O-ringによる漢方方剤の決定

三船カメ太郎

悲しい恋の物語

【原著】original article

O-ringによる漢方方剤の決定
                              


 漢方方剤を決定するとき、0-リングテスト(以下、“O-ring”と略する)は非常に有効な方法であることは広く知られている。しかし、その使用法は混沌としており、有効性の低い使用法が頻用されている。
筆者は被験者をベットに横たえさせ、腹部に漢方を乗せ O-ringを行っている。その正確度は極めて高い。症例を交えて報告する。

【key words】O-ring, kampo, herbal medicine

【方法】
 筆者は始めは片方の手に漢方方剤を握らせる方法を採った。しかしこの方法では余分な力が入ってしまい、うまく行かなかった。そのため片方の手の平に乗せるだけの方法を始めた。しかしそれでも被験者が意識してしまい、うまく行かなかった。できる限り被験者をリラックスさせることが重要であることに気付いた。そのため今度は被験者に目を瞑らせ片方の手の平に漢方方剤を乗せて施行した。正確度は増加したが、目を閉じることに被験者が力を入れてしまう。そのため目にマスクをして行うようにした。更に正確度は増加したが、手の平に乗せるとどうしても力が入ってしまう。そのため手の裏側に漢方方剤を乗せるようにした。正確度は更に向上したが長い時間の施行に被験者が疲労する。被験者は病人であるため疲れを招く方法は中止し、被験者をベットに横たえさせて行うようにした。またこの方法を始めて被験者の協力性も向上した。
 方剤はすべてツムラ漢方エキス顆粒を用いた。それらはアルミの袋の中に入っている一般に最も頻繁に用いられているものであり、そのアルミの袋の中に入れたまま用いる。アルミの袋から取り出し薄い紙の袋の中に入れ直しても正確度が高くなることはなかった。アルミの袋が3個繋がったもの(すなわち一日分の量)を頻用している。それが3個でなく2個になっても正確度が低下することは少ないが、それが1個になると被験者により異なるが、正確度は低下する。よって3個繋がったものを用いている。
 O-ring を被験者の右手で行うならば被験者の右側に位置し、また方剤は被験者の腹部の中央に置く。経絡の流れから考えると右手で行うならば腹部の右側寄りに置いた方が効果的に思えるが、右側寄りに置いても正確度は高くならない。反対に左側寄りに置いても正確度は低くならない。
 また、一人で行う場合は、膝の上の東洋医学で言うところの“血海”の辺りに検査する方剤を置き、O-ring を行う(これを左側に置くか右側に置くかは結果に全く関係しない)。
 
【症例】
(症例)男性。昭和58年3月29日生まれ。野上00。2年前より頭痛有り。このとき目がボーッとする。これは午前中に多い。高校受験が迫っている。試験中にこうなるのではないかと心配である。頭痛は疲労が有るときに多い。運動した後に多い。早退するのは午前中ばかりである。頭痛時、処方された呉茱萸湯を飲んだら3時間ほど眠ることができる(初診時、呉茱萸湯を処方した)。両下腿を触診すると右下腿上部に硬桔有り。左下腿には硬桔は無し。母親は外見上、中間証。子は外見上、やや虚証。平成10年2月28日、O-ring 施行。小青竜湯、甘麦大棗湯、大柴胡湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、川きゅう茶調散、桂枝加朮附湯、防風通聖散、黄連解毒湯、半夏白朮天麻湯、八味地黄丸の順。小青竜湯は圧倒的に良く反応した。小青竜湯を 3 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和57年10月1日生まれ。西山00。1週間前から、昼の12時ぐらいになると左睫の上の周辺に鈍痛が起こる。この痛みは3時ぐらいまで続く。耐えられないような痛みではない。頭部CT上、左後頭部に中隔に密着した小さな脂肪腫らしきものあり。最近、ストレスになるようなことは思いつかない、という。神経質な傾向無し。平成10年4月11日、O-ring 施行。川茶調散、甘麦大棗湯、酸棗仁湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、越婢加朮湯、防風通聖散、よく苡仁湯、柴胡桂枝湯、大柴胡湯、呉茱萸湯、抑肝散加陳皮半夏、抑肝散、黄連解毒湯、防已黄義湯、八味地黄丸、牛車腎気丸、釣籐散、麻黄附子細辛湯、葛根湯の順。川茶調散と甘麦大棗湯を 2 pack/day ずつ処方。

(症例)女性。昭和52年10月12日生まれ。山崎00。昨日、筆記試験の始まる直前、全身硬直発作出現。意識も消失する。今までに痙攣発作は高校の頃と小学生の頃に1回ずつ有るが、小学生の頃のは意識消失もなく、軽い痙攣発作であった、と言う。頭部CT上、異常なし。
 平成10年1月24日午前11時、O-ring 施行。柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝茯苓丸、女神散、加味逍遥散、八味地黄丸、半夏厚朴湯の順。柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝茯苓丸、女神散は僅差であった。柴胡加竜骨牡蛎湯を処方。

(症例)男性。昭和51年11月1日生まれ。7カ月ほど仕事をしていない。自宅に閉居している。少なくとも8カ月ほど前に発症した精神分裂病。自発性低下。トラックの運転手をしていた。
 平成10年1月5日午後4時半、O-ring 施行。川きゅう茶調散、抑肝散加陳皮半夏、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散、帰脾湯、補中益気湯の順。川きゅう茶調散を処方。しかし風邪気味であった可能性もあるため、抑肝散加陳皮半夏を処方すべきだったと思われる。外見上、色白、痩せ型で虚証。

(症例)女性。昭和49年11月12日生まれ。力丸00。23歳、社会人。平成10年1月23日、会社の同僚と酒を飲んでいて頭部を強く打ち、来院。頭部CTおよび頚椎単純X線撮影を施行するも異常なし。5日後の28日、左耳後部に直径8mmほどの腱のようなものが走っているのを訴えて来院。この部分が痛むという。2日前(26日)と本日、嘔吐があった。神経学的検査上、やや腱反射が昂進しているものの異常はない。少し風邪気味である。しかし鼻水が出る程度の軽い風邪である。
 平成10年1月28日午後1時半、O-ring 施行。小青竜湯、加味帰脾湯、柴朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、八味地黄丸、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、麻黄附子細辛湯、よく苡仁湯、葛根湯加川弓辛夷、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、女神散の順。小青竜湯を 2pack/day 処方。中肉中背。目は大きく、外見上、中間証。風邪気味であったため小青竜湯が良く反応したのであり、加味帰脾湯あるいは柴朴湯または柴胡加竜骨牡蛎湯を処方すべきであったと思われる。

(症例)女性。昭和48年7月30日生まれ。永翁00。平成6年7月5日、交通事故にて右手の肘を打撲。このとき第4頚椎から第7頚椎に架けて椎間板の狭窄を認める。頭部CT上、特記すべき所見なし。
 平成8年2月26日、右手関節曲げるとき疼痛あり。握力・右12.5kg. 左22.0kg 。疼痛のみでなく、右手指に力が入り難い。後縦靭帯骨化症の疑いにて頚椎MRI施行するも判然とせず。
 平成10年3月28日、4日前より後頭部から右肩に架けて疼痛有りて来院。外見上、やや虚証。O-ring 施行。帰脾湯、防風通聖散、女神散、五苓散、よく苡仁湯、釣籐散、桂枝加朮附湯の順。帰脾湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和46年1月12日生まれ。幾竹00。21歳時より始まったてんかん発作のため抗てんかん薬を服薬している。そのてんかんは、まず右足が震えてくる、次にそれが右手にも起こってくる。その発作は真夜中か朝にしか起こらない、という。今まで救急車で運ばれるような発作はない。ヒステリーをも疑っている。最近、妊娠したが結局下ろすことに決めたという。今後も抗てんかん薬を飲まなければならないのは厭で、漢方でてんかんを治せないかということであった。平成10年4月11日、O-ring 施行。抑肝散、当帰芍薬散、大柴胡湯、半夏厚朴湯、半夏白朮天麻湯、桂枝加朮附湯、女神散、加味逍遥散の順。抑肝散、当帰芍薬散、大柴胡湯は僅差であった。抑肝散を 3 pack/day 処方。

(症例)25歳、女性。主訴は後頚部と肩の間の痛み、とくに体動時に痛む。肩凝りはない。起立時、下方を向くと目眩が起こる。O-ring にて加味逍遥散、八味地黄丸、葛根湯、桂枝伏令丸、苓桂朮甘湯の順。加味逍遥散を 2pack/day 処方。

(症例)女性。昭和43年7月7日生まれ。三島00。8年前、交通事故で左側頭部を強く打ち、外傷性頚部症候群となり、口が開かなくなるなどの症状を起こし本院にて鍼治療と理学療法を受けた。
 平成8年7月22日、頭痛が強く、再び本院来院し鍼治療と理学療法を受けた。このときは顕微鏡を扱う仕事を行っているための職業病のようなものと理解していた。
 平成9年末より頭の奥に空漠とした感覚を覚えていた。頭の中が回転しているような感じがしていた。よって平成10年1月28日夕方来院し、頭部CTと頚椎単純X線撮影を行い、異常なし。左側の首から肩に架けて凝りが激しい。外見上、中間証。
 その日、O-ring 施行。葛根湯加川弓辛夷、小建中湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、白虎加人参湯、芍薬甘草湯、川茶調散、酸棗仁湯、六君子湯、黄連解毒湯、抑肝散加陳皮半夏、半夏白朮天麻湯、桂枝茯苓丸、柴朴湯、黄連湯、桂枝加朮附湯、防風通聖散の順。小建中湯を 3pack/day 処方。また第1胸椎左側に皮内鍼を1本施行。その1本で非常に軽くなったと言う。葛根湯加川弓辛夷から六君子湯までは僅差であった。

(症例)女性。昭和41年1月17日生まれ。樋口00。2年ほど前、筋緊張性頭痛の診断で外来通院歴有り。2日前、39度台の発熱あり。昨日、夜より今までに経験したことの無いほど激しい頭痛あり。今朝(平成10年2月4日)まで痛みが残っており、いつものとおり仕事に出て午前中仕事をしていたが発熱は全く無いのに頭痛は少しも軽くならず却って強くなるため午後3時に早退し本院来院。頭部CT上、特記すべきことなし。頚椎単純X線上も特記すべきことなし。肩凝りがある。アレルギー性鼻炎有り。耳掻きを扱っていて右外傷性鼓膜穿孔を起こしたことあり。
 平成10年2月4日午後4時半、O-ring 施行。甘麦大棗湯、抑肝散加陳皮半夏、当帰芍薬散、五苓散、麻黄附子細辛湯、防風通聖散、白虎加人参湯、小青竜湯、釣籐散、桂枝茯苓丸、苓桂朮甘湯、八味地黄丸、葛根湯、黄連解毒湯、よく苡仁湯、桂枝加朮附湯の順。甘麦大棗湯を3pack/day 処方。

(症例)男性。昭和39年12月6日生まれ。田口00。強い頭痛で来院。しかし腰痛の方が強い。以前、重量挙げをやっていた。身体は大きく、顔は赤い。外見上、実証。しかし、O-ring 施行中、中間証と判断する。平成10年4月17日、O-ring 施行。葛根湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯加川弓辛夷、よく苡仁湯、女神散、加味帰脾湯、補中益気湯、酸棗仁湯、小柴胡湯、桂枝加芍薬大黄湯、桂枝加朮附湯、川きゅう茶調散、小建中湯の順。葛根湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯加川弓辛夷は圧倒的であった。よく苡仁湯もかなり良く反応した。越婢加朮湯、抑肝散、加味逍遥散、当帰芍薬散、柴胡桂枝乾姜湯、牛車腎気丸、小青竜湯、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯、甘麦大棗湯は反応悪し。葛根湯と当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 3 pack/day ずつ処方。

(症例)男性。昭和39年11月26日生まれ。五船00。強い熱証。また、外見上、虚証。12年前より対人恐怖症のため比較的多量の抗不安薬を服薬している。平成9年11月10日、O-ring 施行。帰脾湯、葛根湯、女神散の順。帰脾湯と葛根湯を 3 pack/day 処方。
 過去、漢方がほとんど効かなかったため、1日近く絶食した後、1週間分の葛根湯を飲む。すると体は非常に熱くなり、冬なのに汗が出てどうしようもなくなった。しかし気分は非常に爽やかになる。
 翌日、今度は帰脾湯を空腹の中に1週間分飲む。葛根湯と異なり体はあまり熱くはならなかったが常に存在していた激しい背中の凝りはかなり軽快していた(しかし2日後、再発)。
 平成10年1月20日午後1時50分、二度目の O-ring 施行。半夏厚朴湯、甘麦大棗湯、抑肝散加陳皮半夏、柴朴湯、釣籐散、当帰芍薬散の順。この日、変薬の手続きできず、変薬せず様子見る。
 2月2日午後2時30分、三度目の O-ring 施行。甘麦大棗湯、葛根湯、葛根湯加川弓辛夷、半夏厚朴湯、抑肝散加陳皮半夏、川茶調散、防風通聖散の順。甘麦大棗湯、葛根湯に変薬。
 3月5日より、O-ring 施行せず、柴胡桂枝乾姜湯と四逆散 3 pack/day ずつに変薬。柴胡桂枝乾姜湯は葛根湯と同じように非常に良く効くことを自覚。現在、葛根湯と柴胡桂枝乾姜湯がベストの処方としている。これは頚椎の強い配列異常があることと強く関連していると思われる。

(症例)女性。昭和39年3月3日生まれ。小学校教師。受け持ちは6年生。性格は標準。8年前、交通事故に遭い、頚椎捻挫する。右肩から右後頭部に架けて比較的強い凝りあり。不眠もあるが、これは仕事のストレスからであると言う。
 平成9年11月8日、O-ring 施行。加味帰脾湯、酸棗仁湯の順。しかし、1週間後、『その頃、不眠症気味だったからでしょう。』と言う。現在の主訴は肩凝りであり、以前、当帰芍薬散が良く効いたので当帰芍薬散を希望するため当帰芍薬散を処方。

(症例)女性。昭和38年1月18日生まれ。左肩から首筋への激しい凝りがある。以前、バレーの選手であり、バレーで痛めたという。変型性頚椎症、頚性頭痛の診断。
 平成9年12月17日、O-ring 施行。甘麦大棗湯、葛根湯、柴胡桂枝湯、大黄甘草湯、苓桂朮甘湯、女神散、補中益気湯、越婢加朮湯、桂枝加朮附湯、芍薬甘草湯、六君子湯、白虎加人参湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯の順。甘麦大棗湯を2週間分処方。しかし甘麦大棗湯はあまり効かなかったという。同時に出していた etizolam, ethyl loflazepate(ともに抗不安薬) の方が良いという。そのため今回は etizolam, ethyl loflazepate のみ処方。前回行ったトリガーポイント局注が良く効いたと言うため今回も0.4%キシロカインに少量のステロイドを混ぜたものを局注(11ml)する。バレーの選手であったためか背は高く外見上痩せているように見えるが筋肉質で筋肉は硬い。

(症例)女性。昭和36年10月11日生まれ。大浦00。平成9年9月5日初診。2、3日前より目の前に白いものが飛んだ様になり、意識朦朧となり、転倒した、と言う。打撲はなし。両手に痺れ感がある。加味逍遥散と苓桂朮甘湯を3 pack/day ずつ2週間分処方。10月9日再来し、クスリのみ2週間分貰って行く。それ以来、来院せず。
 12月27日、3度目の来院。目眩があり夜眠れないと言う。よってO-ring 施行。芍薬甘草湯、苓桂朮甘湯、酸棗仁湯、加味逍遥散、大柴胡湯、黄連解毒湯、葛根湯加川弓辛夷の順。芍薬甘草湯と苓桂朮甘湯を 3 pack/day ずつ処方。何故、芍薬甘草湯になったのか、内耳か何処かの筋肉が攣縮してこういう症状を呈していたのか、また苓桂朮甘湯と酸棗仁湯を処方するべきではなかったのか、と考える。

(症例)女性。昭和34年10月29日生まれ。小川00。外見上、やや虚証。今年に入ってから右眼から奥に架けて痛みが走る。以前、平成5年7月、坐骨神経痛の診断で当院通院歴がある。第4腰椎と第5腰椎間に狭窄あり。
 平成10年2月2日、O-ring 施行。甘麦大棗湯、当帰芍薬散、五苓散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、半夏厚朴湯、白虎加人参湯、よく苡仁湯、葛根湯、葛根湯加川弓辛夷、柴胡桂枝湯、加味帰脾湯、小建中湯、芍薬甘草湯、苓桂朮甘湯、呉茱萸湯、越婢加朮湯の順。甘麦大棗湯、当帰芍薬散、五苓散は僅差であった。甘麦大棗湯を 3 pack/day 処方。しかし頚椎の変位からこういう状態に陥ったのか、それとも五苓散を処方すべきだったのか、判断に迷う。

(症例)女性。昭和34年9月4日生まれ。井手00。思春期より頭痛持ちであり、市販の鎮痛薬を常用していた。平成7年9月11日に1週間前より耳鳴りがあり、また3日前より下肢のフラツキが出現し、本院受診。受診時、頚部・肩部の凝りが激しい。
 平成9年12月12日、2年ぶりに来院。肩凝りが強く、肩凝りの激しいときには頭痛もある。2年前、来院したときに処方された etizolam が非常に効果があったという。etizolam の処方を希望。O-ring にて加味逍遥散、加味帰脾湯、帰脾湯、葛根湯加川弓辛夷、黄連解毒湯、柴朴湯の順。葛根湯と小青竜湯は反応悪い。加味逍遥散を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和34年4月6日生まれ。林000。後頭部にキリキリする痛みが走る、ことを主訴に来院。雨が振る前に痛くなる、と言う。目眩、痺れ、頚や肩の凝りなど無し。血圧が上が102、下が60と低い。平成10年2月12日、O-ring 施行。五苓散、甘麦大棗湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、釣籐散、疎経活血湯、呉茱萸湯の順。五苓散を 3 pack/day 処方。すべて頭痛に効果があるとされている方剤ばかりが候補に挙がったが、五苓散が効かない場合、甘麦大棗湯や当帰四逆加呉珠楡生姜湯などを投与すべきと思われる。

