【超短編小説】蜘蛛

六井 象

 夜、一人の部屋で、「死にたいなぁ」とつぶやいたら、蜘蛛が一匹すぅと天井から降りてきて、私の首にぐるりと糸を巻いた。優しさなのかもしれない。そう思いながら、潰した。

【超短編小説】蜘蛛

【超短編小説】蜘蛛

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-29

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