?」
「うん、いいんだよ」
女といえど剣を持てば男を影から支えられる。そしてこの二人は真剣を突きつけあった。彼らは剣という道において、より真摯に簡素にあろうとした日々を生き土からねって作られた泥人形がここまで大きくなった。聖書ではいう、“主は初めに泥をこねてそこに息を吹きかけ、男を作った。そしてその男があまりにさびしいので男の骨をとって女を作った”
二人の剣は感覚の積み重ねによって魔術のいきまで達したのだろう。しかし二人はこの先のどんな困難にも果たして立ち向かえるであろうか?
 時代の闇は深く死ぬほどの苦痛、悲しみにのたうちまわるこの世界で泥ねいの中からアスレイヤは昇竜のごとく立ち上っていく、そして波動のごとく優しさで世界を救うと誓ったのだ。固くそれはそれは固く。
“近く、王様の剣術指南役としてアスレイヤを任命する”王様はそう自分で行った。
「なぜと聞くな恥ずかしいから」
「そう王様はなにも着てなかったようだ。実に男らしい」
「おい約束が違うぞ主役はどこへ行った?そうガレンの事か?そうじゃよ。え?ガレンを知らない?まあ、それは置いといて。いんや間違ってない盗みも立派立派、ご立腹だけど」

 溶けた灰の中から一匹のフェニックスが飛び立ちそして空中を優雅に旋回して舞い戻り一つの神剣になった。
 神剣は巨大なクレーターの中央に回転してつきささった。

――今日のお昼ごろ――
「私はもういいの、もうがまんできない」
「え~なんでさリリィこれからだぜ、俺たち」
「私の……いや……ごめんなさい」
リリィはタッと足音を残して消えた。
「リリィ!」
「やめなさい!アスレイヤ!」
「なんでさ、ししょう」
「リリィはあれで精一杯あなたの影の作っていたこの毒矢をごらんなさい」
そう、スレイヤの手に握られてるのは吹き針。
「リリィはあの壮絶な試合中ずっとあなたをこの毒矢から守っていたのです。そんな事をすれば本来影の神族であるリリィは消えてしまうのです」
「ししょう、まさかっ」
「そうです、リリィはもう何時間かで全くあなたには見えなくなるのです。あなたが見たり聞いたりももうできなくなります」
「そんな、リリィは大丈夫なの、おししょう」
「しょうがありませんね、アスレイヤはいいですか見えないだけ感じる事はできるのです」
あなたは天耳通なのですから。
「リリィ!」
アスレイヤもタッと足音を残して影の森に消えた。
十日ものあいだ地図もなくコンパスももたず影の這う冥界の入り口の森をさまといあるいた。
苦しくて苦しくて何度もリリィの声を呼んだ、しかしリリィは現れない。とうとう冥界の居城、戦士の住まうヴァルハラまで来てしまった。
ヴァルハラというのは地の城の堀は深く水はどす黒い闇で満たされていた。そうアスレイヤはリリィを求めて生死を賭けた長旅をしてついにヴァルハラにたどり着いた。影の兵はリリィがちゃんと道しるべのススキの花のかんざしによってなんとか、さけきれた。
しかしアスレイヤは愕然とした。そのあまりにも堂々とした渡り橋の置かれた、その本丸に身の毛もよだつほどの恐怖を味わった。
その途中影たちの住まう町をこれまたリリィの道しるべどおりすすんで快楽の街エンドアに立ち寄った。町の家々を一軒一軒たずねあるいて、わたっていくその姿は本当にたくましかったしあぶなかった。
しかしリリィはいないカシオペアという亀に道を聞いたが分かるのは手がかりだけ、そうリリィはもう影の泉の精霊神になっていたのだ。
ヴァルハラの扉をごくりとつばを飲み干し開けた時わっと黒い大軍としかいえないものがあふれた。そうアスレイヤはリリィを求めるあまり闇の城の門を開いてしまったのだ。
進撃ラッパの音が聞こえ、どすぐろい人間の欲望は一気に解き放たれた。暗き森の炎の中を光を求めて走ったが待っていたのは絶望だった。
 絶望という名の老人にあった。
「君、かっこいいねえ、どっからきたの」老人は軽い口調。この闇にそまっていった。闇の中ではアスレイヤは光輝いて見える太陽の隷属アースの住人だからだ。
「いえ、どうも」
 そうこの闇の中では人は長く話してはいけない体が冷えてくるからだ。そしてそれっきりリリィは見えない。
 ただ、春先の午後になるといつも決まってリリィの花、ススキの花の香りを思い出す。そして絶望にうちひしがれて泣きに泣き寒さにうずくまる事五千年。それでもアスレイヤの心にともる神聖なる魂は薄れなかった。
 ここでは時間の感覚はない。七日目の朝森の影が薄らいだのをみて師匠のいる我が家へ帰りました。帰るときは一瞬。
 それでもここまでの道程の長さにヴァルハラの車に乗せられて無事家につくようにと祈った。なんだか祈らないと家につかない気がしたから。
「おかえりなさい、アスレイヤ」
「うん」
「今日は悲しかったろう」
スレイヤは千里眼で全部見ていたので泣きはらした顔でそのふくよかな胸に抱き寄せました。