(症例)男性。昭和33年9月25日生まれ。田中00。長年来の頑固な肩凝りが主訴。鍼を希望して来院。しかし鍼は1日ぐらいしか効かないことを説明し、O-ring 施行。麻黄附子細辛湯、葛根湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、苓桂朮甘湯、酸棗仁湯、よく苡仁湯、加味逍遥散、当帰芍薬散、大柴胡湯、半夏厚朴湯、黄連解毒湯、補中益気湯の順。麻黄附子細辛湯から葛根湯までは僅差であった。風邪は引いていないという。以前、葛根湯を処方し、28日分服薬したが効果は見られなかった。よって桂枝加竜骨牡蛎湯を 3 pack/day 処方。漁業をしており、外見上、実証。

(症例)女性。昭和32年3月9日生まれ。田中00。外見上、やや実証。数年前より後頚部の凝り、目眩あり。そのために仕事も辞める。しかし、耳鼻科にてメニエール病は否定される。変形性頚椎症(第3頚椎から第7頚椎に架けての椎間板ヘルニア)の診断。平成9年9月、O-ring 施行。苓桂朮甘湯、葛根湯の順。苓桂朮甘湯と葛根湯を 3 pack/day 処方。数カ月後、職場復帰を果たすほど、状態良くなる。

(症例)女性。昭和31年3月16日生まれ。金田00。外見上、中間証。昨年6月頃から左肘のところが痛む、左第3・第4指の痺れもある、昼間はあまり痛くないが夜になると痛くなる、左耳の奥に膜が張ったような感じがある、しかしこれは1週間前から風邪を引いてからであるような気がする、という。
 平成10年2月16日午後5時、O-ring 施行。女神散、抑肝散加陳皮半夏、柴朴湯、半夏厚朴湯、抑肝散、加味帰脾湯、柴胡桂枝湯、防已黄義湯、呉茱萸湯、葛根湯加川弓辛夷、苓桂朮甘湯、補中益気湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、川茶調散、酸棗仁湯、黄連湯、大柴胡湯の順。女神散は圧倒的であった。女神散を 3 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。昭和31年2月9日生まれ。牧瀬00。3カ月程前より頭重感があり、左肩痛、左指痺れ有り。昨年3月中旬に軽い過呼吸発作あり。7月に本格的な過呼吸発作あり。平成10年3月30日午後5時、O-ring 施行。抑肝散加陳皮半夏、抑肝散、帰脾湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯、川茶調散、よく苡仁湯、疎経活血湯、防風通聖散、補中益気湯の順。抑肝散加陳皮半夏、抑肝散、帰脾湯、桂枝加竜骨牡蛎湯は僅差であった。抑肝散加陳皮半夏を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和29年7月12日生まれ。鎌田00。診断名・不安神経症。背は高く、痩せており、虚証タイプ。性格は従順。神経質で抗不安薬を服薬していないと日常生活を送ることが困難である。生理痛強く、生理時には市販の鎮痛薬で凌いでいた。
 平成9年5月2日、急患センターへ激しい目眩などで受診。メニエール病と診断され抗不安薬の投薬を受ける。しかし2日後の5月4日、再び同じような症状にて同急患センター受診。このときは目眩を軽減するための betahistine mesilate の投薬を受ける。しかし症状は軽減せず。5月6日、当院受診。他医より頭部CT撮影、点滴など施行され、症状軽減。また持病の頭痛に etizolam が奏功することを知る。
 5月24日、筆者に初診。 ethyl loflazepate の 1mg 錠の朝夕2回投薬および頭痛に対し釣籐散 3 pack/day 処方。 ethyl loflazepate が奏功したのか症状はかなり軽減し、同年8月25日再受診まで目眩・不眠・言い知れない不安感、および頭痛などは軽減し、小康状態を保つ。8月25日、再び ethyl loflazepate と今度は苓桂朮甘湯を処方。同年10月8日の再診まで小康状態となる。10月8日再診。この日、O-ring 施行。当帰芍薬散、加味逍遥散の順。しかし不眠などは訴えず(不眠、言い知れない不安感は間違いなく存在していたと思われる)頭痛を訴えるため呉茱萸湯を処方。 ethyl loflazepate もいつも通り処方。再び小康状態となる。
 平成10年1月26日、症状悪くなり再診。大学受験を控えた娘も神経質で試験が近づくにつれ不眠症気味であるという。そのため抗不安薬を娘に飲ませても良いでしょうかと話してくる。同日午前11時、O-ring 施行。白虎加人参湯、葛根湯、防已黄義湯、防風通聖散、柴胡加竜骨牡蛎湯、甘麦大棗湯、葛根湯加川弓辛夷、麻黄附子細辛湯、疎経活血湯、五苓散、柴朴湯、女神散、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏、苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯、補中益気湯、芍薬甘草湯、六君子湯の順。白虎加人参湯、葛根湯、防已黄義湯は僅差であった。葛根湯を処方。「去年からずっと風邪をひいているんです。」と言う。3月4日、診察時にはまだ風邪症状続いており、しかし全身状態は良く、肺胞呼吸音も正常。慢性気管支炎の診断をする。引き続き ethyl loflazepate の投薬は継続する。
 
(症例)男性。昭和28年5月3日生まれ。木村00。自衛隊勤務。レスリングなどをしていた。平成9年12月中旬頃より(これはその頃、テレビを横になって見ていたとき、「ギクッ」とやったと言う。)、両手掌(とくに左)手指に架けて痺れ有り。外見�縺A中間証。
 平成10年1月31日午前12時20分、O-ring 施行。川茶調散、葛根湯、苓桂朮甘湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、八味地黄丸、帰脾湯、加味逍遥散、牛車腎気丸、芍薬甘草湯、半夏厚朴湯、加味帰脾湯、六君子湯、半夏厚朴湯、防已黄義湯、よく苡仁湯、桂枝茯苓丸、白虎加人参湯の順。川茶調散を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和28年3月28日生まれ。塩手00。外見上、やや虚証。理屈っぽい。一週間前より風邪を引いてスッキリせず、後頭部痛があり、肩凝りもある。食思低下あり。倦怠感続いている。目の前が真っ暗になり膜が張った感じ。夜も熟睡できない。
 平成10年2月2日 O-ring 施行。柴胡加竜骨牡蛎湯、小柴胡湯、当帰芍薬散、桂枝加竜骨牡蛎湯、女神散、疎経活血湯、加味帰脾湯、柴胡桂枝湯、甘麦大棗湯、防已黄義湯、白虎加人参湯、芍薬甘草湯の順。柴胡加竜骨牡蛎湯、小柴胡湯、当帰芍薬散は僅差であった。柴胡加竜骨牡蛎湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和27年9月8日生まれ。大島0。外見上、ややポッチャリタイプの中間証。4年前、当院でメニエール病の診断の下、入院歴有り。退院してからの4年間、何度か再発したが、軽症で済んだ。今回は軽症ではなく、今日は子供の卒業式であった。3日前よりフラフラして目眩が出現。以前、貰っていた薬を試しに内服したところ良くなった。その薬が切れたため来院。季節の変わり目に良く再発するという。
平成10年3月2日午後4時、O-ring 施行。苓桂朮甘湯、五苓散、川きゅう茶調散、柴胡加竜骨牡蛎湯、小建中湯、帰脾湯、半夏白朮天麻湯、加味帰脾湯、牛車腎気丸、半夏厚朴湯、桂枝加芍薬大黄湯、黄連解毒湯、葛根湯、疎経活血湯、黄連湯の順。Neurotropin 錠は反応悪し。苓桂朮甘湯を 3 pack/day 処方。


(症例)女性。昭和27年8月24日生まれ。萩野000。1月ぐらい前より後頭部および頚部から両肩に架けての疼痛あり。頚椎単純X線上、第4第5頚椎間に変位および骨棘形成あり。また第1頚椎から第4頚椎に架けて、および第5頚椎から第7頚椎に架けて生理的湾曲消失。平成10年4月11日、O-ring 施行。大柴胡湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、川きゅう茶調散、柴胡桂枝乾姜湯、葛根湯加川弓辛夷、八味地黄丸、葛根湯、黄連湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯、当帰芍薬散、桂枝加朮附湯、補中益気湯、疎経活血湯、半夏白朮天麻湯、越婢加朮湯、甘麦大棗湯の順。実証。大柴胡湯と当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 2 pack/day ずつ処方。

(症例)女性。昭和26年4月10日生まれ。佐々木000。平成9年11月7日、O-ring 施行。抑肝散、女神散、呉朱愈湯、苓桂朮甘湯、八味地黄丸、甘麦大棗湯、葛根湯の順。帰脾湯は合わず。実証タイプ。美人だが何故か結婚歴なし。不眠症と偏頭痛(血管性頭痛と群発性頭痛の入り混じった感じ)で悩んでいる。不眠症は2年前、会社の上司から殴られ、その会社を辞職したときから始まっている。偏頭痛は親戚にも全く同じような症状を持った人がおり、遺伝性のものと思われる。
 2年前、会社を辞職したときから朝方、悪夢を見るようになる。それは非常に怖い怪物から追いかけられたりする夢である。ほとんど同じような夢を見るようになり、それと時を同じくして不眠症が始まる。某大学心療内科へ通院するようになる。ここで抗鬱薬と抗精神病薬を投与される。仕事ができないようになり、新しく入社した会社も自主退社する。平成9年5月、本院受診。背中の凝りが非常に激しく、その凝りの激しい部分に1% lidocaine 20ccを直注する(それは主に肩中愈・大徐・附分であった)。するとその日は2年ぶりに睡眠薬無しで眠ることができた。
 しかし2年前からの不眠症はそれからも麻酔薬の直注療法を続けたが一進一退を続け、星状神経節ブロックをも30回施行したが一時的効果しか得られなかった。 
 carbamazepine および他の抗痙攣剤でも発疹を起こすため、それらが投与できない。カルシウム拮抗剤・β-遮断薬にはあまり反応しない。(carbamazepine など抗痙攣薬には良く反応する。)完璧症なためか抗不安薬を服薬したがらない。(偏頭痛や不眠症に対し、etizolam は幾分効果あり。)漢方薬はあまり効果が見られない。

(症例)女性。昭和26年9月1日生まれ。谷口00。2週間前、押されて転倒。後頭部打撲。頚部痛を訴える。運転中、眠気が来る。時折、頭痛および吐気あり。平成9年12月15日、O-ring 施行。加味逍遥散、甘麦大棗湯、酸棗仁湯、八味地黄丸、女神散、葛根湯加川弓辛夷の順。加味逍遥散を 3 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和25年2月21日生まれ。藤岡00。後縦靭帯骨化症。頚部と腰部に後縦靭帯骨化症有り。1年前、頚部の後縦靭帯骨化症を手術。その後、腰部にも後縦靭帯骨化症を発見される。実証。主訴は頚部の強い凝りが次第に右側坐骨神経痛に変わっていった。平成9年11月25日、O-ring 施行。葛根湯、葛根湯加川弓辛夷、黄連解毒湯、桂枝伏令丸、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、白虎加人参湯、牛車腎気丸の順。葛根湯と黄連解毒湯(ともに 3 pack/day )を処方。現在、週1回、右腰部(大腸愈)へπ-water 生理食塩水直注療法(20cc)を施行している。この強い痛みを伴う療法にも平気なほど頑健である。
 平成10年2月6日より寒さが強くなり主訴は腰痛であるため葛根湯と当帰四逆加呉珠楡生姜湯(ともに 3 pack/day )の処方に変更。
 3月、再び葛根湯と黄連解毒湯(ともに 3 pack/day )に変薬。症状は一進一退を続けている。

(症例)男性。昭和25年2月16日生まれ。松山0。1カ月前より後頭部から左肩・腕に架けて痛み有り。痺れはなし。職業はタクシー運転手。平成8年2月に外傷性頚部症候群で当院受診歴有り。また平成6年4月には変型性頚椎症の診断有り。頚部X線上、頚椎に正常な湾曲が欠如している。性格は素直・実直・素朴。 平成10年2月2日、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、甘麦大棗湯、柴胡桂枝湯、疎経活血湯、防風通聖散、半夏白朮天麻湯、防已黄義湯、帰脾湯、よく苡仁湯の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯と甘麦大棗湯を 3 pack/day ずつ処方。

(症例)47歳、男性。主訴は重度の肩凝り。O-ring にて柴胡桂枝湯、黄連解毒湯の順。柴胡桂枝湯、黄連解毒湯を 3 pack/day ずつ処方。

(症例)48歳、男性。主訴は激しい右側の偏頭痛。自律神経失調症もあり。O-ring にて八味地黄丸、加味逍遥散、甘麦大棗湯、防已黄義湯、加味帰脾湯、小柴胡湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯の順。八味地黄丸を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和24年9月21日生まれ。仁部000。平成9年10月、自己臭妄想類似症状で来院。分裂病レベルではなく、神経症レベルとしても極く軽度の神経症。鼻腔を中心とした造影CTを外科医が施行したが異常なし。筆者の所に廻されてくる。表情に抑鬱的なところは少しも感じられず、表情・態度など全く正常。外見上、中間証。スポーツ、特に団体で行うスポーツをするように勧めるが、夫はスポーツが好きである�ェ自分はスポーツなどは駄目であるという。魚釣りも夫は好きでよく行くが自分は好きでなく行きたくないと言う。しかし表情・態度より社交的な性格傾向が見られた。“森田療法の会”に参加することを勧める。しかし“森田療法の会”が何処にあるか見当つかず、結局“森田療法”の本を探して購入することに落ち着く。本人も精神的疾患の本を近所の本屋より購入して読み、自分に極めて類似する症状が書かれてあり、『私も精神病ではないでしょうか。』と言ってくる。しかし精神病の傾向は全く見られず、妄想でも何でもなく単なる誤解であることを強調するも、本人は本で読んだ“妄想”のことが気に懸かり自分は精神病ではないかと重ねて訊ねてくる。
 苓桂朮甘湯を処方。抗不安薬は敢えて投与せず。しかし症状は軽度軽快のみ。『職場がリラックスできる所でなくてストレスが溜まる職場ですからこうなるのだと本を読んでいて思いました。』と言う。ストレスとなるのは職場だけで夫婦関係や子供のことなどストレスにはなっていない。
 平成10年4月12日、O-ring 施行。甘麦大棗湯、酸棗仁湯、加味帰脾湯、帰脾湯、大柴胡湯、柴胡桂枝乾姜湯、加味逍遥散の順。甘麦大棗湯 3 pack/day に変更。

(症例)男性。昭和24年2月25日生まれ。三反000。1年前、第4腰椎・第5腰椎間の椎間板ヘルニアにより50日入院。現在は腰痛もほとんどなく、何処の病院にも通っていない、と言う。頭痛のため来院。頭部CT上・頚椎単純X線上、異常なし。頑健、実証タイプ。平成10年1月26日午後6時、O-ring 施行。甘麦大棗湯、抑肝散、防風通聖散、小建中湯、桂枝加朮附湯、麻黄附子細辛湯、葛根湯、小青竜湯、柴朴湯、川きゅう茶調散、大黄甘草湯、苓桂朮甘湯、白虎加人参湯、柴胡桂枝湯、防已黄義湯の順。甘麦大棗湯が圧倒的に強い反応を示した。甘麦大棗湯と抑肝散を 3 pack/day ずつ処方。

(症例)女性。昭和24年1月29日生まれ。有田00。平成9年3月、昨日から頭痛強く存在し、嘔気・嘔吐あり、午前6時50分、救急センター受診し、本院へ紹介となる。第4頚椎から第6頚椎に架けて椎間板が狭窄。血液検査上、異常なし。
 右側の強い肩凝りが主訴。この肩凝りに対し労災認定を受けている。 ketoprofen 貼布剤が非常に良く効くと言う。右側風池の痛みも訴え、右側風地へ麻酔薬の直注施行。平成9年12月12日、第7頚椎右側に存在する強い硬結に対し、鍼では不可能と判断し、麻酔薬直注。また直注前にO-ring 施行。八味地黄丸、加味逍遥散、甘麦大棗湯、防已黄義湯、加味帰脾湯、小柴胡湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯の順。八味地黄丸を処方。

(症例)男性。昭和23年11月18日生まれ。主訴は左下腿外側の痺れ(一日じゅう痺れているわけではない、と言う)。腰痛なし。他に愁訴なし。外見上、中間証。皮内鍼にて効果無し。O-ring にて葛根湯、越婢加朮湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、柴朴湯、加味逍遥散、抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯の順。

(症例)女性。昭和23年2月1日生まれ。富田00。平成9年6月、脳動脈瘤破裂にて大学病院にて緊急手術を受ける。現在も倦怠感激しく、以前の簡単な仕事も満足にできないと不満を訴える。外見上、虚証。平成10年4月20日、O-ring 施行。柴胡桂枝乾姜湯、女神散、加味逍遥散、苓桂朮甘湯、桂枝茯苓丸、黄連解毒湯、越婢加朮湯、小青竜湯、大柴胡湯、柴朴湯、補中益気湯、葛根湯、釣籐散、甘麦大棗湯の順。柴胡桂枝乾姜湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和22年1月24日生まれ。古地000。3日前より右後頭部に拍動性の痛み有り。頭が締め付けられる感じ有り。肩凝りあり。不眠もあり。平成10年2月4日、O-ring 施行。苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯、抑肝散、川茶調散、大柴胡湯、麻黄附子細辛湯、呉茱萸湯、六味丸、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味逍遥散、釣籐散、六君子湯、桂枝茯苓丸の順。(平成10年2月3日と4日は両側の靴下に葛根湯の袋を計6袋入れていた。)苓桂朮甘湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和22年6月5日生まれ。志茂田00。主訴は�ェ痛。月経と同時に頭痛は増強。
 平成10年1月20日午後0時30分、O-ring 施行。桂枝茯苓丸、加味逍遥散、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯、女神散、小青竜湯、苓桂朮甘湯、大黄甘草湯、半夏白朮天麻湯、柴胡桂枝湯の順。桂枝茯苓丸を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和21年12月4日生まれ。吉田00。1週間前より右肩、腰部(特に右側)の痛み有り。腰部単純X線上、第4腰椎から仙骨に架けて狭窄および不整像有り。頚部から肩に架けての痛みや凝りは持病になっている。平成10年3月9日午後5時半、O-ring 施行。防已黄義湯、桂枝加朮附湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、桂枝茯苓丸、補中益気湯、甘麦大棗湯、葛根湯、葛根湯加川弓辛夷、抑肝散加陳皮半夏、加味帰脾湯、加味逍遥散、桂枝茯苓丸、柴朴湯、真武湯、六君子湯、防風通聖散、半夏厚朴湯の順。防已黄義湯と桂枝加朮附湯を 2 pack/day ずつ処方。