――とある所の学園町、人がワイワイがやがやといる中でひときわ大きな赤兎馬にまたがる前田 慶次がその人である。片手に方天戟を携えてみながどよめくその異様な光景にフーーーときせるをくゆらす慶次。
「わっははは転生して来て見たらなんだこのひょろっちい奴らは、はっはっは」
「うぎゃああ、たすけてくれー」
「なんだ、指でつまめてしまったぞ?なんだ、この人間どもわしがあれだけ勝手やってやったのにもう、ぶさいくになっとるのう」
そこへなんだか堂々とした、小男が前に進み出た。
「ん?なんだ、嫌に堂々としたやつがいるな。おまえ、名は?」
「飛灘 勇騎」
「ふうむ、ひとつ手合わせ願おうか」
勇騎は、細長い包みから木刀と六尺棒を出した。
「ほう、棒を使えるのかね、変わった武士だな」
「オレのまたの名、斉天大聖、孫悟空」
「うっは、これは、かの大猿の末裔かい、よっしゃ、手合わせだ」
 勇騎は、髪の毛を掴んで何本か引き抜き「かわれ!」と叫んだ。すると勇騎はまたたくまに三人、六人、十二人、果ては一万になって棒をそれぞれ構える。
 それを片手でなぎ払う慶次はもっとすごい。
数百度、渡り合って全くの互角、慶次は気持ちよくなって言った。
「おい、酒をもってこい、飛び切りの奴だ」
「オレは、酒は飲めない」
「かてい事いうねえ、なっ!そら飲め」
「うう、慶次さんのだから呑むんですよ」
勇騎は基本、酒に強いでも病気で薬を飲んでるから、無理に飲むと逆に冷静になって頭から青ざめていく
「おお、おまえさん、不思議な奴だね。酒を飲んで静まるなんてな。ま、いい面白かった。次は千年後にくるわ。それまでにもっと面白い世の中にしておけよ。じゃあな」
どこまでも勝手な男である。