(症例)女性。昭和21年10月10日生まれ。藤井00。交通事故での左膝痛が主訴。長い時間歩くと痛い、と訴える。平成9年8月29日、O-ring 施行。当帰芍薬散、葛根湯、補中益気湯、釣籐散、柴朴湯、半夏厚朴湯、小柴胡湯の順。このときこれまで処方していた桂枝加朮附湯は全く反応せず。当帰芍薬散を処方。(8月29日のときは O-ring に用いる方剤が非常に限られていた。大黄甘草湯、甘麦大棗湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、八味地黄丸、抑肝散、帰脾湯は用いることができなかった。)
 若い頃、桂枝茯苓丸で自律神経失調症が良くなったことがあり桂枝茯苓丸を希望するため10月6日より桂枝茯苓丸に変薬。しかしなかなか軽快傾向示さず。11月8日再び O-ring 施行。大黄甘草湯、葛根湯、甘麦大棗湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、補中益気湯、八味地黄丸、抑肝散、帰脾湯の順。大黄甘草湯、葛根湯、甘麦大棗湯は僅差であった。大黄甘草湯を 3 pack/day 処方。
 平成10年2月23日、昨日は眠れず朝方ほんの少しだけ眠っただけ、と言って来院。2日前、来院したとき、葛根湯と甘麦大棗湯を 2 pack/day ずつ処方していたがそれを飲み始めた夜、起こり始めた。2日前、同時にcarbamazepineを処方しており、それを半月ぶりほどに服薬した夜(昨夜)のことでありcarbamazepineによる副作用の可能性も考えられた。朝、葛根湯と甘麦大棗湯を服薬しただけのときは何ともなかったが夕食後、carbamazepine(carbamazepineは夕食後のみにしか処方していない)も一緒に服薬してから調子が悪くなったような気がするという。1週間ほど前、罹り付けの耳鼻科(慢性中耳炎のため月1回通院しているという)に行ったとき、耳を処置して貰っているとき、非常に強い目眩がして、止めてくれるように叫んだと言う。改めてO-ring 施行。桂枝茯苓丸、抑肝散加陳皮半夏、葛根湯、当帰芍薬散、帰脾湯、葛根湯加川弓辛夷、酸棗仁湯、真武湯の順。大黄甘草湯は反応悪し。改めて桂枝茯苓丸を 3 pack/day 処方。なおこの患者は20歳の時、強い自律神経失調症に罹り、鍼と漢方薬で治した経験がある。

(症例)女性。昭和21年9月25日生まれ。淀川000。外見上、虚証。不眠を訴えて来院。頭部CT�縺A特記すべき所見なし。最近3kg痩せてきた、睡眠薬を飲んでもあまり眠れない、と言う。平成10年2月25日、O-ring 施行。半夏厚朴湯、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、釣籐散、加味逍遥散、小建中湯、抑肝散、帰脾湯、甘麦大棗湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯の順。半夏厚朴湯、桂枝茯苓丸は僅差であった。半夏厚朴湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和21年7月12日生まれ。中原000。脳腫瘍(右聴神経腫瘍)術後の顔面神経麻痺が主訴。平成8年3月手術。
 平成9年5月21日、一回目の O-ring 施行。当帰芍薬散、小青竜湯、大防風湯の順。(なお、施行20日前に手術した痕である右の首の付け根が膿を持ち腫れており右頚部尖刺。)
 平成9年6月4日、二回目の O-ring 施行。小青竜湯、釣籐散、当帰芍薬散、半夏厚朴湯、小柴胡湯、芍薬甘草湯の順(このときはアレルギー性鼻炎を起こしていた可能性が強いと思われる)。なお、平成9年8月まで amezinium metilsulfate 20mg/day(低血圧治療薬), lisuride maleate 0.05mg/day(脳循環改善薬), diazepam 4mg/day(抗不安薬)を服薬していたが筆者が主治医となってからはその必要性なしと判断し、当帰芍薬散のみの服薬に変えた。反作用は何も現れなかった。
 平成9年8月26日、三回目の O-ring 施行。当帰芍薬散が第1で、桂枝加朮附湯、半夏厚朴湯、釣籐散は反応が悪いという記載だけがカルテに記入されている。右顔面神経麻痺に対し、現在、星状神経節ブロック(右側)と頭皮(右側)へのπ(パイ)-water 生理食塩水注入(約70cc)を行っている。当帰芍薬散の投薬も本人が熱心に玄米菜食を励行し始めたため漢方薬の投薬は11月中止した。
 平成10年3月28日、『最近、全身倦怠感が非常に強い。朝鮮人参でも飲もうかと思っている。』という訴え有り。当帰芍薬散では口角炎を起こして飲みたくないと言うため、桂枝茯苓丸を 3 pack/day 処方。
 平成10年4月4日、全身倦怠感かなり改善。O-ring 施行。葛根湯、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、葛根湯加川弓辛夷、牛車腎気丸、よく苡仁湯、酸棗仁湯、半夏厚朴湯、加味帰脾湯、六君子湯、釣籐散、四逆散、柴胡桂枝湯、呉茱萸湯、苓桂朮甘湯の順。葛根湯 3 pack/day 処方。
 平成10年4月18日、体調はかなり良くなっている。葛根湯の処方を続ける。

(症例)男性。昭和21年4月14日生まれ。松尾00。外見上、実証。2週間前より左側頭部の疼痛あり。1日3〜4回痛むと言う。高血圧が持病でこの前までその薬を飲んでいたが会社を辞めて保険が無くなってから薬を飲んでいない。しかし本日の血圧は上が140、下が72と良い。電撃様の痛みが時折走ると言う。頭部CT上、特記すべき所見なし。
平成10年2月28日午後1時15分、O-ring 施行。川きゅう茶調散、女神散、よく苡仁湯、防已黄義湯、桂枝加芍薬大黄湯、八味地黄丸の順。川きゅう茶調散、女神散、よく苡仁湯は僅差であった。川きゅう茶調散を 3 pack/day 処方。
 3月27日、再来院。左側頭部の疼痛は漢方を飲み始めて3回目ぐらいから次第に消失していった、漢方薬が切れてから2週間ぐらい経つ、という。本日、最近再び頭痛が再発してきたので来院した、という。今回も川きゅう茶調散を 3 pack/day 処方。
 4月28日来院。調子は良いという。川きゅう茶調散を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和20年9月21日生まれ。野中00。一月前より頚を動かすとぎくぎくと音がする。後頭部痛有り。実証。顔赤い。平成10年3月9日午後6時半、O-ring 施行。葛根湯、甘麦大棗湯、桂枝茯苓丸、防已黄義湯、加味逍遥散、補中益気湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、帰脾湯、柴胡桂枝湯、酸棗仁湯、女神散、加味帰脾湯、抑肝散、よく苡仁湯、釣籐散、疎経活血湯の順。葛根湯を 3 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和20年8月23日生まれ。白津00。半年前より前頭部痛あり。右肩が五十肩であり夜疼く。一年半前、酒を飲み過ぎ胃を壊し内科受診歴あり。体質的に低血圧。右手首背側面皮下に脂肪の塊がある。第6第7頚椎間に不整像。腰痛も少�オあり。頭部CT上、特記すべき所見なし。外見上、やや実証。
 平成10年4月18日、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防風通聖散、よく苡仁湯、牛車腎気丸、小柴胡湯、桂枝加朮附湯、越婢加朮湯、酸棗仁湯、半夏厚朴湯の順。甘麦大棗湯は反応悪し。当帰四逆加呉珠楡生姜湯と防風通聖散を 3 pack/day 処方。
 4月27日来院。『頭痛は軽くなりました。でも62番は下痢してしまって困るので62番は飲むのを中止しています。』という。防風通聖散の代わりによく苡仁湯を処方。
『以前、酒を多く飲んでいて、肝臓が悪く、糖尿病とも言われていました。コレステロールも高いと言われていました。酒は半年ぐらい前より止めています。』
 血液検査の結果、肝機能がやや悪いが、他は正常。

(症例)女性。昭和20年8月16日生まれ。小林00。頭の中にピッと痛みが走って吃逆が出てくる。これは半年以上前から続いている。1カ月前より症状が激しくなる。抗不安薬を吃逆が特に激しいときに飲むようにしているが非常に良く効くという。メニエール病のため2年前より近くの耳鼻科に通っており、メニエール病のクスリを服薬している。外見上、色白、ポッチャリタイプ。メニエール病は最近までは吐き気があったが最近は吐き気はない。耳鳴りなし。聴力低下もなし。平成10年2月4日午後、O-ring 施行。葛根湯加川弓辛夷、女神散、黄連湯、防已黄義湯、八味地黄丸、酸棗仁湯、大柴胡湯、呉茱萸湯の順。本人は何も言わなかったが、葛根湯加川弓辛夷と黄連湯より風邪気味と判断し、女神散を 3 pack/day 処方。
 2月23日再来院。吃逆がかなり軽くなった、また左の頭がモヤモヤしていたのが取れてきた、という。
前回と同処方をする。
 3月26日再来院。かなり軽くなってきたという。前回と同じ処方をする。
 4月28日再来院。もうほとんど気にならなくなったという。同じ処方で行く。

(症例)男性。昭和19年3月3日生まれ。小川00。O-ring にて当帰芍薬散。洞不全症候群有り。強い外傷性頚部症候群。一人娘が精神分裂症。やや痩せ型。強い自律神経失調を示している。不眠も強い。漢方薬は処方せず。

(症例)女性。昭和18年1月3日生まれ。山崎00。頭頂部痛が時折あり。頚から肩に架けての痛み有り。手・足の指先が曲げにくい。第4第5頚椎間の狭窄が弱いながらも有り。腰痛があり、数年前、整形外科よりコルセットを造ってもらい腰痛のあるとき着用している。第2第3胸椎側部に凝り有り。外見上、実証であるが、最近仕事上のストレスが蓄積しているとのこと。平成10年4月4日、O-ring 施行。加味逍遥散、桂枝加竜骨牡蛎湯、小建中湯、甘麦大棗湯、抑肝散、桂枝茯苓丸、白虎加人参湯、加味帰脾湯、葛根湯、酸棗仁湯、よく苡仁湯、葛根湯加川弓辛夷、抑肝散加陳皮半夏、越婢加朮湯の順。加味逍遥散、桂枝加竜骨牡蛎湯は僅差であった。苓桂朮甘湯、五苓散、黄連解毒湯、大柴胡湯、半夏厚朴湯、防風通聖散、釣籐散、柴胡桂枝湯は反応悪し。加味逍遥散を 3 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和17年3月13日生まれ。山田00。外見上、やや実証。仕事が三交代制のため不眠気味。左頚部から左肩の凝り、右肩も弱いながらも凝る、左側頭部痛あり。第6、第7頚椎間に狭窄像あり。自動車を運転していて左から後ろを向いたとき、電気が走ったように痛む。
 平成10年1月29日、O-ring 施行。甘麦大棗湯、酸棗仁湯、麻黄附子細辛湯、小建中湯、半夏白朮天麻湯、柴朴湯、小青竜湯、当帰芍薬散、防已黄義湯、釣籐散、芍薬甘草湯、大柴胡湯、防風通聖散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、黄連湯の順。甘麦大棗湯を 3 pack/day 処方。
 2月23日再来院。頚肩の凝りはかなり軽くなったが左側頭部痛が残っているという。同日午前11時半、O-ring 施行。大柴胡湯、抑肝散加陳皮半夏、葛根湯、釣籐散、帰脾湯、防風通聖散、甘麦大棗湯、桂枝加朮附湯、五苓散、加味逍遥散、白虎加人参湯、黄連解毒湯、柴胡桂枝湯、柴朴湯、牛車腎気丸、抑肝散、女神散の順。大柴胡湯、抑肝散加陳皮半夏、葛根湯は僅差であった。葛根湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和17年1月2日生まれ。山崎00。2日前より頭痛および左耳の回りの痛み有り。性格は明るく外向的。外見上、やや実証。平成10年3月30日午後6時30分、O-ring 施行。甘麦大棗湯、桂枝茯苓丸、酸棗仁湯、葛根湯加川弓辛夷、防風通聖散、加味帰脾湯、帰脾湯の順。甘麦大棗湯、桂枝茯苓丸、酸棗仁湯、葛根湯加川弓辛夷は僅差であった。甘麦大棗湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和16年8月12日生まれ。中野00。外見上、実証。2日前より、右後頭部、右頚部、右肩までの痛み有り。首が回らない。不眠有り。頭部CT・頚椎X線上異常なし。降圧剤服薬中。
 平成10年2月14日、O-ring 施行。柴胡桂枝湯、小青竜湯、大柴胡湯、疎経活血湯、甘麦大棗湯、当帰芍薬散、防風通聖散、越婢加朮湯、葛根湯、柴朴湯、苓桂朮甘湯、芍薬甘草湯、麻黄附子細辛湯、葛根湯加川弓辛夷、加味帰脾湯、釣籐散、桂枝加朮附湯の順。柴胡桂枝湯を 2 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。昭和15年10月19日生まれ。山崎00。20年以上前、外傷性頚部症候群となってより後頭部から肩に架けて痛みが有り、気分も悪い。しかし、外傷性頚部症候群を負う以前から同じような症状が有った。以前、抗不安薬を服薬していた時期があった。しかし今は服薬していない。以前は不眠も有ったが今は無い。頭部CT上、特記すべき所見なし。しかすでに大脳基底核に明瞭な石灰化が存在する。第4・第5頚椎間に狭窄像、第5・第6頚椎間にも弱い狭窄像が見られる。外見上、中間証。平成10年3月28日、O-ring 施行。葛根湯、葛根湯加川弓辛夷、加味帰脾湯、抑肝散、麻黄附子細辛湯の順。葛根湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和15年10月18日生まれ。近松00。平成9年1月、クモ膜下出血にてF大学病院にて手術を受ける。平成10年1月24日、身体動揺感が激しく本院来院。頚から肩への凝りが激しい。O-ring 施行。桂枝加竜骨牡蛎湯、大柴胡湯、黄連湯、黄連解毒湯、甘麦大棗湯、防風通聖散、葛根湯、加味帰脾湯、葛根湯加川弓辛夷の順。桂枝加竜骨牡蛎湯、大柴胡湯、黄連湯は僅差であった。carbamazepine は反応悪く、clonazepam は反応良い。桂枝加竜骨牡蛎湯が薬局に在庫なく大柴胡湯を 3 pack/day 処方。
黄連湯はそのとき風邪気味であったためであり、大柴胡湯はときおり高血圧を呈するためであったと思われる。ヒステリー発作時、明らかな不整脈あり。しかし循環器科にての24時間ホルターなどにての精密検査の結果、心電導異常は否定される。この不整脈も精神的なものからとの診断となる。
 平成10年2月19日、朝より頭全体の痛み有り。嘔気あり。数回、嘔吐する。夜8時、激しい頭痛を訴え救急車で本院来院。頭部CT上、クモ膜下出血ではなく、単なるヒステリーであった。家庭内の葛藤激しく、頭痛が強くなった去年の秋以来、頭痛は市販の鎮痛薬で抑えてきたと言う。家に帰りたくないと言うため一週間入院。桂枝加竜骨牡蛎湯の在庫ないため今回も大柴胡湯で様子を見る。外見上、虚証。

(症例)男性。昭和15年5月25日生まれ。田中00。外見上、虚証。脳梗塞像あり、動きが鈍い。抑鬱的印象。抗鬱薬が少量ながら投与されている。第五腰椎と第一仙骨の間に椎間板ヘルニアあり。本日は頭痛を主訴として来院。鍼をすると頭痛が軽くなると言う。しかし2日ぐらいしか続かないと言う。前額部痛。会社で眠くなると困るので眠くなる薬や胃を荒らす薬も否定する。
 平成10年2月13日午後2時、O-ring 施行。呉茱萸湯、葛根湯、釣籐散、川茶調散、芍薬甘草湯、小建中湯、半夏白朮天麻湯、桂枝加朮附湯、小建中湯、よく苡仁湯、苓桂朮甘湯、加味逍遥散、女神散、大黄甘草湯、防已黄義湯、八味地黄丸、大柴胡湯、抑肝散加陳皮半夏の順。呉茱萸湯と葛根湯を頓用として 3 pack/day ずつ処方。

(症例)女性。昭和15年5月21日生まれ。平山00。主訴は肩の痛み。洞性除脈有り。外見上、熱、実。性格は大人しい、冷淡、疑い深い。左は後頭部痛、右は上腕痛。第4腰椎と第5腰椎間に狭窄像、第3腰椎と第4腰椎間に変位像あり。軽度の僧帽弁の逆流あり。徐脈もあり。平成10年1月20日、O-ring 施行。柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝湯、防風通聖散、抑肝散加陳皮半夏、桂枝加朮附湯、麻黄附子細辛湯、小柴胡湯の順。柴胡加竜骨牡蛎湯を 3 pack/day 処方。
 平成10年2月3日、右下腿の痛み・および違和感・自分の足ではないような感じ、と訴えて来院。柴胡桂枝湯 3 pack/day に変更。

(症例)男性。昭和15年4月13日生まれ。第2頚椎から第4頚椎にかけての後縦靭帯骨化症。左下肢が特に朝方吊るという、訴え。右側も左側ほどではないが吊ると言う。平成9年10月中旬に後縦靭帯骨化症の診断。比較的、痩せ型、物静かな性格、礼儀正しい。平成10年1月20日、来院。主として左下腿への皮内鍼をする。皮内鍼を行った後、O-ring 施行。葛根湯加川弓辛夷、葛根湯、加味帰脾湯、小青竜湯、補中益気湯、小建中湯、川きゅう茶調散、女神散、帰脾湯、五苓散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝湯の順。頂背部のこわばりを除くため、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯となったものと推測する。葛根湯加川弓辛夷を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和14年1月20日生まれ。古川00。軽い頭頂部痛あり。頚・肩の凝りはなし。近所の人がクモ膜下出血を起こし、心配になって本院受診。頭部CT上、小さな透明中隔があるのみで他に特記すべきことなし。頚椎単純X線上、第3・第4・第5頚椎間に狭窄像あり。外見上、実証。
 平成10年2月3日、O-ring 施行。柴胡桂枝湯、白虎加人参湯、八味地黄丸、抑肝散加陳皮半夏、越婢加朮湯、甘麦大棗湯、葛根湯、小建中湯、防風通聖散、よく苡仁湯、加味帰脾湯、補中益気湯、柴朴湯の順。柴胡桂枝湯と白虎加人参湯は僅差であった。柴胡桂枝湯を 2 pack/day 処方。