正しい強さとは正しい勇気
      問題はどこまで深く知れるかだ。

 石の石碑に刻まれた言葉は、私、アスレイヤを師スレイヤの死から救った。
スレイヤの死については書きたくない。それはアスレイヤにとってとても大きな罪悪感を持たせた。
 そう、勇気をもって告白しようアスレイヤは剣の真剣勝負にって神武不殺の掟を破り、
のろいを使ってしまった。
「ドロイレイガス、レイナス、ラリント」
そうそれがアスレイヤの力いっぱいの感謝の現れである。師スレイヤはアスレイヤを心配する。度重なる心配で心労をおこし、そして剣筋を間違えてあわてて引き離そうとした、返る刃で自身を傷つけ死んだ。
勝負は一瞬だった。
そしてはてしない絶望のふちを深い罪悪感をともなってのたうちまわった。だからアスレイヤは泥ねいの内監獄、ヴァルハラにてむくりむくりむくりむくりよいとどんどんおきがっておかしくないが正しい判断の積み重ねをやった。
そうヴァルハラとは死者の戦場だったのだ。そこから不死鳥のごとく母の元へ希望を持って安らぎ帰るのだ。
深い深い勇気で次なる世界の門をたたくアスレイヤは修羅ではない。
優しい心を強さをかねそなえた剣士となって進み出る。
邪魔するやつはばったばった切り伏せ、いやそうアスレイヤは神剣フェニックスに手を触れたのだ。(神剣フェニックスというのは死者を舞い戻らせる医療の具現化した剣)
アスレイヤは、そまつな雑木林に父であり母であったスレイヤを葬った。
そして丁重に百日の間、寝食をそこでともにしお互いの別れの挨拶とした。
別れに際して涙するアスレイヤ、一人こどくまた監獄に幽閉され本当の母アフレイヤを待ち望んだ。
それは母性への回帰とともに心の自律への道の架け橋になる。日々精進し歩き続ける、母と共に、いったいアスレイヤはどこへいくのか、それはもう誰にも分からない。
分からないが、予言だけはする。アスレイヤの故郷エターナルアーシアの町にアスレイヤは回帰するのだ。賛美と郷愁とともに。アスレイヤは夢うつつにまどろみの中あまりの勇気と冒険のために悪夢と破壊的にすさんだ昨夜のパーティーのことを夢でしった。そう破壊こそがアスレイヤの洗礼なのだ。アスレイヤはどこまでもその強靭な足腰で行くのだ。
道は坂そしてアスレイヤはそれに乗って駆け上がる一筋の長い雲なのだ。
アスレイヤは高き山をのぼるもの高い山にはほら雲がのっかっているのだ。
[アスレイヤ、今日はよく眠れたかい?]
「いや先の大戦の夢を見ました」
「なんともしょうがないな」
「私は夢の全貌を話さなきゃいけないんだ」
どろどろした血の海。真っ赤に染まって信じいられなくなるなにかもかも信じられなくなる。そして叫びたくなってくる。死を絶望を、だけど声がでない。うぎゃああ。
 絶望が大量生産される。まずいまずい飯を食らうしかなくなりまずくなる人の人肉をくらってそれでもまだあきたらず食う。ばかな力にたよるなと悪魔さえもがそそのかす。力がどれほどのものだというのだ。気味が悪い、気持ち悪いだけじゃないか。
はるかな喜びの学び舎で私はみんなと楽しくわいわいがやがや、だけど仲間はずれの子にはそれが罵倒と叱責に聞こえてしまう。
お父さん、明るい遊びに逃げていいんだよと。
これを読んでらっしゃるお母さんお父さん、ちゃんと子供の遊びに付き合ってあげてください。子供と一緒に大きくなってください。
それが出来ないなら人間失格です。
「ふむその若さでそこまでの絶望と喜びの声を聞いたのかたいしたものだと言うのはね私はそう言う事で、不安と恐怖を洗い流してやりたいのだ」
「ししょう、理屈っぽいです」
「いいえ、たいしたものだと言うのは子供へのちゃんとした賛美なんだ。だから私は詩を歌いたい」
 明日の今頃はどうしてるかな いつも楽しくにこやかで 私は 私は良い気分 こんなに優しい子ができて いやっさほいいやっさほい ふだんどおりでやりましょう 静かな湖畔の森の影 あなたとふたりでよくやるよ そうさあキャッチボールしようよ
「キャッチボールですか」
「そうですあの美しい放物線はちゃんと相手の胸に入り込めるようになるんです。だがらキャッチボールを正しく何回でも出来る人はすぐに親と仲良しになれる。だからみんな野球がすきなのでしょう?」
「今の人は運動不足で元気を損なってますからね、一度死ぬほど運動してみるもんです」
「ししょう、私はどこまでもついていきます」
「あれ、私死んだんじゃなかったかな」
「そんな事も忘れてしまったんですか」
「忘れていましたね、扉から死の果てまで行って一回りしたら不思議とここに戻っていました」
「師匠は怖い」
「いいえそろそろいってしまいましょう運動は善だと継続は力なんです。いいですか私スレイヤは薬におかされても無尽蔵なのです。運動をいっぱいしたから半周分、先をいってしまったのですね」

光り輝く星々の銀河のそのまたたき 無明の闇 闇間に浮かぶ白砂は海平線にそってしじまに流れ着く いたるところに星が広がりちりばめ チカチカ マタタイテル 石の苔むすぞを、そっと置き白と青をヒトリデニとりいだしたる一階の俳諧の千回素振り 力こぶ どんどんとたいこがなっていろんな音がまたたくの 白い砂場に転がる石ほど重要なものないのにさ 絶望の底なし沼 命の大切さ 放り投げ ぐばあっと私はおこり人は泣く それをやさしく抱きとめ 介抱するのは失礼だけれどやらねばならぬ この世の無常さを思い知れ。
「本当の優しい心」

一羽の鳩がその胸から心の臓を取り出し、その前足で天空たかだかと放り投げる そして神はそれを涙の雨で清め やさしく抱きしめた。 鳩は力果てて飛ぶ能力もなく飛来して一つの流れ星となって大空に消えた。夜明けの晩 鹿と馬が互いを分かり合う。一人でにうまれるものは孤独だがアダムとイヴ以外は全くおのずからであるので必ずちゃんと目を見開いていれば最上の友達と会うことができる。喜びの外にいるもの蛇だが蛇でさえ旅人に試練を与える存在となりうる。誰も彼も喜びの輪の中にいて外れるものなし神の優しさでその雨がはずれることがないようにだから安心してほしい 恐怖は消え 苦しみの中に消え去りいつか人間を解放する。それでもダメなら神はその人を地獄という苦しみに立ち合わせて矯正なさられる。

アスレイヤはふたたびアギレウスの町に降り立った。この町には一回いったことがあるのだがどうしてもアスレイヤは、その門を肉体での実践としてくぐらねばならなかった。アギレウスは哲学の町である。アスレイヤには敵がまだまだ多い。哲学という冷徹な剣を持たざるをえないのだ。


とある、名もなき深い森の中を、巨大な音を立てて、森の鳥たちを驚かせて進む巨大なガマガエルに乗っている、風格のある剣士がいた、
アスレイヤは腰に神剣フェニックスと倫剣フィロソフィーを携え、リリィとともにその剣士に木々を飛びつたいながら近づいた。
「うわああ」
「きゃあああ」
「おい騒ぐな、いかんなどうも気がさわぐ」
「やっぱり」アスレイヤはリリィに振り返る。
「うん」
「おじさん、おれたちの剣の師匠になってよ」
「お主たちには師がいるだろう、その動き、尋常じゃないぞ」
「うん、いや師は強い奴みつけたらそいつの技と力を盗み取れって」
「ふふ、そう素直に言われるとな、まだまだおまえたちは甘い」
ゴツンゴツンなんと大きな森の奥からの巨大な森主が現れた。
「あ~あ起こしちゃったがんばってお師匠」
「ああ、わしはもう自分を抑えきれぬなぁ!さっさとどっかへ消えうせろ、ガキども!
「は~~い」ぴゅんぴゅんと二つの影が地をはって逃げていく。
「さあ森主いい、おれと勝負、師の因縁ここで決着つけようぞ!」
「グンギガガガガギガガアアガガガァァ」
ガレンはピュンとガマガエルから点と点をつなぐようにまっさきに森主体長千メートルをこす巨体の目を線突という技で突く様なさみだれ突きをみせた。しかしそれを体幹の移動だけでかわす森主それをあの突きが一億になっても一つも当たらない。森の地が隆起して腕がのびる。それは伸縮自在の腕という腕があらわれる。いっせいにそのこぶしの大きさはガレンの巨体をすっぽり覆うほどである。それが一気に襲ってくる。
 しかしガレンはその腕をつたって飛び上がり一気横一閃首をなぎにかかる。しかしそのあまりの巨体がガレンの剣をすりきずしか負わせられない。ガレンはあぜんとした。その圧倒的な力量感は古の古代の血をよみがえらせる。
「&&&&%%%%$$$$おおおおおおおおおおおおおおおお!」
ガレンのすばやく本当の一瞬を森主の周りをジグザクに不規則に
廻り始めた。
木々をばっさばっさと切り倒していくガレンその大木が森主の足を止める。
森主は怒り狂いなきさけばんばかりに、
「キルリルルルラテラリリリルルルルウアラーー!」
意味の分からない寒気のするようなコダマに私は驚いた!
「キギタチヨオコレワレシュクテキミツケタリコイツハコノモリアラス」
ざわざわざわざわざわざわザわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ

森は一せいに根っこを広げ、ガレンをそのとがった槍先で狙うしかしガレンは一足とびにとびだせば森たちは
それを避ける。
そして回転の反動で一気に竜巻となって上昇しそして一気に大回転斬りを放つ空気とのすさまじい摩擦で刃は熱され閃光をプラズマ化して放ち始める。
それはきれいな虹色の放射線となって森主の首を跳ね飛ばした。
スパーン!
全ては一瞬。
戦いは星の瞬きは一瞬の内にガレンの勝利を知らせる。
太陽と月が動く。
その時森主は倒れた……。