(症例)59歳、男性。松崎00。変形性頚椎症、脳梗塞後遺症、坐骨神経痛、両手が痺れてくる。外見上、やや虚証。以前、葛根湯で効果なし。食事療法には�ヨ心なし。O-ring にて黄連解毒湯、釣籐散、小柴胡湯、小青竜湯、黄連湯の順。黄連解毒湯を 3 pack/day 処方。しかしこのとき胃炎気味であったものと思われ釣籐散を処方すべきであったと思われる。

(症例)女性。昭和13年2月4日生まれ。高森00。肩凝り激しい。目眩、嘔気あり、特に目眩が激しい。体格は中肉中背。平成9年12月13日、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、苓桂朮甘湯、黄連解毒湯、小青竜湯、八味地黄丸、白虎加人参湯の順。苓桂朮甘湯を 3 pack/day 処方。
 平成10年3月27日、待ち時間が長いため初診以来、薬だけ受け取って帰っていたが、保険上の問題もあり、再診。目眩は良くなったが腰痛が激しいという。苓桂朮甘湯を当帰四逆加呉珠楡生姜湯に変薬。

(症例)60歳、女性。主訴は右坐骨神経痛。O-ring にて柴胡桂枝湯、五苓散、葛根湯の順。柴胡桂枝湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和13年8月17日生まれ。浦00。外見上、中間証。2週間前、母が亡くなり、その葬式のとき姉が突然クモ膜下出血を起こして亡くなり、それらのことで疲労困憊し夜眠れず、しかし家族などが睡眠薬は体に悪い、と主張するため困惑し本日来院。姉の脳動脈瘤は私にも遺伝していないでしょうか、と心配している。それで頭部CTを撮るべきかと訊ねてくる。なお、本患者は平成9年7月15日、不眠症で夜眠れず、頭痛有り。しかし肩凝りや頚部痛は無い。睡眠薬を服用すると眠れるが、念のため頭部CT検査に来院している。このとき、『後頭部がなんとなく重い感じ。』と訴えていた。しかし頭部CT上および神経学的にも特記すべきことなし。平成10年2月21日午後3時半、O-ring 施行。加味逍遥散、柴胡桂枝湯、帰脾湯、抑肝散、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯、抑肝散加陳皮半夏、麻黄附子細辛湯、防風通聖散、芍薬甘草湯、酸棗仁湯の順。加味逍遥散を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和13年2月4日生まれ。高森00。メニエール病にて来院。平成9年12月13日、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、苓桂朮甘湯、黄連解毒湯、小青竜湯、八味地黄丸、白虎加人参湯の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 3 pack/day 処方。平成10年3月3日、病状の改善傾向見られず苓桂朮甘湯 3 pack/day に変薬。

(症例)女性。昭和12年9月28日生まれ。松本00。平成9年7月20日、脳動脈瘤破裂にて緊急手術。同年10月8日、今度は反対側である右側の脳動脈瘤破裂にて手術を行う。高血圧が持病である。耳鳴りが有りそれが少しも軽くならない。軽度の便秘もある。手術後から首筋が両側凝る。両側とも耳の下の同じところが痛む。平成9年12月16日、O-ring 施行。柴胡桂枝湯、帰脾湯、呉茱萸湯、大黄甘草湯、女神散、五苓散、加味帰脾湯の順。柴胡桂枝湯 3pack/day 処方するが効かず。よって平成10年1月13日より帰脾湯 3pack/day に変更。しかしこれもあまり効かず。よって2月19日より柴胡桂枝湯 3pack/day に戻す。

(症例)女性。昭和12年4月25日生まれ。佐藤000。右側の腰痛、左側の耳鳴り、および両側の後頭部痛が主訴。右腰痛および右膝痛をを治してもらいたいと主張する。耳鳴りは20年前から続いており、もう治らないと主張する。耳鼻科にて抗不安薬 ethyl loflazepate を投薬されているが耳鳴りには効果なし。耳鼻科より睡眠薬も投与されている。外見上、中間証。やや神経質的な傾向が見られる。平成10年3月5日午後3時、O-ring 施行。酸棗仁湯、半夏白朮天麻湯、川きゅう茶調散、小青竜湯、加味逍遥散、防風通聖散、桂枝加朮附湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、桂枝茯苓丸、苓桂朮甘湯、小柴胡湯、小建中湯の順。酸棗仁湯、半夏白朮天麻湯は僅差であった。O-ring に対し、あまり協力的でない傾向有り、故にO-ring があまり判然としない傾向有り。酸棗仁湯を 3 pack/day 処方。
 4月24日、来院。主訴はほとんど右腰痛と右膝痛のみとなっている。耳鳴りと後頭部痛は治癒したという。

(症例)男性。昭和11年7月6日生まれ。成田00。左側頭部がジーンとするような音がして気になる。腰痛もある。頭部CT上、特記すべき所見なし。外見上、実証。平成10年3月30日午後6時10分、O-ring 施行。帰脾湯、抑肝散加陳皮半夏、防風通聖散、小柴胡湯、よく苡仁湯、麻黄附子細辛湯、黄連解毒湯、白虎加人参湯の順。帰脾湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和11年5月18日生まれ。木龍000。平成10年3月28日、頭痛、肩凝りを主訴として来院。2年前、脳梗塞を起こし、本院入院歴有り。そのときの診断名として、脳幹梗塞、高脂血症、頚肩腕症候群、脳動脈硬化症など。外見上、実証。平成10年3月28日、O-ring 施行。小青竜湯、葛根湯加川弓辛夷、桂枝茯苓丸、女神散、葛根湯、桂枝加芍薬大黄湯、六君子湯、帰脾湯、柴胡桂枝乾姜湯、呉茱萸湯、防風通聖散、甘麦大棗湯、苓桂朮甘湯、加味帰脾湯、四逆散、加味逍遥散の順。小青竜湯、葛根湯加川弓辛夷、桂枝茯苓丸はやや圧倒的であった。小青竜湯を 3 pack/day 処方。
 4月6日、再診。Hot flash (顔が火照る)を訴える。3月28日のときは風邪気味かアレルギー性鼻炎を起こしていたものと思われ、桂枝茯苓丸 3 pack/day に変更。

(症例)女性。昭和11年4月15日生まれ。玉野000。外見上、中間証。陳旧性腰部圧迫骨折、脳動脈硬化症、低血圧、症候性神経痛の診断。半年前までは右膝の痛みが主訴であったがそれはほぼ治癒し、今は肩凝り(特に右)および右膏肓の痛みが主訴。平成10年1月31日午後4時、O-ring 施行。釣籐散、補中益気湯、川茶調散、八味地黄丸、防風通聖散、呉茱萸湯、小柴胡湯、黄連解毒湯、桂枝加朮附湯、半夏白朮天麻湯、柴胡桂枝湯、甘麦大棗湯、抑肝散加陳皮半夏、大柴胡湯、参蘇飲、五苓散の順。

(症例)女性。昭和11年2月19日生まれ。牟田00。外見上、実証。6年前より、目眩・耳鳴りあり。聴力低下は無し。耳鼻科にて内服治療し、目眩は幾分軽くなったが、最近、仕事をしていて夕方になると頭が締め付けられるように痛くなるので来院。肩凝り、頚部痛有り。肩の筋肉は男のように固い。大腸癌であるが本人には内緒にしてある(手術後、10年を経過している)。現在も3カ月に一度、検査に通っている。左側に強い腰痛もある。強い便秘があり、下剤を服用している。平成10年1月23日、O-ring 施行。抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、六君子湯、加味逍遥散、八味地黄丸、柴胡桂枝湯、桂枝加朮附湯、川きゅう茶調散、よく苡仁湯の順。抑肝散と抑肝散加陳皮半夏は僅差であった。抑肝散を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和10年12月12日生まれ。波多江00。平成10年1月28日、激しい耳鳴り出現。7年前、蓄膿症の手術を受けている。2月4日受診時、両側の強い肩凝りもあり。左下肢がだるく、手指の痺れもあり。外見上、中間証。平成10年2月4日、O-ring 施行。酸棗仁湯、抑肝散、よく苡仁湯、柴胡桂枝湯、補中益気湯、桂枝茯苓丸、小青竜湯、芍薬甘草湯、釣籐散、帰脾湯の順。酸棗仁湯を 3 pack/day 処方。2月13日、再来院。前回施行したπ-water 生理食塩水直注療法で3日ぐらい�イ子が良かったとのことで、この日も強い肩凝りに対し、π-water 生理食塩水直注療法施行。失神しかける。前回処方の薬はほとんど何も飲んでいないとのことで(薬が嫌いであるという)、今回は抑肝散を 2 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和10年7月27日生まれ。田中00。平成10年1月23日、目眩有り。医師会病院入院する。検査するも原因は分からない、と言われる。2月2日同病院退院。目眩は現在無いが左耳鳴りがあり人の声などが聞こえにくい。後頭部もガンガン鳴っている。後頚部の凝り有り。平成10年2月21日、O-ring 施行。葛根湯加川弓辛夷、葛根湯、呉茱萸湯、川茶調散、防風通聖散、黄連湯、小建中湯、当帰芍薬散、補中益気湯、女神散、抑肝散、桂枝茯苓丸、越婢加朮湯、酸棗仁湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、大柴胡湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、苓桂朮甘湯、白虎加人参湯、半夏白朮天麻湯の順。葛根湯加川弓辛夷と葛根湯が僅差であった。葛根湯加川弓辛夷と川茶調散を 3 pack/day ずつ処方。

(症例)男性。昭和10年6月8日生まれ。中村00。外見上、実証のように見えるが、O-ring 施行中、中間証と判ずる。第4頚椎から第6頚椎にかけて黄縦靭帯骨化症。第5頚椎から第6頚椎に架けて椎間板ヘルニア。平成10年1月20日、初診。初診時、「3日前、頚を動かすと痛みが走る、以前より有ったが昨日から痛みが強い。」という。左肩関節から左上腕に架けての痛み。左手の挙上は可能。痺れ有り。頭痛は無し。性格は穏やか。鍼も施行する。鍼施行前、O-ring 施行(平成10年1月30日午前10時)。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、川茶調散、葛根湯、越婢加朮湯、八味地黄丸、桂枝茯苓丸、桂枝加朮附湯の順。

(症例)女性。昭和10年3月25日生まれ。左側の第6頚椎から第2胸椎付近にかけての凝りが主訴。血液検査上、軽度の高コレステロール血症、高尿酸血症であるため、それに対する薬剤が入っている。実証。性格は快活で明るい。平成10年1月20日午後4時、O-ring 施行。桂枝加竜骨牡蛎湯、防風通聖散、川きゅう茶調散、よく苡仁湯、大柴胡湯、黄連解毒湯、小青竜湯、加味帰脾湯、小建中湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、越婢加朮湯、呉茱萸湯の順。桂枝加竜骨牡蛎湯が在庫無かったため防風通聖散を処方する。

(症例)男性。昭和10年3月3日生まれ。清田00。平成10年3月9日午前4時30分、右背部が急に痛み始めた。しかし次第に痛みは軽くなっていった。心配になり来院。胸部から背部への断層CT撮影施行。胸部単純X線撮影、心電図測定、血糖値測定なども施行。特記すべき所見なし。問診にて、以前より肩凝りが激しく、後頭部痛もあるという。外見上、やや実証。
 以前、平成9年5月15日、2週間前より頭痛有り、その痛みは目の奥からの痛みであった。対症療法で略治した。
 平成10年3月9日午後6時、O-ring 施行。葛根湯、小青竜湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、小建中湯、麻黄附子細辛湯、防已黄義湯、黄連湯、真武湯、桂枝加朮附湯、桂枝茯苓丸、よく苡仁湯、川きゅう茶調散、苓桂朮甘湯、防風通聖散、加味逍遥散、八味地黄丸、抑肝散加陳皮半夏の順。葛根湯は圧倒的であった。葛根湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和10年1月28日生まれ。牛島00。主訴は右顔面神経麻痺、Ramsay-hunt syndrome (ラムゼイ・ハント症候群)。44歳時、右乳癌の手術の既往がある。甲状腺機能低下症(重度)、高乳酸血症(軽度)、糖尿病(軽度)あり。甲状腺機能低下症(重度)のため太り気味である。やや抑鬱的印象。腰痛あり。
 平成9年12月3日、O-ring 施行。牛車腎気丸、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯の順。牛車腎気丸と当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 2 pack/day ずつ処方。
 平成10年1月より牛車腎気丸 3 pack/day に変更。平成10年3月18日より風邪気味のためもあり葛根湯 3 pack/day に変更。平成10年4月6日より葛根湯、牛車腎気丸 3 pack/day ずつに変更。
 運動療法を真面目に行っていることが最大の要因と思われるが(自らクエン酸飲用を平成9年10月頃から行っている)、高乳酸血症(軽度)、糖尿病(軽度)は現在完全寛快状態。

(症例)女性。昭和9年12月21日生まれ。寺坂00。10年来の頭痛(頭頂部・百会の辺り)あり。軽度の高血圧もある。頭部CT上、特記すべき所見なし。外見上、中間証。平成10年4月18日、O-ring 施行。当帰芍薬散、葛根湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、真武湯、牛車腎気丸、加味逍遥散、疎経活血湯、小青竜湯、防風通聖散の順。O-ring 施行上、腕が痛いためはっきりしないところあり。葛根湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和9年11月2日生まれ。福永00。色白でやや太り気味。頭痛、肩凝り、膝痛あり。数年前、目眩があり、脳腫瘍を考え当院(脳神経外科)受診。頭痛は抗不安薬服用で簡単に消える。しかし、肩凝り・膝痛は消えない。O-ring にて女神散、抑肝散の順。当日、女神散の在庫がなかったため抑肝散を2週間分処方。飲んだところ体が熱く火照り汗がたくさん出るのに驚き1回で飲むのを中止する。試みに娘に飲ませたところ同じような現象が起こる。驚いて来院する。今度は女神散を2週間分持たせて返す。女神散では少し体が熱くなる程度で2週間後飲み終わった時点で漢方の服薬を中止する。中国系の女性(両親は中国系)。

(症例)女性。昭和9年6月13日生まれ。山本000。『頭が蒸気し、両上下肢に力が入いりづらい』と言う。握力は左右ともに11kg。平成10年3月3日、O-ring 施行。女神散、抑肝散加陳皮半夏、防風通聖散、柴胡桂枝湯、抑肝散、桂枝加竜骨牡蛎湯、疎経活血湯、半夏白朮天麻湯、よく苡仁湯、川きゅう茶調散、苓桂朮甘湯、白虎加人参湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯加川弓辛夷、加味逍遥散の順。Neurotropin 錠は反応好し。女神散と抑肝散加陳皮半夏を 2 pack/day ずつ処方。Neurotropin 錠は処方せず。

(症例)女性。昭和9年6月4日生まれ。松本00。12年前、脳梗塞となり左片麻痺、右顔面神経麻痺、左右の膝関節痛(これは麻痺している右側を庇うため左側に無理が懸かっているためと推測される)、左素茎部痛(この素茎部の痛みは3カ月以上前になるという)、左下部後頭部痛(これはこの部分に梗塞があるためである。またこのために右顔面神経麻痺が起こっているものと推測される)あり。多発性脳梗塞、軽い高血圧あり。肥満傾向。目は大きく、皮膚は黒い。
 平成10年1月7日午後4時、O-ring 施行。抑肝散、帰脾湯、苓桂朮甘湯、酸棗仁湯、女神散、加味逍遥散、川茶調散の順。抑肝散から酸棗仁湯まで僅差であった。抑肝散を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和9年5月14日生まれ。波多江00。頚から肩への凝りが主訴。左頭頂部痛もあり。左口角の痺れ有りて左口角から息が漏れる。肩凝りが強い。便秘が強く、毎日 sennosides を6錠飲んでいる。頭部CT上、透明中隔あり。平成10年1月29日、O-ring 施行。防風通聖散、通導散、甘麦大棗湯、麻黄附子細辛湯、加味帰脾湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、半夏白朮天麻湯の順。しかしこの患者は筆者の説明が悪かったのか要領飲み込めず、O-ring に於いて判然としないところあり。防風通聖散を 3 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和9年3月10日生まれ。太田00。歩行時のふらつき、および頭もフラフラすると言って来院。平成9年11月頃発症と推定される多発性脳梗塞。高血圧症、糖尿病(軽度)を持つ。外見上、実証。平成10年4月11日、O-ring 施行。甘麦大棗湯、酸棗仁湯、葛根湯加川弓辛夷、柴胡桂枝乾姜湯、麻黄附子細辛湯、川茶調散、女神散、小青竜湯、桂枝加朮附湯、小建中湯、釣籐散、牛車腎気丸、桂枝加竜骨牡蛎湯、白虎加人参湯、四逆散の順。今まで他院にて処方されていた脳代謝腑活剤などを一気に切り、甘麦大棗湯と酸棗仁湯を 3 pack/day ずつ処方。元来、実証であったのが多発性脳梗塞のため虚証に傾いているのではと思われる。4月24日、再来院。調子は不変。高血圧や脳梗塞を疑うほどである。

(症例)男性。昭和8年7月1日生まれ。鬼木0。外傷性クモ膜下出血後遺症。頑健そうに見える。外見上、実証。仕事は漁業であった。しかし数年前、その事故を負ってより漁業はしていない。虚血性心疾患、軽度の高血圧症を持つ。平成10年1月26日午前12時、O-ring 施行。麻黄附子細辛湯、柴胡桂枝湯、白虎加人参湯、半夏白朮天麻湯、川茶調散、抑肝散加陳皮半夏、八味地黄丸、桂枝茯苓丸、酸棗仁湯、葛根湯の順。麻黄附子細辛湯、柴胡桂枝湯、白虎加人参湯、半夏白朮天麻湯が僅差であった。麻黄附子細辛湯を 2 pack/day 処方。しかし、この人も風邪気味であったと思われる。よって柴胡桂枝湯が最も適薬であったと思われる。