ガレンは森主の首をはねたあと森を守る森番となる。しかし西方からゼベット・エッズなる大海賊シャアク・ブルドゥが森の狩人となって浜辺へ押し寄せる。海賊たちは金銀、貝の真珠などたくさんのお宝をもち自分は西方の王だと自らが船乗りの意地を見せる。ゼベット・エッズはガレンの十万分の一しかないのだがその手の双剣は魔のスピードが出るという。ゼベットは偉人である。そしてこういった。
「百円は二万ジェニーより多い」
「なに?」「百円は二万ジェニーより多い」
「なんのことかさっぱり分からないぞ」「だから百円は二万ジェニーより多いのだ」
「ふうむ?」「あのなあ、百円は二十万ジェニーより少ないんだ」
「それは何というなぞかけにもなってない気が……」
「どうして分かってくれないんだ。百円の凄さを」
「ああ、それなら分かる。あまりに当たり前すぎて勘違いを起こしたよ。そうだ、百円は凄い」
「だが貴方は百円で買える者をどれくらい知ってる?」
「答えは?だ。この国の行くつく先にきっと答えがある」
「ではなんだ答えは」
「一見当たり前な事の裏にはものすごい努力がある」
「ふむ貴候は大きいし私は小さい」
「だが大が小をかね、小は大をかねるという」
「そうだ我等は森主を倒したどれだけの損失だと思っている。いいかげんにしろと言いたいが私の財宝をこの森でこの神聖なる森でずっと守って欲しい」
「うん、わしはそういう事がやりたかった」
「私の財宝の価値がどれくらいか分かるな?百円あれば大抵の者が買える、なら、われらの財宝なら何が買える?百円の何兆倍か分からないんだ」
二人は握手を交わした。
ゼベット・エッズは自分なりに森主の死を悲しみ、そしてそれにも代わる位の財宝の価値をガレンに教えたのだ。もし彼がその価値も分からなく財宝までかろんじるなら、その双剣で彼を粉みじんする覚悟だったのだ。

光り輝く老人は古の王を率いて海都を目指した。
そして海都に大都督に会いに行った。
「開も~~ん!」
老人は力強く言う。
「いやだね、オレはまじない師はきらいなんだ」と毒づく大都督。
「そうか我等と一戦交えなければ門を開かぬつもりなのだな」と古の王はその美声を震わせる。
「オレは一国一海を統べるものだ、そう簡単に見ず知らずの他人を国へ入れるわけにはいかぬ!」
大都督は一渇した。
「何、戦うとは、貴候らと戦うつもりはないのじゃ我等は海の豊かな海産資源を貿易によって手に入れたいいのじゃ」光り輝く魔法使いは、言った。
「よし、よく分かった。ならば合意のかんごうを出せ」
「かんごうとはなんじゃ?」
「オレの国の正式な属国になる証だ」
大都督は一羽の見事な鷲を手に止まらせ長い分厚いそりの入った大剣を背に携えていた。
「属国とは聞き捨てならぬ、私はここまで大軍勢を率いてやってきたのだぞ、兵たちはつかれている」古の王は言った。
「それが迷惑なんだ。海都に馬は似合わぬ、それにわれらには貴候を受け止める施設はない」
「なんだと、では致し方ない今日は退こう。明日出直す」
見事に引き上げる白い軍団。
しかし―――
「いいんですかあんな事言ってあの人たちうそだと分かったら絶対攻め込んできますよ」
「白いものは騙し取られる。ニヤ、分からないか?我等は暗黙のところで悪にされそうだったんだぞ」
「ハハハ感服いたします」
海都と白の国はそれから百日後、正式な平和条約を結びそれから千の年月変わりなくその友情は途切れなかったという。もちろん裏でアスレイヤがしっかりと補佐していたのは明白である。

アスレイヤは歩き出す訪ね歩いた歩いては訪ね、歩いては訪ね、広い部屋に出た。それは岸辺に燃える灯の中小さな自分だけの場所、
ベットとタンス付きのテーブルのある部屋にリリィをようやく見つけたのだ。
「今はこの部屋で休みましょ。貴方を襲うものはもういない。けど大事な友が旅立ったわね」
「そうだな、だけど今日眠れるのかな」
「もし、眠れなくても大丈夫、私が夢を見せてあげます」
「だけどぼくはなんだか怖い」
「あなたは幻を見てる」
「あの家々の燃える灯に影をともすのは人間たちよ」
「ああ、じゃぼくらは恐れなくていい」
「アスレイヤまた消極的な性格にもどってる」
「だってここには剣もなければ遊ぶスペースもない」
「ここをどこだと思っているの父親殺しにして母をその拳でなぐり狂気に刈られてここまできてしまった。あなたは狂ってしまってる。あのすさまじい戦争によって」
「そんな」
「行き着くところに行き着いたのよ」
「またあの絶望の夜を迎えるのか?」
それは、学校にも似てるし病院にも似てるし監獄にも似ている。しかし今ではここは安息の地。明日になれば母とも会える。そのとき謝罪の言葉とここで気付いた母への感謝の言葉を言葉の限り伝えたい。
だから今は静かに肩の荷を下ろしなさい。楽になりなさい。
「ああ、ぼくの肩にはなんと重いものが乗ってるように見えるんだろう」
アスレイヤとリリィは自分たちのちっぽけさをいやというほど味わった。ここはあれだぼくが病気だたころのあの匂いがする。消毒液と包帯の匂いだ。そして文房具の匂い、孤独の匂い。
でもアスレイヤとリリィはようやく再会した。
明日になればここを出てまた自分らの志を胸に二人で大海を漕ぎ出すだろう。
いま少しの休息を

アスレイヤとリリィにもう使命はない。全てを終えたこの二人はもはや生涯をその冒険で遊び暮らすのだ。

アスレイヤとリリィは剣闘技場と大魔法図書館と公共遊技場のある王都へ意気揚々と凱旋した、人々は口々に賛美し、花を投げてくれる。全ての道は王都に続くなら我も王都とならんとアスレイヤとリリィは自分たちの王国を作ることにしたのだ。
王都の建築技術は最先端 ものを浮かしたり噴水に公園それかた蟻の塚のような不思議な建物まで。教会に道場 禅寺 茶室 わびさびきれいさび 居城ヴァルフレアである。
都市を全体から見ると円の形をし樹木は巨大で一本一本が神木である、それに北風、つまり風神、雷神が太陽風にのって年に一度の大掃除をする、
そんな王都にアスレイヤたちは来ていた。初めは魅了され驚くばかりであったが次第に自分たちの目的を思い出した。

二人は王都のニケレケレという道場を訪ねた、剣術よりも一風変わったものを教えるとか。
「入門生二人、あのアスレイヤとリリィですぞ。えーでは課題をだしましょう二人とも。えー遊園地とゲームセンターに行くことそして友達でも作ってきなさい以上」
アホか!と思った二人だがしぶしぶ遊園地あたりをぶらぶらしてみることにした。
この国では遊びも盛ん。何より木をつたって渡り歩ける二人だからそんなものは怖くないとおもった。
ガタンギィィィーカチャンゴォォォウ
機械の不規則な動きそして遠心力なおかつ怖かったのは一瞬無重力化してすごい圧力がかかるすさまじい速さ、ベルトや安全レバーが逆に彼らの身動きを封じるので力を逃がすこともできない・
降りてくる頃には二人とも青ざめていた。
「しょうがねえゲーセンでも行くか」
その辺の小学生か君たちは!あの世界を救った英雄の面影は全然ない。
「おれが王様なら絶対ぶつぶつぶつ」
「ま、まあ、一緒に乗ってた人たちは楽しんでたみたいだしあってもいいんじゃない、私はもう一生いいけど……」
「師の言ったことばが分からない」
「うん、でもさ、なんか?」
「うん、なんか楽しい?」
二人には今まで試練と使命しかなった、純粋に楽しむということを忘れていたきがする、そんなことでは王国はつくれないと二人は思った。
 それにそこは武術の達人、一生やりたくないとかいいながら、あともう三十回はたのしんでから帰った。
 絶叫するとなんだか怖さも抜けて楽しめるのだ。
「みて、私、風になってる」
「あははは、龍だ、龍に乗っているみたいだ」
 そう師がおしえてくれたこと鍛錬とか礼儀とかいうまえに遊ぶこと。
そしてゲームセンターに行くと。
「よーしじゃあ思い切ってゲームセンターに行くか」
「うん、アスレイヤ」
言った先でしっぺ返しそこは不健康な匂いがした。タバコの煙はあたりに染み付き、充満している。ギャハハハアハと品のない笑い声が聞こえる。そんなのでいっぱい。
「場所間違えたかなあ?」
「ううん、多分ここでしょ」
おずおずと中に入っていく二人、まず目についたのが格闘ゲーム。なにやたピコピコガーガーとうるさい音を発しながらみな遊んでる。
「そういえば」
「そうだったわアスレイヤ」
二人は声を合わせて、
「あのっ仲間にいれてくださいっ」
「は?」
「あ、あの」
「別にそんな気張んなくてもさ、まあいいや格ゲーしようぜ?格ゲー」
「は、はい」
「えっとこれは」
「あーめんどくせえなてきとーでいいから最初は」
「えっと」