(症例)女性。昭和8年1月25日生まれ。小金丸00。本年1月18日に交通事故に遭う。寒いとき左顔面の痺れ有り。掃除など労作時に頭痛を認める。その頭痛は痺れるような痛みである。「頭がワンワンと鳴っている」と訴える。外見上、中間証。
 平成10年1月28日午前12時、O-ring 施行。川茶調散、釣籐散、帰脾湯、黄連解毒湯、柴朴湯、苓桂朮甘湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防風通聖散、当帰芍薬散、越婢加朮湯、補中益気湯、桂枝加朮附湯、甘麦大棗湯の順。川茶調散を 2 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和7年7月15日生まれ。庄島000。右肩の痛みが主訴。胃が弱く、他院から胃薬を処方されている。二朮湯を処方していたがあまり効果は無い模様。
 平成10年1月23日午後3時30分、O-ring 施行。葛根湯加川弓辛夷、柴胡桂枝湯、黄連湯、牛車腎気丸、半夏厚朴湯、桂枝加朮附湯、補中益気湯、桂枝茯苓丸、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、加味帰脾湯、柴朴湯、六君子湯、牛車腎気丸の順。葛根湯加川弓辛夷を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和7年1月25日生まれ。吉原000。平成10年3月28日、『一ヶ月前から頭痛が強くなった。かなり以前から高血圧の薬を服用している。』と言う。外見上、中間証。O-ring 施行。呉茱萸湯、柴朴湯、補中益気湯、酸棗仁湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、甘麦大棗湯、小建中湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、大柴胡湯、桂枝茯苓丸の順。呉茱萸湯から甘麦大棗湯までは僅差であった。呉茱萸湯を 2 pack/day 処方。
 4月13日、受診。呉茱萸湯はあまり効果なかった、という。酸棗仁湯か甘麦大棗湯あるいは当帰四逆加呉珠楡生姜湯に変薬すべきであったが、漢方の投薬は一応中止した。

(症例)男性。昭和6年11月10日生まれ。三苫000。外見上、実証。昨日、トイレに行こうとして足元がふらつく。心配して来院。頭部CT上、特記すべき所見なし。頚椎単純X線上、第5から第7頚椎へ架けて狭窄および骨棘形成。以前より、腰痛あり。アルコールは機会飲酒。平成10年2月25日、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯、防風通聖散、大黄甘草湯、牛車腎気丸、抑肝散、五苓散、よく苡仁湯、芍薬甘草湯、小建中湯、抑肝散加陳皮半夏、呉茱萸湯の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯と葛根湯は僅差であった。当帰四逆加呉珠楡生姜湯と葛根湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和6年4月2日生まれ。馬場000。頭と身体のふらつきが主訴。足も痺れる。以前より、ふらつきあり。本日、非常にふらつきが強くなり来院。糖尿病で内科に通院している。高コレステロール血症あり。目の周りが押されるような感じがするという。耳鳴りがときどきある�B平成10年3月30日午後6時45分、O-ring 施行。加味逍遥散、桂枝茯苓丸、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、甘麦大棗湯、小青竜湯、釣籐散、疎経活血湯、麻黄附子細辛湯、黄連解毒湯の順。加味逍遥散、桂枝茯苓丸、桂枝加竜骨牡蛎湯は僅差であった。加味逍遥散を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和5年10月9日生まれ。松浪000。7年前、急性膵臓炎になり内服治療をしていた。不眠が主訴。家族より睡眠薬は体に良くないと強く説得され来院。頭部CT・頚椎単純X線上、特記すべき所見なし。平成10年2月19日、O-ring 施行。半夏白朮天麻湯、大黄甘草湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防風通聖散、補中益気湯、黄連解毒湯、桂枝加芍薬大黄湯、葛根湯加川弓辛夷、麻黄附子細辛湯、半夏厚朴湯の順。半夏白朮天麻湯と大黄甘草湯は僅差であった。便秘は無い、と言う。半夏白朮天麻湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和5年10月5日生まれ。横田00。以前より、頚椎症を持ち、症状収まっていたが今年、年賀状を書いたため、右上肢脱力感出現する。外見上、やや虚証。リウマチにて両手に heberden 結節が見られる。性格、従順。
 平成10年2月14日、O-ring 施行。越婢加朮湯、抑肝散、桂枝茯苓丸、半夏白朮天麻湯、補中益気湯、桂枝加朮附湯、帰脾湯、防風通聖散、麻黄附子細辛湯、釣籐散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、小柴胡湯、酸棗仁湯、柴朴湯、疎経活血湯、六君子湯、防已黄義湯、小建中湯、呉茱萸湯、八味地黄丸、白虎加人参湯、加味帰脾湯、黄連解毒湯、小青竜湯、牛車腎気丸、葛根湯加川弓辛夷、加味逍遥散の順。(このようにO-ring の反応悪いものは書き出すことは行っていない。O-ring にて反応良かったものだけを書き出している。)越婢加朮湯を 2 pack/day 処方。しかし、効果はあまりなし。よって、2月19日より抑肝散 2 pack/day に変更。

(症例)男性。昭和5年2月1日生まれ。吉原000。外見上、虚証。3年前に狭心症で入院。その頃から頭の中から蝉の鳴き声のような音がしてくる。その頃、頭部CT撮るも異常なし。最近、その音が強くなり再び頭部CT施行。異常なし。頭痛はない。現在、狭心症薬などを内服中。
 平成10年1月28日午前11時、O-ring 施行。五苓散、越婢加朮湯、帰脾湯、葛根湯加川弓辛夷、加味逍遥散、半夏厚朴湯、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、八味地黄丸、小青竜湯、小柴胡湯、甘麦大棗湯、小建中湯の順。五苓散を 2 pack/day 処方。五苓散を夜、就寝前に飲用することを4日ぐらい続けると、長年の耳鳴りがかなり軽くなったという(平成10年2月9日談)。

(症例)男性。昭和4年5月23日生まれ。庄島0。半年前より、頭頂部の疼痛を覚える。1カ月前よりその疼痛激しくなる。時折、震扇有り。吐気なし。目眩なし。平成10年2月28日、O-ring 施行。桂枝加朮附湯、葛根湯加川弓辛夷、六君子湯、葛根湯、加味逍遥散、越婢加朮湯、小青竜湯、よく苡仁湯、防風通聖散、桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、半夏白朮天麻湯、女神散、加味帰脾湯、桂枝加芍薬大黄湯の順。桂枝加朮附湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和4年2月12日生まれ。井上00。外見上、中間証、熱証。老人性精神障害により抗精神病薬(haloperidol 1.5mg/day)を処方されている。心因反応、糖尿病、小脳梗塞後遺症による小脳失調、僧房弁不全症、左脚前枝ブロックの診断。右方視眼震あり、左より右に強い指鼻テストの差あり。痔もあり。
 平成9年12月20日午前4時より回転性の目眩。その日、O-ring 施行。疎経活血湯、甘麦大棗湯、葛根湯加川弓辛夷、酸棗仁湯、小柴胡湯、当帰芍薬散、黄連解毒湯、五苓散、芍薬甘草湯の順。疎経活血湯、甘麦大棗湯、葛根湯加川弓辛夷は僅差であった。疎経活血湯と甘麦大棗湯を 2 pack/day ずつ処方する。
 平成10年1月14日より、風邪気味ということで甘麦大棗湯と葛根湯 2 pack/day ずつの処方に変更。
 平成10年1月23日、再診時、「後ろを向いたとき重心が取れなくて、ひっくり返る。」と訴える。左眼の奥が痛いと訴える。この症状に対し carbamazepine を2分の1錠(100mg)処方。これを飲むと2日ほどは目の奥の痛みは取れると言う。右肩の凝りも訴える。しかし、精神状態はかなり改善されており、抗精神病薬を抜き、Neurotropin 錠を加える。
 しかし、平成10年2月6日、「夜、怖くて奇妙な夢をたくさん見る。死体の山や動物の山の夢。」と言う。抗精神病薬が必要と判断し、抗精神病薬を再び処方。漢方の処方はそのままで夜に抗精神病薬を集中させる。抗精神病薬および睡眠時薬増量後、夜怖い夢を見ることなど完全に消失する。しかし2月18日、3日ぐらい前より舌先が痺れると訴えて来院。パーキンソニズムは見られない。頭部CT施行、前回と同じく年齢相応と言って良い多発性脳梗塞像が見られる他に、小脳に梗塞像が前回と同じように見られるのみであった。後肩部の凝り激しいことを目標に葛根湯加川弓辛夷 3 pack/day に変薬。
 なお。この患者は4年ほど前から冬になると体の調子が悪くなり、様々な医院に入退院を繰り返している。この冬も1月始め頃、本院に目眩を訴えて来院。頭部CT上、小脳に梗塞像が見られたため、10日ほど入院。老年期精神障害または老年期鬱病と診断して良いと思われる。(しかし確かに小脳に梗塞像が存在する。)
 様々な試行錯誤の後、 perphenazine 8mg/day にて状態安定する。葛根湯加川弓辛夷 3 pack/day も併用している。

(症例)68歳、女性。主訴は右腕の痺れ。脂肪太り。色黒。おっとりとした性格。以前、3カ月前まで腰痛あり。O-ring にて八味地黄丸、葛根湯加川弓辛夷、大黄甘草湯、葛根湯、女神散、黄連解毒湯、呉朱楡湯、越婢加朮湯の順。八味地黄丸を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和3年6月11日生まれ。浜地00。20日前より後頚部から後頭部に架けて鈍痛あり。血管造影で血管狭窄像有り。ふらつき有り。高血圧、心臓弁膜症、右下腿血管腫あり。平成10年4月21日、O-ring 施行。補中益気湯、苓桂朮甘湯、女神散、桂枝加竜骨牡蛎湯、甘麦大棗湯、川きゅう茶調散の順。補中益気湯を 2 pack/day 処方。外見上、中間証。O-ring に於いて明瞭な反応がないところあり。
 5月1日再診。ふらつきは軽くなったが未だ存続しているという。補中益気湯 2 pack/day をそのまま処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。昭和3年5月8日生まれ。宗000。暗いところにいると不安になる、夜3時頃になると目が覚め一日4時間ほどしか眠れない、これはこの前まで同居していた息子の嫁との葛藤から始まっている、という。抗不安薬や睡眠薬を飲みたくないと言うため平成10年4月14日、O-ring 施行。桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏、四逆散、半夏白朮天麻湯、川きゅう茶調散、半夏厚朴湯、葛根湯、当帰芍薬散、牛車腎気丸、芍薬甘草湯、葛根湯加川弓辛夷、小建中湯の順。桂枝加竜骨牡蛎湯と抑肝散加陳皮半夏は僅差であった。桂枝加竜骨牡蛎湯と抑肝散加陳皮半夏を 2 pack/day ずつ処方。外見上、やや実証。

(症例)男性�B昭和3年4月25日生まれ。水崎00。両側の腰痛が主訴。特に右側が強い。外見上、やや実証。脳梗塞後遺症。本年始めより葛根湯を 3 pack/day 処方していたが、腰痛の軽快傾向を認めず。(週2回ほど大腸癒・気海癒間へのπ-water 生理食塩水直注療法を行っているが3日ほどしか効果はないと言う。)平成10年4月3日、O-ring 施行。牛車腎気丸、四逆散、葛根湯、五苓散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯加川弓辛夷、半夏厚朴湯、黄連解毒湯、疎経活血湯、小建中湯、芍薬甘草湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、防風通聖散の順。次回投薬より葛根湯を牛車腎気丸に変更する予定。

(症例)女性。昭和3年3月27日生まれ。木下000。両肩の疼痛、特に左肩の疼痛を訴える。また左腰の疼痛、両上肢の痺れ、および左上肢の腫脹感あり。外見上、中間証。
 平成10年1月28日午後3時45分、O-ring 施行。桂枝加竜骨牡蛎湯、釣籐散、桂枝茯苓丸、半夏白朮天麻湯、白虎加人参湯、甘麦大棗湯、消風散、柴胡桂枝湯、八味地黄丸、補中益気湯、小建中湯、当帰芍薬散、疎経活血湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防風通聖散の順。桂枝加竜骨牡蛎湯、釣籐散は僅差であった。桂枝加竜骨牡蛎湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和3年2月18日生まれ。阿賀野000。長年の頭痛、高血圧、右のみの肩凝りが持病。頭痛は両こめかみに限局している。この頭痛は肩凝りから来ているのではと本人は言う。しかし左側の頭痛も右側と同じく存在する。血液検査上、高コレステロール血症・高尿酸血症が軽度ながら存在する。平成10年4月18日、O-ring 施行。川きゅう茶調散、甘麦大棗湯、葛根湯、大柴胡湯、酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、葛根湯加川弓辛夷、五苓散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、麻黄附子細辛湯、八味地黄丸、小柴胡湯、防風通聖散の順。川きゅう茶調散を 3 pack/day 処方。川きゅう茶調散と甘麦大棗湯は僅差であった。
 4月21日、腰痛を訴え、甘麦大棗湯 2 pack/day 追加処方。

(症例)69歳、女性。主訴は神経痛。今まで O-ring を施行しないで八味地黄丸を出していたが肋骨の神経痛には良く効いたという。しかし神経痛は腰椎に強い。O-ring にて葛根湯、八味地黄丸、柴胡桂枝湯、加味逍遥散、疎経活血湯の順。葛根湯を 2 pack/day 処方。

(症例)男性。昭和2年9月29日生まれ。永田000。歩くときふらつく、最近それが強くなった、と訴える。中脳に梗塞像あり。外見上、やや実証。脳幹梗塞、変形性脊椎症(頚椎・腰椎)の診断。しかし、腰痛なく、下肢の痺れもなし。昨年6月、右手の痺れ、体幹失調、言語障害、嚥下障害(このため肺炎併発)を認める。タバコ好き。性格穏やか。心電図上、完全右脚ブロック。
 平成10年2月12日、午前11時、O-ring 施行。桂枝茯苓丸、葛根湯、加味逍遥散、川茶調散、苓桂朮甘湯、小建中湯、半夏厚朴湯、黄連湯、小柴胡湯、釣籐散、女神散、疎経活血湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、大柴胡湯、当帰芍薬散、葛根湯加川弓辛夷、半夏白朮天麻湯、五苓散、よく苡仁湯、抑肝散加陳皮半夏の順。桂枝茯苓丸、葛根湯、加味逍遥散、川きゅう茶調散は僅差であった。桂枝茯苓丸と葛根湯を 2 pack/day ずつ処方。Neurotropin 錠も同時に処方。
 平成10年3月28日、急に呂律が回らなくなり、血圧の上昇見られる。頻尿も見られる。182/100 mmHg。カルシウム拮抗剤投与。

(症例)女性。昭和2年8月30日生まれ。小川00。外見上、やや実証。頭痛、および頚部・肩・背筋の凝り有り。四肢の痺れは無し。数年前より他医より抗不安薬処方されている。数年前より頭痛あり。眼の奥が痛いと言う。混合性頭痛と思われる。腰痛も少し有り。
 平成10年1月30日、O-ring 施行。大柴胡湯、半夏厚朴湯、五苓散、八味地黄丸、大黄甘草湯、半夏白朮天麻湯、甘麦大棗湯、加味逍遥散、酸棗仁湯、小柴胡湯、六君子湯、よく苡仁湯、加味帰脾湯、疎経活血湯、抑肝散加陳皮半夏、白虎加人参湯の順。大柴胡湯と半夏厚朴湯を 3 pack/day ずつ処方。

(症例)女性。昭和2年8月23日生まれ。吉村00。頭痛、目眩があり、Y外科に7月22日より8月6日まで入院したが現在も後頭部痛存続するため本院来院。目眩はないが、頭痛・頚部痛および肩凝りあり。ときどき両手指の痺れがある(定年まで会社の事務員をしていた)。
 平成9年12月20日、O-ring 施行。女神散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、黄連湯、白虎加人参湯、五苓散、疎経活血湯、加味逍遥散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯の順。女神散を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。昭和2年7月7日生まれ。薦田00。初診は平成9年10月中旬。主訴は右下腿の痺れ。血液検査上、血糖および尿酸値がやや高いが、他は正常。軽度の高血圧もあり。1年半前、左膝の手術を行った。それ以来、左下腿に、朝は水貯留は少ししか存在しないが夕方になるとかなり水が溜まって来る。利尿剤を投与してもほとんど効果無し。左膝が悪いのを右膝で庇っているため右膝も痛い。越婢加朮湯と防風通聖散を処方。この合方で充分良好な経過を得ていた。
 平成9年12月9日、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、柴朴湯、酸棗仁湯、帰脾湯、小青竜湯の順。越婢加朮湯は全く良い反応を示さず。当帰四逆加呉珠楡生姜湯と柴朴湯の合方に変更。
 平成10年1月6日、二度目の O-ring 施行。桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、牛車腎気丸、甘麦大棗湯、苓桂朮甘湯、よく苡仁湯、防已黄義湯、防風通聖散、白虎加人参湯、柴胡桂枝湯、女神散の順。桂枝加竜骨牡蛎湯は圧倒的に反応を示した。しかし桂枝加竜骨牡蛎湯が在庫無かったため抑肝散のみの処方に変更。
 平成10年1月23日より桂枝加竜骨牡蛎湯に変更。平成10年2月16日より桂枝加竜骨牡蛎湯と牛車腎気丸の合方に変更。2剤とも 3 pack/day であり低カリウム血症が普通なら心配されるところであるがこの患者は利尿剤を服薬しており、今まで服薬していたカリウムを排泄する薬物を投与中止してナトリウムのみ排泄する利尿剤を服薬とした。

(症例)女性。昭和2年4月26日生まれ。播磨00。平成10年1月27日午後2時半より鼻血がなかなか止まらないと午後5時来院。頭部CTにて異常なし。心筋梗塞の既往があるため warfarin (血液抗凝固剤)を服薬している。鼻血が出始めたときは洗濯物を物干しより取り込んでいた。平成9年10月17日、時折り目眩がし、頭がぼんやりすることがある、頭痛もある、とのことで来院し、11月1日、補中益気湯を 1 pack/day ( warfarin 服薬などとの関係のため、および薬物に極度に敏感なため、朝のみ1pack 服薬)14日分処方したが数日分しか服薬していない。しかしその漢方薬は非常に良かった、と言う。
 平成10年1月27日午後5時、O-ring 施行。八味地黄丸、黄連湯、大黄甘草湯、小青竜湯、呉茱萸湯、牛車腎気丸、桂枝茯苓丸、抑肝散、女神散、芍薬甘草湯、加味逍遥散の順。補中益気湯は反応はあまり良い反応は示さなかった。八味地黄丸を朝のみ1pack 服薬とする。