「よし、行くぜ俺は『サムライ亮』そっちは」
「じゃ、こ、これ」
「ボタン押すのそれ」
「あ、ああそうなんだ」
「お、でましたいきなり反則キャラつかうやつまでも負けねーし」
アスレイヤとリリィは体格から一番強そうなのを選んだだけなのでした。
勝負は三回ふたりは持ち前の武技でなんとか勝とうとする。
「お、センスあるねーでもコンボとかしらねーだろ。」
「リリィ」
「ん、何?」
「武士として勝負を申し込まれた。これが剣にかけて勝たねばならぬ」
「あのーアスレイヤ?」
「いいか、リリィ一勝だ一勝するんだ。旅費全部つぎ込め」
ウィナー、亮!これで三百回目である。
「ま、まさかこのぼくが一回も勝てない、ど、どうやったらあんな素早い動きが」
「あんたさ、そんなに金あるんだ。これで三千円よ?ね、おれらにも分けてよ」
「む?」
「いいじゃん?きみらリッチそうだし」
「リリィ、これは」
「うーん、俗に言う追い剥ぎってやつかしら」
「は?君ら、この人数目にはいんねーの?ふつーにむりだから」
ヒヒヒヒという気味の悪い声が周りから聞こえる。
剣のさや先をふざけて誰かが蹴った。
「貴様!わしの剣に!」
そのときみなさんは分かったのでした。この世の中には鬼神と呼ばれる者達がいることを。
全員、剣を抜くまでもなく当身で大地に突っ伏した。
ドッ!
「あっくう」
ガッ!
「えっくう」
ガキッ!
「うっくう」
全員が珍妙な声をだして二枚にたたまれた。
「くずに用はないいくぞ、リリィ」
「え、うん、(なんかちょっとかわいそうだな)」
「盗みはどうしていかんのか、どんな思いでそれを持ち歩いているかもしらず、貴候らにはあきれたわっ」
「ちょ、ちょっとまってくれ」
「ええい、うるさい、このアスレイヤ、一生の不覚だ、何の様だ?くず」
「すんませんでしたー、自分らここらいったい占めてたもんですがあなたの強さに感動しました、ぜひ、こんな奴ですが。舎弟にしてください!」
「おれも」
「おれもっす」
「たのむっす」
不良たちが口々に言う。
「分かった今後のこのようなげひた真似をせぬならばよろこんで」
「おお、ありがとうございます!」
「どうもっす」
「よろしくっす」
不良たちは心を入れ替えたのでした。
帰り道、アスレイヤは悩んでいた。「お供します」という男たちに囲まれながら。
「ねえ、どうしよ課題」
「うーむ、舎弟と友達は別だよなー」
「ねえ、あなたたち」
「はい、アネキ、なんでございましょうか」
「あのさ、普通に舎弟って友達のことよね」とリリィ
「え、いやいや」
「そうよね?そうだよねえぇ」リリィの目が怖い。
ビビリまくった不良たちは。
「はい、友達です、こんなきれいな女性とお友達になれるなんてありがとござっす」
目が点である。
「よろしい」
「ええでもリリィ」
「いいのよ、私はもう友達ってことにするわ、そのほうがたのしいもの」
「しかし」
「いいんじゃない、不満ならあなた一人はみんなのこと舎弟でいいでしょ」
「そう、言われるとなんだか悪い気が」
「ほら、ね」
道場にかえると、
「うむ、大分俗世になじんだようじゃな、友達を百人も作るとはうむうむ友達を作るとは簡単なようで難しいよくぞやった、見事じゃ、さすがスレイヤ様のお弟子さんだ(ひえ~~恐ろしいなんでワシの道場なんかきたんだろこの二人)」
勘違いは時折、ぜんぜん違う世界をみせてくれることがある。大事なのは自分の修練を怠らないこと。