(症例)男性。昭和2年3月27日生まれ。増本00。平成9年1月13日、『昨日より頭のふらつき、頚から肩に架けての凝りがある。』と言って来院。その日�フ血圧は162/90 mmHg。1週間後、検査結果を聞きに来たときの血圧は 160/100 mmHg。血液検査の結果はアルカリ・フォスファターゼの軽度の上昇のみで、他は正常。
 平成10年3月28日、『5日ほど前から、頭がフラフラして良くならない。尿の色が濃いのも気になる。』と訴えて来院。高血圧が有り、近医より抗圧剤を多量に処方されている。頭部CT上、多発性脳梗塞像あり。微細な手指震戦あり。以前はアルコールを一日2合ほど飲んでいたが、今は禁酒にしている。一日15本喫煙している。平成10年3月28日、O-ring 施行。大柴胡湯、川きゅう茶調散、防已黄義湯、甘麦大棗湯、防風通聖散、柴胡桂枝乾姜湯、桂枝加朮附湯、よく苡仁湯、柴胡桂枝湯の順。大柴胡湯と川きゅう茶調散は僅差であった。70歳と高齢ではあったが、外見上、実証であり、大柴胡湯と川きゅう茶調散を 3 pack/day ずつ処方。Neurotropin 錠も同時に処方。
 5月1日、再診。『あのとき以来、調子が良かったが今日になって急に悪くなった。』と言って来院。前回と同じ処方をして帰す。軽度の脳梗塞の再発に間違いなかったがこのまま入院させてはいけなかった。

(症例)女性。昭和2年2月24日生まれ。久家00。外見上、やや虚証。主訴は右側の後頭部の痺れるような痛み。この痛みは冷えると強くなる。脳梗塞後遺症。右側のみ聴力弱い。また平成9年9月、当帰芍薬散を 2 pack/day 2週間処方したがあまり効かなかったという。
 平成9年11月25日、O-ring 施行。当帰芍薬散、苓桂述甘湯、小柴胡湯の順(このときは試薬が非常に限られていた)。
 平成9年12月8日、二度目の O-ring 施行。釣籐散、五苓散、抑肝散、当帰芍薬散、呉茱萸湯、加味逍遥散、桂枝茯苓丸の順(このときも試薬に制限かなりあり)。釣籐散と五苓散を 2 pack/day ずつ処方する。しかしあまり効かず。
 平成10年1月19日、三度目の O-ring 施行。加味帰脾湯、加味逍遥散、防風通聖散、甘麦大棗湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、大黄甘草湯、八味地黄丸、呉茱萸湯、女神散の順。加味帰脾湯を 2 pack/day 処方する。しかしこれも効かず。1月26日より加味逍遥散 2 pack/day 処方に変更。しかしこれもあまり効かず。この頭痛に対しては下腿への鍼がよく効く。漢方薬があまり効かないのは O-ring にて被験者の造る輪の力の入れ方があまりにも曖昧であるためと思われる。
 平成10年2月8日、四度目の O-ring 施行。釣籐散、五苓散、抑肝散、当帰芍薬散、呉茱萸湯、加味逍遥散、桂枝茯苓丸の順。釣籐散のみ 2 pack/day 処方。
 しかし痛みは幾分和らぐのみであり、平成10年2月16日より五苓散と加味帰脾湯の合方に変更(ともに 2 pack/day )。
 平成10年4月6日、五苓散 2 pack/day に変更。

(症例)女性。昭和2年2月21日生まれ。中園000。左肩凝り強く、左頚部の筋肉は軽い攣縮状態である。左背部・腰部にも痛みあり。平成9年7月8日より半夏厚朴湯処方。しかし効果はあまりなし。7月25日より当帰芍薬散に変薬。当帰芍薬散により体調は著しく良くなる。9月6日より更に加味逍遥散に変薬。「気性が穏やかになったと言われます。」というほど更に状態は良くなる。
 平f成9年11月25日、O-ring 施行。女神散、柴朴湯、六君子湯の順。加味逍遥散、当帰芍薬散はあまり良い反応は示さず。この日より女神散に変薬。12月17日来院時には胃の不快感を訴えるも、良好な状態が続いている。

(症例)男性。昭和2年1月21日生まれ。笠00。虚症。血液検査上、大球性貧血。CEAは2.6(正常上限は2.5)。性格はやや快活。2年前、帯状疱疹に罹患し、それ以来、帯状疱疹後神経痛(左上腕)に苦しんでいる。星状神経節ブロックを2年間受けてきたが効果は無かったという。
 平成10年1月20日午前10時、O-ring 施行。よく苡仁湯、麻黄附子細辛湯、芍薬甘草湯、防風通聖散、八味地黄丸、酸棗仁湯、川きゅう茶調散の順。よく苡仁湯、麻黄附子細辛湯、芍薬甘草湯までは僅差であった。よく苡仁湯 3 pack/day 処方。処方後、あまり効果は見られず。平成10年2月18日、麻黄附子細辛湯 3 pack/day に変薬。しかしこれもあまり効果は見られず。
 3月4日、よく苡仁湯と麻黄附子細辛湯の合方(ともに 3 pack/day )に変薬。4月7日来診時、痛みは劇的なほど軽減していた。
 4月22日、もはや鍼施行の必要性なし。よく苡仁湯と麻黄附子細辛湯の合方を続ける。

(症例)女性。昭和2年1月3日生まれ。岡本000。年末より頭部から頚部に架けて痛みあり。頭痛は取れたが頚部痛が残っている。腰痛もあり。両足甲部に痺れ有り。主訴は頚部痛と腰痛。頚椎単純X線上、第4頚椎から第6頚椎に架けて狭窄像あり。2、3日前から軽い風邪気味であるという。
 平成10年1月26日午後4時30分、O-ring 施行。麻黄附子細辛湯、桂枝加朮附湯、小青竜湯、女神散、葛根湯、八味地黄丸、酸棗仁湯、甘麦大棗湯、葛根湯加川弓辛夷、大柴胡湯、大黄甘草湯、よく苡仁湯、釣籐散の順。麻黄附子細辛湯、桂枝加朮附湯、小青竜湯が僅差であった。桂枝加朮附湯を 2 pack/day 処方。

(症例)70歳、女性。主訴は後頭部痛。O-ring にて女神散、当帰芍薬散、桂枝伏令丸、黄連湯、白虎加人参湯、五苓散、疎経活血湯、加味逍遥散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯の順。女神散を 2 pack/day 処方。

(症例)72歳、女性。右側の肩凝り、右側頭部痛を訴える。白内障あり。O-ring にて疎経活血湯、補中益気湯、呉茱萸湯の順。疎経活血湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正14年9月29日生まれ。徳重000。外見上、中間証。回転性めまい、多発性脳梗塞の診断。頭がフラフラする。カルテを見ると血圧の変動が非常に激しい。本日、起床時、目眩激しく、嘔吐が1回有り。昨年、他院でメニエール病の診断を受けた。
 平成10年2月16日、O-ring 施行。帰脾湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、加味帰脾湯、桂枝加朮附湯、柴胡桂枝湯、半夏厚朴湯、葛根湯、女神散、酸棗仁湯、川茶調散、加味逍遥散、柴朴湯、大黄甘草湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防風通聖散、甘麦大棗湯、小青竜湯の順。O-ring の結果より強度の自律神経失調症を伴う神経症である。よって抗不安薬の投与の適応であったが、抗不安薬の習慣性を考慮し極めて弱い抗不安薬である tofisopam を(調子が悪いとき・および不眠時)として処方。

(症例)女性。大正14年7月11日生まれ。原田000。椎骨動脈不全症候群、頚椎椎間板ヘルニア、軽度の糖尿病、高血圧、高コレステロール血症、アレルギー性鼻炎、左眼の白内障、右眼の緑内障の診断。右肩の凝り有り。頭部全体が痛く、特に後頭部に強い。先月24日夜、左眼に電気が走ったようになり、眼科受診したが、何でもなかった、という。血液検査上、アミラーゼとLDHの軽度の上昇のみ。
 平成10年1月6日午前、O-ring 施行。川�ォゅう茶調散、白虎加人参湯、酸棗仁湯、大黄甘草湯、葛根湯、疎経活血湯、柴朴湯、麻黄附子細辛湯、甘麦大棗湯の順。川きゅう茶調散を 2 pack/day 処方。「肩凝りがあって、頭全体が痛かったけど、124番(川きゅう茶調散)でかなり良くなった。」と11日後再来院。再び川茶調散を処方。
 2月23日来院。かなり調子が良い、と言う。

(症例)女性。大正14年6月1日生まれ。竹原000。起床時、両下肢に力が入りにくく、下肢のふらつきあり、躓くこともある。高血圧症で近医の内科に通院している。他に多発性脳梗塞・心身症・軽症うつ病の診断。血液検査上、異常なし。頭部CT上、年齢相応の萎縮ある他、特記すべき所見なし。外見上、中間証。平成10年3月30日午後6時、O-ring 施行。真武湯、女神散、苓桂朮甘湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、小建中湯、甘麦大棗湯、黄連解毒湯の順。抑肝散加陳皮半夏、抑肝散、帰脾湯、桂枝加竜骨牡蛎湯は僅差であった。真武湯を 3 pack/day 処方。

(症例)男性。大正14年4月20日生まれ。中村00。頑健・肩幅広く・背は高い。高血圧あり(高いときは270mmHgあったという)。頚部から肩部へ架けての凝りを訴える。この凝りのため意識がぼんやりすることもある。去年の暮れまで一日1升日本酒を飲んでいた。今年になってからアルコール類は止めている。両足に時折強い痛みが走るという。頭部CT上・頚椎単純X線上、特記すべきことなし。血液検査上、アミラーゼの軽度の上昇のみ。平成10年1月26日午前10時 O-ring 施行。黄連湯、葛根湯、釣籐散、小柴胡湯、桂枝茯苓丸、補中益気湯、半夏厚朴湯、よく苡仁湯、川きゅう茶調散、加味逍遥散、葛根湯加川弓辛夷、五苓散、甘麦大棗湯、帰脾湯、越婢加朮湯の順。黄連湯と葛根湯が僅差であった。葛根湯を 3 pack/day、およびこの高血圧に対しカルシウム拮抗薬である nifedipine 除方剤を10mg/day 朝に処方。
 試しに西洋のクスリを試したところ、amitriptyline hydrochloride (三環系抗鬱薬)のみ反応悪く、trazodone hydrochloride(四環系抗鬱薬)、mianserin hydrochloride(四環系抗鬱薬)、carbamazepine(抗てんかん薬)、sodium valproate(抗てんかん薬) は皆比較的良い反応を示した。
 このとき、内科医院から出されている薬に上乗せする形で処方したのであるが、1月26日以降、内科から強い降圧薬などが出されていたにも拘わらず、内科からの薬は全く服薬せず、ほとんど葛根湯とNeurotropin 錠と nifedipine 除方剤 10mg/day のみで過ごしていた。それが今回の血圧測定にて上が150と非常に良い値を示した。今回、内科からの薬は一切服薬しないと頑固に言うため、万一を考え、降圧薬である nifedipine 除方剤(最高 80mg/day となっている)を、朝と夕2回服薬の 20mg/day に増量。

(症例)女性。大正14年3月30日生まれ。姫野00。目眩がしそうな感じで頭の動揺感を訴える。頚部の凝り強く、頭痛を訴える。軽度の糖尿病(Hba1c 5.6 正常は4.5〜5.8)、軽度の高コレステロール血症、重度の高脂血症(遺伝性と思われる)あり。平成10年1月24日、O-ring 施行。帰脾湯、女神散、加味逍遥散、大柴胡湯、防已黄義湯、加味帰脾湯、桂枝茯苓丸の順。帰脾湯、女神散、加味逍遥散は僅差であった。帰脾湯を 3 pack/day 処方。

(症例)男性。大正13年10月17日生まれ。小桜00。頑健・実証タイプ。両側の強い肩こりが主訴。多発性脳梗塞(軽度)、大動脈弁不全症(非常に軽度)、耳鳴り、頭痛、頚部の凝りがある。頭がボーッとすることもあると言う。6月より歩行困難出現。構音障害も出現。血液検査上、異常はほとんどない。
 平成9年11月26日、O-ring 施行。柴胡桂枝湯、黄連解毒湯、帰脾湯、甘麦大棗湯の順。柴胡桂枝湯と黄連解毒湯を 2 pack/day ずつ処方。Neurotropin 錠も処方。
 11月26日以前、O-ring の方剤が極めて少ないとき、葛根湯、苓桂朮甘湯の順に出たが、葛根湯と苓桂朮甘湯を処方し、耳鳴りは劇的に減少。柴胡桂枝湯、黄連解毒湯により肩凝り消失。漢方を服薬し始めてから下痢が始まったが、これは二剤を 3 pack/day ずつ出しているためと思われる。この下痢に対し下痢止めを処方していた。また漢方を処方する以前は降圧剤が入っていたがそれも必要でないようになった。
 平成10年2月4日より、柴胡桂枝湯のみ 3 pack/day にする。Neurotropin 錠も処方。2月18日より柴胡桂枝湯と黄連解毒湯を 2 pack/day の合方に戻す。
 平成10年3月4日、とくに午後3時から午後4時の間に胸痛がすると訴える。心電図、胸部単純X線、血液検査など行う。異常は見当たらず。この日より、柴胡桂枝湯 3 pack/day に変薬。3月23日、状態変わらず。黄連解毒湯 3 pack/day に変薬。なお、後で解ったが、3月頃は流行性感冒に罹患していた。

(症例)女性。大正13年9月4日生まれ。釘本000。目眩、頭がワンワンするほどの耳鳴り、水太り体質、虚症、従順、おっとりとした性格、軽い高コレステロール血症、右肋骨痛(これは数年前に打撲して以来のもので、時折、痛くなるという)。以前、高血圧であったが、現在は漢方服薬のためか、抗不安薬服薬のためか、高血圧は治癒している。右肩凝りと右肋骨部痛がある。右肋骨部痛は数年前にその部分の肋骨を打ってからである。右肩も右肋骨部も天候が悪くなるとときどき痛くなると言う。しかしこれらの痛みには温シップが良く効くという。O-ring 施行前、桂枝加朮附湯を処方していた。また9月9日に2週間分、二朮湯を処方したが、効果は認められず、桂枝加朮附湯に戻す。(平成9年夏まで有った腰痛も次第に消失した。)
 本院は平成9年6月24日が初診であるが、初診より葛根湯を処方。葛根湯が奏功したのか、それまでの持病であった長年の高度の高血圧は次第に治癒していった。カルテ上、葛根湯の処方と一致している。
 平成9年12月6日、O-ring 施行。八味地黄丸、葛根湯加川弓辛夷、桂枝加朮附湯、葛根湯、女神散、黄連解毒湯、呉茱萸湯の順。八味地黄丸を 2 pack/day 処方する。
 平成10年1月24日、寒くなったので右上腕部痛が出現したと言って来院。右上腕部は寒いときや雨のときに痛くなると言う。O-ring 施行。抑肝散加陳皮半夏、酸棗仁湯、柴朴湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、女神散、六君子湯の順。抑肝散加陳皮半夏を 2 pack/day 処方する。Neurotropin 錠も同時に処方。
平成10年3月7日、朝方に右腕が痛むのみに軽くなる。温シップに負けるようになったため最近は温シップを貼っていないと言う。しかし、鍼は必要としないほど軽くなっている。
 平成10年4月18日、1月24日の処方を続けている。状態は良い。

(症例)女性。大正13年6月20日生まれ。久我00。外見上、やや実証。風邪らしいものを引いて2カ月が経つ。血沈亢進がある。後頭部痛、腰痛、胸痛、不眠症有り。変形性頚椎症、喉頭異常感、症候性神経痛の診断。10日ほど前から喉と鼻が詰まり、息苦しい感じがしていた。内科・耳鼻科受診するも特に異常なし。平成9年11月25日本院受診。喉頭の腫脹のみ指摘される。そして柴朴湯 3 pack/day 処方される。柴朴湯の処方は翌年の2月27日まで続く。
 平成10年2月28日午前11時、O-ring 施行。女神散、半夏白朮天麻湯、釣籐散、抑肝散加陳皮半夏、大柴胡湯、補中益気湯、越婢加朮湯、黄連湯、八味地黄丸、甘麦大棗湯、真武湯、防已黄義湯、よく苡仁湯、帰脾湯、当帰芍薬散、五苓散、呉茱萸湯、疎経活血湯の順。女神散は圧倒的に強い反応を示す。女神散を 2 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。
 しかし3月14日、飲み慣れていた柴朴湯を飲みたいと主張。しかし半夏白朮天麻湯 2 pack/day に変薬する。Neurotropin 錠は処方せず。喘息様咳は続いている。なお、腫瘍マーカーであるSCCは正常上限値を示した。平成10年4月18日、女神散 2 pack/day に変薬。Neurotropin 錠は処方せず。

(症例)女性。小林000。平成10年1月23日、身体の何処かが痛いらしく鍼を希望する。O-ring 施行。よく苡仁湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、半夏厚朴湯、抑肝散、牛車腎気丸、川きゅう茶調散、大黄甘草湯、葛根湯、黄連湯、葛根湯加川弓辛夷、抑肝散加陳皮半夏、小青竜湯、小柴胡湯、黄連解毒湯、大柴胡湯、桂枝茯苓丸、小建中湯、半夏白朮天麻湯、酸棗仁湯の順。よく苡仁湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正13年3月28日生まれ。住吉00。3カ月ほど前より、頭痛あり。外見上、実証。平成10年4月、O-ring 施行。甘麦大棗湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、葛根湯、越婢加朮湯、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、真武湯、川茶調散、五苓散、呉茱萸湯、釣籐散、柴胡桂枝湯、黄連解毒湯の順。甘麦大棗湯と桂枝加竜骨牡蛎湯は僅差であった。甘麦大棗湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。大正13年3月28日生まれ。大浦000。主訴は、朝起きたとき下腿の筋や前腕の筋が硬く重い。天気の悪くなるのが解る。背側に強い肋間神経痛。左眼瞼が時折痛む。また左眼瞼が時折痙攣する。軽度の貧血あり。平成9年6月18日施行の時は試薬の数非常に少なく半夏厚朴湯、補中益気湯の順。
 平成10年1月7日午前11時、O-ring 施行。柴胡桂枝湯、白虎加人参湯、当帰芍薬散、柴朴湯、半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯、半夏厚朴湯、補中益気湯、葛根湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯の順。柴胡桂枝湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正13年2月3日生まれ。楢崎000。外見上、虚証。両下肢の痺れ。頭部CT上、多発性脳梗塞。胃が弱い。血小板過剰症。左片麻痺。下肢血栓症。頭重感が時折有り。腰痛は無し。平成10年2月28日午後0時30分、O-ring 施行。八味地黄丸、桂枝加朮附湯、酸棗仁湯、防風通聖散、当帰芍薬散、葛根湯、葛根湯加川弓辛夷、防風通聖散、疎経活血湯の順。八味地黄丸は圧倒的に反応を示した。八味地黄丸を 2 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正13年1月21日生まれ。山本000。糖尿病、腰痛、膝痛、軽い鬱状態。水太り体質。やや実証。性格は人なつっこい。不定愁訴多い。
 平成9年12月7日、O-ring 施行。女神散、抑肝散、呉朱愈湯、帰脾湯、疎経活血湯、半夏厚朴湯の順。女神散を処方。
 症状改善せず(漢方薬を他医が中止していた)。「目の前がちらちらし、気分悪い。」と訴える。肩凝りが主訴でその肩凝りは頚部痛までをも引き起こしている。胸苦しさも存在する。抑鬱傾向あり。軽い糖尿病を持つ。不眠もあり。
 平成10年1月23日午後4時、改めてO-ring 施行。防風通聖散、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、半夏厚朴湯、桂枝茯苓丸、黄連湯、八味地黄丸、柴胡加竜骨牡蛎湯、甘麦大棗湯の順。防風通聖散と抑肝散は僅差であった。防風通聖散を 2 pack/day 処方。しかしあまり効果見られず、1月27日、抑肝散 2 pack/day に変薬。

(症例)女性。大正12年11月生まれ。是末000。左側に強い頭痛が主訴。平成10年3月7日、O-ring 施行。帰脾湯、呉茱萸湯、小青竜湯、真武湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯、川きゅう茶調散、五苓散、半夏厚朴湯、甘麦大棗湯、加味逍遥散、半夏白朮天麻湯の順。帰脾湯を 2 pack/day 処方。しかし、症状は軽くなったのみで、平成10年3月20日より帰脾湯と呉茱萸湯を 2 pack/day ずつ処方。

(症例)男性。大正12年10月6日生まれ。中村0。外見上、中間証。昨年10月に目眩、嘔気あり、某循環器科に入院。退院後もボーッとする目眩あり、ふらつきもあり、腰痛、肩凝りもあり。第2頚椎から第5頚椎に架けて狭窄および不整像有り。某循環器科より目眩・血圧の薬が大量に投与されていたが効果はほとんど見られていない。平成10年2月24日午前11時、O-ring 施行。桂枝加朮附湯、当帰芍薬散、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯、抑肝散加陳皮半夏、抑肝散、川きゅう茶調散、女神散、八味地黄丸、半夏白朮天麻湯、桂枝茯苓丸、桂枝加竜骨牡蛎湯、芍薬甘草湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、半夏厚朴湯、麻黄附子細辛湯、大柴胡湯、桂枝加芍薬大黄湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、真武湯、牛車腎気丸の順。桂枝加朮附湯と当帰芍薬散は僅差であった。Neurotropin 錠は反応良くない。桂枝加朮附湯、当帰芍薬散は僅差。当帰芍薬散を 3 pack/day ずつ処方。平成10年3月3日、『当帰芍薬散を飲み始めて調子が良いようだ。』と言う。この日より、Neurotropin 錠も同時に処方。
 3月20日午後5時、デイケアより帰宅後、身体浮遊感出現。当院緊急受診。この日より、桂枝加朮附湯と当帰芍薬散の合方( 2 pack/day ずつ)に変更。
 しかし上記の処方でも改善傾向見られず。よって4月10日、当帰芍薬散、女神散 2 pack/day ずつの合方に変薬。

(症例)女性。大正12年8月30日生まれ。楢崎00。外見上、やや虚証。今年1月頃より、頭部がボーッとし、四肢に違和感有り。以前より動きが悪くなったという。30年前、現場事故(落下事故)にて頭部外傷し、全身が震えるような感じがある。また頭がボーッとし後頭部痛軽度有り。左指に力が入りにくい。平成10年2月28日午前10時、O-ring 施行。大柴胡湯、川きゅう茶調散、桂枝加竜骨牡蛎湯、呉茱萸湯、五苓散、甘麦大棗湯、小建中湯。当帰芍薬散、防已黄義湯、葛根湯加川弓辛夷、芍薬甘草湯の順。大柴胡湯と川きゅう茶調散は僅差であった。大柴胡湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正12年3月28日生まれ。田中00。3日ほど前より、腰痛出現。動作緩慢有り。鬱傾向有り。腰部単純X線にて第2腰椎から第5腰椎まで狭窄像および不整像有り。家人に付き添われて来院(これは鬱傾向のため自ら受診しようとしないからである)。平成10年3月4日、O-ring 施行。黄連湯、芍薬甘草湯、防已黄義湯、加味帰脾湯、桂枝加朮附湯、麻黄附子細辛湯、白虎加人参湯、よく苡仁湯、抑肝散、疎経活血湯の順。O-ring に対し、鬱傾向のためかあまり協力的でなく、判然としない傾向有り。桂枝加朮附湯を 2 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正12年3月15日生まれ。石掛000。中肉中背。主訴は頭痛。便秘あり。鎮痛薬を頻用している。鎮痛薬が良く効く。「9時から寝て、11時頃から頭痛がし始めます。昼は痛くありません。」と言う。O-ring施行前、平成9年10月頃、葛根湯を処方し良く効いていたが、胃弱のため中止。次に呉茱萸湯を処方したが良く効かず。五苓散を平成9年10月21日処方して頭痛は朝方する程度に減少(しかし著効ではなかった)。平成9年11月10日、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、五苓散、越婢加朮湯、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯、柴胡桂枝湯、八味地黄丸の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 2 pack/day 処方。
 平成10年3月30日、頭痛は軽減しているが、以前より存在する不眠が強く存続している。当帰四逆加呉珠楡生姜湯と五苓散を 2 pack/day ずつ処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正12年1月23日生まれ。牧園000。外見上、やや虚証。右上肢挙上困難と左手の痺れ感が主訴。第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板が圧縮されている。頭痛が主訴。下肢の痺れと痛み有り。腰痛は無い。平成10年1月28日午前11時30分、O-ring 施行。半夏白朮天麻湯、半夏厚朴湯、加味帰脾湯、抑肝散、麻黄附子細辛湯、抑肝散加陳皮半夏、防風通聖散、五苓散、黄連解毒湯、大柴胡湯、苓桂朮甘湯、小青竜湯、桂枝茯苓丸の順。半夏白朮天麻湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正11年9月9日生まれ。中村000。一週間前から右肩から右肘に架けて鈍痛有り。右手の挙上は可能。第四第五頚椎間にヘルニア像あり。握力は右13kg、左18kg。外見上、実証。平成10年4月11日、O-ring 施行。大柴胡湯、半夏厚朴湯、川茶調散、よく苡仁湯、当帰芍薬散、防風通聖散、葛根湯、甘麦大棗湯、柴胡桂枝湯、大黄甘草湯、黄連解毒湯の順。葛根湯加川弓辛夷は反応悪し。大柴胡湯を 2pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正11年4月18日生まれ。山崎00。外見上、やや虚証。平成9年1月8月23日、4、5日前より朝起床時、眩惑感あり。頭痛あり。肩凝りもあり。胃もたれもあり。平成9年11月16日、午前10時頃、バス乗降口で転倒し、左頭部打撲。頭重感あり。両大腿部の後側も打撲し痛みあり。平成9年11月25日、O-ring 施行。六君子湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、抑肝散、柴朴湯、越婢加朮湯、呉茱萸湯の順。六君子湯を 2 pack/day 処方。しかし、症状の軽快はあまり見られず、12月22日より当帰四逆加呉珠楡生姜湯 2 pack/day に変更。しかしこれでも軽快傾向は見られず、平成10年2月3日より抑肝散 2 pack/day に変更。またcarbamazepine は無効であった。

(症例)女性。大正11年2月8日生まれ。高城000。10日前、物干し竿が頭頂部に落ちてきてその部分の疼痛あり。四肢の痺れは無し。頚部の凝りも無し。
 腰部の神経痛が以前より有り、腰が曲がってしまい10日に1回ぐらい腰部に麻酔薬を注射してもらいに通っている、という。『腰が曲がって歩きにくい。年をとってから風邪を引いてから頭痛がするようになった。私は体温が低い。』という。外見上、中間証。平成10年3月28日、O-ring 施行。川きゅう茶調散、酸棗仁湯、桂枝加朮附湯、釣籐散、麻黄附子細辛湯、半夏白朮天麻湯、黄連解毒湯、大柴胡湯、甘麦大棗湯、防風通聖散、小青竜湯の順。川きゅう茶調散を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正11年1月29日生まれ。小金丸000。外見上、虚証。鍼希望して来院。変形性頚椎症、脳小梗塞の診断。以前、膵臓炎を患う。平成10年2月13日午後2時、O-ring 施行。加味逍遥散、葛根湯、小青竜湯、柴胡桂枝湯、釣籐散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、白虎加人参湯、当帰芍薬散、小柴胡湯、大黄甘草湯、半夏白朮天麻湯、葛根湯加川弓辛夷、桂枝加竜骨牡蛎湯、黄連湯、半夏厚朴湯、甘麦大棗湯、黄連解毒湯、芍薬甘草湯の順。しかし肝機能悪く他医より利尿剤など降圧薬の投与を受けているため、鍼のみ施行す。尿素窒素109と上昇(正常6〜20)、16〜17年前に右側に強い肩痛有り。足関節の痛みもあり、某外科にてビタミン剤などを処方されている。
 平成10年3月3日、O-ring 施行。加味逍遥散、桂枝茯苓丸、女神散、酸棗仁湯、柴胡桂枝湯、甘麦大棗湯、防風通聖散、小建中湯、芍薬甘草湯、黄連解毒湯、柴朴湯の順。Neurotropin 錠は反応好し。しかし腎機能があまりに悪いため、投薬は見合わせる。鍼にて様子を見る。
 4月6日、この日より加味逍遥散を 1 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正10年12月1日生まれ。栗崎00。平成8年10月11日、ゲートボールを行い、掃除後1口あまり飲酒した後、頭が急に痛くなり、意識消失。その意識消失は1時間ほど続く。頭部CT上、異常なし。一過性脳虚血発作の診断。平成10年1月28日、頭重感、頚部痛、肩凝り、四肢の痺れ、腰痛あり来院。現在、その愁訴のため電気治療を受けているという。多発性脳梗塞、高脂血症、変型性脊椎症・骨粗鬆症、腰痛、頚部痛の診断。外見上、中間証。平成10年1月28日午前11時30分、O-ring 施行。葛根湯加川弓辛夷、白虎加人参湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、当帰芍薬散、半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯、大黄甘草湯、疎経活血湯、越婢加朮湯、桂枝加朮附湯、酸棗仁湯の順。葛根湯加川弓辛夷、白虎加人参湯、柴胡加竜骨牡蛎湯は僅差であった。葛根湯加川弓辛夷、白虎加人参湯の在庫無かったため柴胡加竜骨牡蛎湯を 2 pack/day 処方。

(症例)男性。大正10年9月25日生まれ。谷口00。平成5年、目眩・立ち眩み・平衡障害ありて本院受診。頭部CT上、小脳虫部の萎縮像有り。ロンベルク徴候あり。四肢の運動失調も多少存在する。脳梗塞像は無し。このとき、両側中耳炎激しく、難聴高度。
 平成10年1月13日、正月過ぎから左顔面神経麻痺あり。目が滲みるため眼科受診。目が滲みるのは顔面神経麻痺によるものだからと当院受診を勧められ来院。頭痛や頚部痛は無し。O-ring 施行せず柴朴湯を処方していたが効果無し。4月4日、O-ring 施行。桂枝加竜骨牡蛎湯、桂枝加芍薬大黄湯、補中益気湯、桂枝茯苓丸、防風通聖散、芍薬甘草湯、半夏厚朴湯、牛車腎気丸の順。桂枝加竜骨牡蛎湯は圧倒的であった。桂枝加竜骨牡蛎湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。大正10年3月7日生まれ。楢崎00。主訴は後頚部痛。血液検査上、尿酸値がやや高い。左股関節痛も存在する。外見上、虚証。平成10年1月21日、O-ring 施行。八味地黄丸、防風通聖散、女神散、carbamazepin、柴胡加竜骨牡蛎湯、甘麦大棗湯、疎経活血湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯の順。八味地黄丸を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正9年9月18日生まれ。中村000。平成2年、胃切除術を受ける。平成5年、目眩を訴え本院受診。(この間に一度、失神発作にて他院より紹介受診歴有り。頭部CT施行。『脳幹萎縮が認められ、右側側頭葉に巨大迂回槽が存在し、原因は低血圧か一過性脳虚血発作か不明。』との記載がある。)平成10年2月19日、本院受診。左右の“天柱”に痛みを訴える。頚椎単純X線上、第6第7頚椎間に狭窄像有り。O-ring 施行。加味帰脾湯、抑肝散、芍薬甘草湯、桂枝加芍薬大黄湯、牛車腎気丸、帰脾湯、葛根湯加川弓辛夷、葛根湯、当帰芍薬散、疎経活血湯、黄連解毒湯、白虎加人参湯、呉茱萸湯、桂枝加竜骨牡蛎湯の順。最初は桂枝加竜骨牡蛎湯が圧倒的に一番であったがO-ring 施行中、桂枝加竜骨牡蛎湯に対し反応を示さなくなる。加味帰脾湯を 2 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正9年3月1日生まれ。三島000。2月8日、9日と忙しく動いていたためか、2月10日より肩凝り強く右側頭部痛をも伴う。家人より肩を揉んで貰うも却って肩凝りは強くなり今はこのように下しか向けないと言う。実際、頚が下を向いたまま動かない。慢性気管支炎にて咳を止めるための水薬を常用している。また、糖尿病もあり。外見上、中間証。
 平成10年2月14日、O-ring 施行。(横になること困難である故、椅子に座らせたまま大腿部から陰部に架けて方剤を置くという方法を始めて採る)葛根湯、麻黄附子細辛湯、越婢加朮湯、桂枝茯苓丸、小青竜湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、葛根湯加川弓辛夷、加味逍遥散の順。葛根湯と麻黄附子細辛湯を 1 pack/day ずつ処方。Neurotropin 錠も同時に処方。葛根湯と麻黄附子細辛湯は僅差であった。

(症例)女性。大正8年12月11日生まれ。井手000。激しい耳鳴りが主訴。他に肩凝り、頭痛、腰痛、胃弱、右親指の腱鞘炎、健忘症も訴える。長谷川式で27点。平成10年2月25日、O-ring 施行。苓桂朮甘湯、Neurotropin、加味逍遥散、小青竜湯、牛車腎気丸、桂枝加朮附湯、防風通聖散、桂枝茯苓丸、加味帰脾湯、釣籐散、川きゅう茶調散、酸棗仁湯、よく苡仁湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散加陳皮半夏の順。苓桂朮甘湯、Neurotropin 錠、加味逍遥散は僅差であった。苓桂朮甘湯を2pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。
 平成10年3月28日、それまで薬を貰うだけで帰っていたが久しぶりに診察。耳鳴りなどは消えたが腰痛が残っており、左足が痺れるという。リハビリの時、ホットパックに駄目だという。温シップにすぐに負けるという。肩凝りを目標に加味逍遥散を 2 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。中間証で熱証と思われる。
 4月7日、来院。目眩、耳鳴りに悩んでいるという。また左足の痛みと痺れを訴える。苓桂朮甘湯 3 pack/day に変更。Neurotropin 錠も同時に処方。
 4月24日、来院。最初、O-ring 施行する以前に慢性気管支拡張症に対して出していた柴朴湯が咳に対しよく効いていたと言う。しかし主訴は目眩、耳鳴り、肩凝りであるため加味逍遥散と苓桂朮甘湯 2 pack/day ずつの処方で行く。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)男性。大正8年7月18日生まれ。古籐00。心臓悪く、某循環器科に掛かっている。常に低血圧である。外見上、やや虚証。
 平成9年10月3日、『10日前より後頭部痛があり、頭がワンワン言っているようだ。頚から肩に架けて凝っている。後頭部の重い感じ。最近、その痛みが強くなってきた。』ということで来院し頭部CT施行。頭部CT上、特記すべき所見なし。
 平成10年2月24日、来院。2、3日前より頭がボーッとなって、ふらつき有り。また、頚から肩に架けての凝り有り。O-ring 施行。半夏白朮天麻湯、防風通聖散、真武湯、半夏厚朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝湯、女神散、葛根湯加川弓辛夷、白虎加人参湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、苓桂朮甘湯、呉茱萸湯、抑肝散、葛根湯、柴朴湯、八味地黄丸の順。半夏白朮天麻湯と防風通聖散は僅差であった。風邪を引いているわけでもないのに鼻水が多量に出て困っている、と言うため半夏白朮天麻湯と葛根湯加川弓辛夷を 2 pack/day ずつ処方。
 平成10年3月28日、後頭部の痛みが一時良くなっていたが再発した、と来院。O-ring 施行。柴胡桂枝乾姜湯、酸棗仁湯、抑肝散、芍薬甘草湯、疎経活血湯、桂枝茯苓丸、桂枝加朮附湯の順。(2月24日の時点で柴胡桂枝乾姜湯のO-ring に使用するサンプルは存在せず。)柴胡桂枝乾姜湯と酸棗仁湯は僅差であった。柴胡桂枝乾姜湯と酸棗仁湯を 2 pack/day ずつ処方。