王都でアスレイヤはリリィと一緒にさまざまな技術、技芸とであったそしてそれらは全て剣術修行と王国建設の目的に集中している。
王都にはどれほどのものがあったか、それはこの世で考えられるすべてのもの。
そして王都自身が日々成長していく二人はさまざまなところに赴きその技術を吸収した。
小説は心を豊かに頭をひらめかせ。彫刻は自分のかくされたものを浮き彫りにする。科学は動きに知恵を与え魔術は精神的に強くなれる、武術は剣のほかに棒や槍に杖などさまざまで二刀流も学んだ。
建築は、王国の町を想起させ、音楽は、王国に新しい風をふかすだろう。
そうやって言った時一つの目標ができた。我等は神の兵、ずなわち天兵になろうとそしてそこから真の王者となるのだ。
そこで、自分たちが得てきたものを教える時期に来たと思った。

アスレイヤは困っていた。相手が黒髪の美少女だからではないからではない。彼女が剣を振っただけで手首を捻挫して、涙を見せているからだった。仕方なく基礎の基礎、体力強化からやるしかなかった。そう、この都は便利である、だが本当に頭がいいかというとそうではない、体を使うことを極端にやめてしまったのでかなり人間が貧弱になっていたのだ。すると精神にまで、影響する。性格も神経質になり臆病である。
かってアスレイヤもそうだった。しかし爆発的な剣術修行で鍛え上げられたアスレイヤは師と王都の国王に許可をもらい王都が処理し切れなかった汚染物で体が弱くなっていた、子供たちを鍛えることにした。アスレイヤは今やもう動じない。しかしそれはアスレイヤだけにしかいえないのかいや万人言えるだろう。
だからアスレイヤとリリィは手を抜かなかった。王国を作ることを止め一生をこの国に捧げることとした。
それで八十年、アスレイヤは立派な王者としての気風をそなえたものになりリリィはいまだに煌く美女であった。
そして王都は生まれ変わった人々は壮健になり、それどころかとんでもなく強くなった。ひとりひとりが学識高く魔力に秀でそして強い武者だった。
義と礼を持ち、健やかなる人になった。
王国とは一つ完成された学び舎でなくてはならない、そしてある異変が起こった。獣でも動物でもない。何にも属さない獣の形をした化け物が王都に向かってその巨体をゆっくり進めていた。
そんな化け物が王都に向かって押し寄せている。
王都はざわめいた。
すぐに防御の陣形を科学門 魔術門 武術門 芸術門の四門を開きそして最後に兵法を開いた。科学門と魔術門はれんけいさせながたじょじょに融合させていく。そして魔導を行った。すなわち魔の不可思議な神秘の道を開いたのである。
武術門は門を開いて武道を指し示したのが陣頭指揮をとったのがアスレイヤその人である。芸術門が開いた。歌と踊りが文字と絵にそって詠唱され魔導から最初の攻撃を行った。その破壊力は町を一つ消し飛ばすほどだった。
しかし化け物はそれさえも吸収して動く。
芸術門の陣頭指揮を執ったのがソレイユというミヅドゥリアという翡翠の王国からきた王子にして英雄である、あのガレンを師としていたものである。
その仲間たちは各地で異変をおさめた、ガレンはその仲間のひとりだったのだ。そしてソレイユは異世界のひとあから異物あきらかにその世界に適してないものは善と悪どちらあかになるしかない事を知っている。だからあえてそこを読まずさっする事をしないで攻撃した。歌と踊りは空気と地を揺らしきれいな音と光と足音となって星さえ揺り動かした。
化け物をここれ以上なく賛美する。それは芸術というものは物事を賛美するためにあるからだ。それによって化け物は神にさえ昇華したのにまだ向かってくる。あきらかな敵意があるのだ。
芸術は人それぞれに道を与えるので、人々は活気付いた。
「我が名はミスドゥリエの翡翠の国のソレイユ!」勝ち鬨が上がる。芸術の都の王子である。
最後にゆっくり兵法門が開く。

臨 兵 闘 者 皆 陣 列 在 前

神の兵士、天兵は躍り出る。神の真理をしめした人をセインという。セインは光輝く奇跡の石賢者の石の使い手。それを天空高々とあげた。神の真理に照られた化け物はその名を明らかにした。
バルバロードそれが彼の者の名である、そして人としての名はオリオン、そう、一人の男が病みがこれほどまでの大事件となったのであえる。
「ゆけ、神の兵よ、私はあの化け物を救おう。みなの者敵など誰にもいはしないのだ。
化け物はもとの一人の半人半神の聖なる者オリオンに還った。
そしてこの事件は一見落着した。


この事件を期に誰がこの世界を統べるが言いかオリオン、ソレイユ、セインそしてアスレイヤとリリィは話し合った。ガレンがニコニコしスレイヤも弟子の威厳のある風格に満足していた。そしてこの世界のもともとの住人であるアスレイヤとリリィが良いとみなが言った。
さまざまな苦難を乗り越えた二人。
もはや自分の王国も王者にもなれぬ、しかし事は成った満足してはいたがなにか無念な気持ちを抱き続けながら毎日人のためにと尽くした二人の望みはついぞ、叶ったのである。その仕事は努力が最良といってし続けた仕事は報われた。
アスレイヤとリリィはほかの偉人たちと協力して考えられる限りよい王国を作り上げそこの王者として七人の子供さえも産んで栄華を極めた。
七人の子供たちはのちのち、王妃や王者となりそれぞれが王国を持ち、互いにいつまでも兄弟愛を忘れず仲良く暮らしました。
そしてアスレイヤ王とリリィ王妃の王国の名は「アラストリアル」と呼ばれみなはしあわせにくらしましたのでした。


                完

アラストリアル

この未熟さこそがアラストリアル!

アラストリアル

少年アスレイヤとリリィは天にも昇らん勢いで世界を変えていこうと決意した。アスレイヤとリリィは名の剣士にふさわしいいや人物になるだろう。ある夜、月夜の晩に町のはずれに流星が落ちてきた、落っこちた場所からは一本の剣が。 魔導武術本格王道ファンタジー!!

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-06

Copyrighted
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