(症例)女性。大正8年6月3日生まれ。河村000。主訴は耳鳴り。耳鳴りは就寝後、2時間ほどして起こってくる。心電図上、不整脈有り。血液検査上、ややコレステロールが高い他は異常を認めず。不眠、頭痛、抑鬱的傾向有り。「夜、よく眠れません。眠ってから2時間ほどしたら耳鳴りがして来るんです。それで良く眠れません。」と訴える。温シップが合う。
 平成9年11月29日、O-ring 施行。五苓散、呉茱萸湯、甘麦大棗湯、小柴胡湯、桂枝伏令丸、当帰芍薬散の順。五苓散を 2 pack/day 処方。しかし、一向に軽快傾向を認めない。
 平成10年1月21日午後2時、再び O-ring 施行。五苓散、呉茱萸湯、川きゅう茶調散、carbamazepine(抗てんかん薬)、mianserin hydrochloride(抗鬱薬)、桂枝加竜骨牡蛎湯、八味地黄丸、加味逍遥散、抑肝散、sodium valproate(抗てんかん薬)、tandospirone citrate(抗不安薬)、clonazepam(抗てんかん薬), 女神散、大黄甘草湯、疎経活血湯、防風通聖散、小青竜湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、柴胡桂枝湯の順。五苓散の投与を継続する。またtrazodone hydrochloride はO-ring にて良くない反応を示した。よって同時に投薬していた抗鬱薬をtrazodone hydrochloride から mianserin hydrochloride へ変薬する。Neurotropin 錠も同時に処方。
 平成10年3月13日、定期の診察。耳鳴りは軽くなったが、後頭部痛は続いているという。漢方薬は頻尿が出現したので服薬を中止したという。同時に処方した抗鬱薬などの可能性も考えられたが、抗鬱薬の投与量は少量であり、五苓散の副作用と思われた。よって漢方薬の投薬は中止とした。Neurotropin 錠の処方は継続した。しかしこの頻尿は面眩反応とも思われる。よって、4月20日より五苓散 2 pack/day の処方再開。

(症例)男性。大正8年1月17日生まれ。柴田00。外見上、実証。左目の周囲がしばしばした感じで涙が出る、という訴え。目の充血はなし。血管性頭痛らしい。脳梗塞、心房細動、糖尿病、右片麻痺、脳動脈硬化症の診断。
 平成10年2月9日、O-ring 施行。加味帰脾湯、補中益気湯、半夏厚朴湯、防已黄義湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、葛根湯加川弓辛夷、女神散、牛車腎気丸、甘麦大棗湯、桂枝茯苓丸、大柴胡湯、防風通聖散、柴朴湯、桂枝加朮附湯、葛根湯、五苓散、柴胡桂枝湯、抑肝散、小柴胡湯、酸棗仁湯、黄連湯、疎経活血湯、呉茱萸湯の順。加味帰脾湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正8年1月7日生まれ。日高00。右後大脳動脈閉塞による脳梗塞ののち左腰痛、左下肢痛出現。心室生期外収縮、白内障あり。近日中、眼科にて白内障の手術の予定。血液検査にて小球性小色素性貧血(Hb 9.5), 他は正常。「私には耳針は効きません。」と言う。脳梗塞で左半身が痺れている。特に手の先と足の先が痺れる、腰が痛く左足が良く動かない、という訴え。左首・左肩に鍼をしてもらいたいとのことであったが、いつものように下腿にのみ皮内鍼を行う。鍼をした直後、激しかった耳鳴りが消えたという。しかし耳鳴りは数時間後、軽くながらも再発。
 平成10年1月14日, O-ring 施行。抑肝散、帰脾湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、五苓散、葛根湯、疎経活血湯、越婢加朮湯、柴胡桂枝湯の順。抑肝散を 2 pack/day 処方する。

(症例)女性。大正7年11月20日生まれ。是松00。平成10年2月21日初診。目の奥の方の鈍い痛みが主訴。毎日、朝方5時から6時頃、頭痛がして目が覚める。頚椎単純X線上、第3から第5頚椎に架けて狭窄・不整像有り。ピリン系に過敏、一般の風邪薬にアレルギーを起こす。2月21日、O-ring 施行せずに葛根湯を処方。3月7日再診時、痛みは70%ほどに減少したと言う。平成10年3月7日午前10時、O-ring 施行。帰脾湯、呉茱萸湯、小青竜湯、真武湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯、川きゅう茶調散、五苓散、半夏厚朴湯、甘麦大棗湯、加味逍遥散、半夏白朮天麻湯の順。すべてあまり判然としないところ有り。帰脾湯を 2 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正7年8月29日生まれ。末松000。左耳の後部(風池より完骨と言える)の一部に刺すような痛みが数年前より存在する。腰痛もあり。しかし左耳後部の痛みの方がかなり強い。左肩から凝っている。この痛みのため不眠気味であるという。頭痛もあり。「頭の芯が痛い。」と言う。しかしこれも左耳の後部の痛みに比べるとかなり軽く気にならない、と言う。中肉中背。骨密度の低下が有ると言うことで乳酸カルシウムが処方されている。胃薬を他院より処方してもらっている。第5頚椎から第7頚椎に架けて後縦靭帯骨化症。O-ring 施行前、葛根湯、葛根湯加川弓辛夷を処方していたがそれを飲むと局部の痛みは軽くなっていたという。
 平成10年1月16日午前12時、O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、八味地黄丸、加味逍遥散、柴胡加竜骨牡蛎湯、小青竜湯の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯 2 pack/day を処方。
 しかし耳後部の痛みはやや軽くなったのみで続いているため平成10年2月3日より八味地黄丸 2 pack/day に変更。

(症例)男性。大正7年7月30日生まれ。三こま00。外見上、やや虚、熱証。「最近、イライラするので」と来院。もともとイライラしやすい性格。痴呆は未だ存在していない様子。狭心症・高血圧を持つ。腰部痛あり。鍼施行を希望するため主訴は腰部痛と思ったが、ただ院長先生と会うためとイライラのためであった。以前、川へ一輪車で落ち、腰部から下腿への電気針治療をした経験あり。
 平成10年1月30日午前11時 O-ring 施行。葛根湯、防已黄義湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、越婢加朮湯、大柴胡湯、抑肝散加陳皮半夏、八味地黄丸、五苓散、黄連湯、当帰芍薬散、補中益気湯、柴胡桂枝湯、釣籐散、抑肝散、柴朴湯、防已黄義湯、女神散、帰脾湯の順。葛根湯から当帰四逆加呉珠楡生姜湯までは僅差であった。施行中、何故か�謔R指が内側へ行き、施行しにくい傾向があった。葛根湯と真武湯を 2 pack/day ずつ処方。

(症例)男性。大正7年1月25日生まれ。「2、3年前より物忘れが激しい」と来院。長谷川式で25点。人格は保たれている。長身で骨太で体格良い。高血圧、耳鳴り、頭痛有り。O-ring 施行(平成10年1月30日午前10時30分)。酸棗仁湯、女神散、麻黄附子細辛湯、甘麦大棗湯、麻黄附子細辛湯、半夏白朮天麻湯、大柴胡湯、川茶調散、抑肝散加陳皮半夏、黄連湯、呉茱萸湯、補中益気湯、芍薬甘草湯、抑肝散、牛車腎気丸、柴朴湯、柴胡桂枝湯、越婢加朮湯の順。酸棗仁湯と女神散は非常に僅差であった。酸棗仁湯を 3 pack/day 処方。帰脾湯、防已黄義湯、当帰芍薬散、五苓散は反応悪し。

(症例)78歳、女性。腰痛が主訴。O-ring にて葛根湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、小柴胡湯、小青竜湯、葛根湯加川弓辛夷、桂枝加朮附湯、大黄甘草湯、柴朴湯の順。葛根湯と当帰四逆加呉珠楡生姜湯は僅少差であった。胃が弱いため、当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 3 pack/day 処方(食後服薬)。

(症例)79歳、女性。主訴は側後頚部痛、頭重感。座骨神経痛、高血圧あり。数年前、左上下肢の麻痺。足先の痺れ。変形性頚椎症の診断。O-ring にて呉茱萸湯、五苓散、牛車腎気丸、八味地黄丸の順。呉茱萸湯を処方する。

(症例)女性。大正6年11月8日生まれ。中村000。外見上、やや虚証。『高血圧があり他院より処方されている。頭がふらつき、頭重感が有り、気分がスッキリしない。足先の痺れがある。』と言う。よく訊ねると、後頭部の重い感じはやや左側に偏っており頭重感は頭痛と言っても良いほどである。ときどき下肢のふらつきがある。足が痛くて眠れないときもあるという。平成9年11月17日、越婢加朮湯を処方す。中程度に効いたという。11月22日、五積散を処方す。これも中程度に効いたという。湿布を貼ると劇的に頭痛は軽快するという。平成9年11月29日、O-ring 施行。呉茱萸湯、五苓散、甘麦大棗湯、小柴胡湯、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散の順。呉茱萸湯 2 pack/day に変薬。12月5日、耳鳴りは非常に軽くなったが朝より後頭部痛、頭重感あり。不眠は続いたままという。
 平成10年2月より五苓散 2 pack/day に変薬。
 平成10年4月11日、頭痛の改善見られず。O-ring 施行。当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防風通聖散、川きゅう茶調散、疎経活血湯、牛車腎気丸、帰脾湯、苓桂朮甘湯、釣籐散、加味帰脾湯、牛車腎気丸、小建中湯、抑肝散、補中益気湯、大柴胡湯、甘麦大棗湯の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。大正5年10月9日生まれ。松浪000。外見上、実証。平成10年2月19日、不眠を主訴として受診。7年前、急性膵炎になり現在まで内服治療している。また以前、メニエール病と診断され治療を受けたがほとんど治らなかったという。頭部CT上および頚部X線上、特記すべきことなし。睡眠薬は体に良くないので家族からなるべく飲まないように言われているが、飲まないと眠れない。昨日は5分ほど眠っただけと言う。(それは録画して措いたビデオで記憶にない部分が5分ほど有るからだと言う。)自分としては睡眠薬無しではこのように全くと言って良いほど眠れないため非常に悩んでいるという。同日午後1時、O-ring 施行。半夏白朮天麻湯、大黄甘草湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防風通聖散、補中益気湯、黄連解毒湯、桂枝加芍薬大黄湯、葛根湯加川弓辛夷、麻黄附子細辛湯、半夏厚朴湯の順。半夏白朮天麻湯と大黄甘草湯は僅差であった。半夏白朮天麻湯を 3 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)女性。大正5年6月9日生まれ。井上00。外見上、中間証。後頭部痛が主訴。左腰痛・肩凝り・頭重感・倦怠感を時折自覚する。胆石症・不整脈を持ち、内科医院に通院している。
 平成10年2月2日、O-ring 施行。黄連湯、疎経活血湯、防已黄義湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遥散、苓桂朮甘湯、六君子湯、葛根湯加川弓辛夷、大柴胡湯、越婢加朮湯、半夏白朮天麻湯、半夏厚朴湯、黄連解毒湯、補中益気湯、川茶調散、甘麦大棗湯、五苓散、当帰四逆加呉珠楡生姜湯の順。現在、風邪を引いている様子であり、疎経活血湯を 1 pack/day 処方。

(症例)男性。大正5年2月2日生まれ。三苫00。外見上、実証。顔が赤い。血液検査上、特記すべきことなし。頭重感と足の浮遊感を訴え�ト来院。頚椎椎間板ヘルニアの診断。平成10年2月23日午前11時、O-ring 施行。呉茱萸湯、葛根湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、五苓散、小青竜湯、桂枝茯苓丸、補中益気湯、柴胡桂枝湯、小建中湯、半夏白朮天麻湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、大柴胡湯、酸棗仁湯、川茶調散の順。呉茱萸湯、葛根湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯は僅差であった。呉茱萸湯を 2pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)男性。大正4年8月12日生まれ。大原00。2、3年前より、左上下肢の痺れあり。頭部CT上、異常なし。高血圧、虚血性心疾患あり。頚部単純X線上、第5頚椎・第6頚椎間に狭窄像あり。しかし神経学的には異常所見はない。
 平成10年1月24日、O-ring 施行。疎経活血湯、葛根湯、抑肝散加陳皮半夏、半夏厚朴湯、苓桂朮甘湯、大黄甘草湯、柴胡桂枝湯、抑肝散、桂枝加朮附湯、芍薬甘草湯、八味地黄丸、小建中湯、加味帰脾湯、黄連湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、小青竜湯、牛車腎気丸の順。
 施行前、葛根湯を 3 pack/day 処方していた。前医でかなり強い降圧剤が処方されていたが、葛根湯を処方した後、前医のクスリは全て捨ててしまったという。(つまり降圧剤なしで1週間過ごしたことになる)しかし、血圧は却って非常に良いコントロールができていた。
 1月31日、葛根湯に替えて疎経活血湯を 3 pack/day 処方。

(症例)女性。大正3年4月12日生まれ。木村00。2日前、自動車と接触し倒れて頭部などを打つ。それ以来、ベットに横になるのも困難なほど腰痛が強くなる。しかし腰痛は以前より多少ながら存在していた。平成10年1月29日、頭部CT施行。異常なし。主訴は腰痛である。外見上、中間証。O-ring 施行。黄連湯、酸棗仁湯、白虎加人参湯、補中益気湯、女神散、柴朴湯、六君子湯、川茶調散、麻黄附子細辛湯、小建中湯、半夏白朮天麻湯、呉茱萸湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、防已黄義湯、芍薬甘草湯、桂枝加竜骨牡蛎湯の順。この患者もO-ring の要領を良く飲み込めず、はっきりとしないところがあった。

(症例)83歳、女性。主訴は右肩痛。O-ring にて当帰四逆加呉珠楡生姜湯、酸棗仁湯、疎経活血湯、大黄甘草湯、大柴胡湯、小青竜湯、補中益気湯、牛車腎気丸の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 2 pack/day 処方。

(症例)84歳、女性。石川00。中間証。背が高い。体型は細長い。主訴は腰痛。O-ring にて当帰四逆加呉珠楡生姜湯、抑肝散、葛根湯加川窮辛夷、葛根湯の順。当帰四逆加呉珠楡生姜湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。明治45年3月18日生まれ。寺西00。平成9年10月2日、1週間前より体の浮遊感出現。また「頭がワンワン言っている」と訴えて受診。また左胸に疼痛あり。便秘、後頭部痛が持病。
 中肉中背。色白で85歳にしてはかなり若く見える。外見上、やや実証。血液学的にアミラーゼの軽度の上昇のみ。心電図上、異常なし。耳鳴りも持病だがそれには etizolam 0.5mg 服薬が奏功する。
 平成9年11月5日、O-ring 施行。牛車腎気丸、桂枝加朮附湯、当帰芍薬散、釣籐散、補中益気湯、柴朴湯の順。牛車腎気丸 3 pack/day 処方。Neurotropin 錠も同時に処方。牛車腎気丸を飲み始めて足の浮腫が取れる。
 平成10年3月30日、腰痛が取れた、足の痺れも取れた、という。牛車腎気丸、桂枝加朮附湯 2 pack/day ずつに変更。Neurotropin 錠も同時に処方。

(症例)85歳。男性。主訴は耳鳴り。O-ring にて牛車腎気丸、大黄甘草湯、当帰芍薬散、釣籐散、補中益気湯、柴朴湯の順。牛車腎気丸を 2 pack/day 処方。

(症例)86歳。女性。主訴は不眠、耳鳴り。O-ring にて柴胡桂枝湯、抑肝散、半夏厚朴湯、女神散の順。柴胡桂枝湯を 2 pack/day 処方。

(症例)女性。明治43年4月4日生まれ。中村000。腰痛が主訴。他に狭心症、高血圧、軽度の貧血あり。O-ring 施行前である平成10年3月17日より葛根湯 2 pack/day 処方。しかし効果はあまり見られず。よって3月28日より当帰四逆加呉珠楡生姜湯 2 pack/day に変薬。しかしこれも効果はあまり見られず。
 よって4月3日、O-ring 施行。牛車腎気丸、桂枝加朮附湯、黄連解毒湯、防風通聖散、補中益気湯、潤腸湯、帰脾湯の順。牛車腎気丸、桂枝加朮附湯、黄連解毒湯は僅差であった。八味地黄丸、当帰四逆加呉珠楡生姜湯は反応悪し。牛車腎気丸を 2 pack/day 処方。しかしこれにてもあまり効果見られないため4月14日、桂枝加朮附湯 2 pack/day に変薬。
 4月28日、腰痛軽快傾向見られず。牛車腎気丸 2 pack/day に変更。

(症例)女性。明治40年5月1日生まれ。小林000。全身の関節痛を訴える。しかしリウマチなどではなく、神経痛と思われる。以前、左被殻を起こし右片麻痺が存在する。老人性痴呆がかなり進んでいる。
 平成10年3月2日午前11時、O-ring 施行。葛根湯加川弓辛夷、芍薬甘草湯、苓桂朮甘湯、小青竜湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、呉茱萸湯、小建中湯、柴朴湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、六君子湯、柴胡桂枝湯、川きゅう茶調散、八味地黄丸、桂枝加朮附湯、補中益気湯の順。Neurotropin 錠は反応好し。葛根湯加川弓辛夷を 1 pack/day 、およびNeurotropin 錠も 2 T/day 同時に処方。
 4月21日、膝痛を強く訴える。Neurotropin 錠を4T/day に増量。

(症例)女性。明治37年2月10日生まれ。土斐崎00。細長い体格。当時としてはかなり身長が高い。腰痛、背部痛、膝痛(とくに右)、肩痛、歩行困難あり。脳梗塞後遺症、パーキンソン病、下肢動脈閉塞症、第11・12胸椎間に狭窄像。心電導異常(不整脈など)、心電図上で前壁梗塞の疑い、の診断。dogoxin および利尿剤処方されている。また眠前に haloperidol 0.75mg, triazolam 0.25mg を投与されている。心電図上、前壁梗塞の疑い。
 平成10年1月7日、O-ring 施行。柴胡桂枝湯、よく苡仁湯、当帰四逆加呉珠楡生姜湯、麻黄附子細辛湯、甘麦大棗湯、八味地黄丸半夏白朮天麻湯、酸棗仁湯、小青竜湯、女神散、葛根湯、当帰芍薬散、麻子仁丸の順。柴胡桂枝湯を 1 pack/day 処方。

(以上、生年月日順に並べた。生年月日不明のものは年齢を記載。平成9年11月以前は O-ring に使用する試薬の数は非常に限られていた。しかし11月30日以降は試薬の数は一気に60に増加した。全ての試薬を試みる方法を採用している。)

【考察】
 ある例では意外な処方が O-ring にて第1、第2となることがしばしば起こるが、深く考察すると理論上その処方がその患者に合った処方であることに納得がいく。
 現在の一つの大きな問題は女性には良く効くが、男性にはほとんどと言って良いほど効かないこと、また面眩(めんげん)反応に驚き服薬を中止することが良くあること、また特に女性で葛根湯などで胃を悪くする人がかなり多いことである。よって胃を悪くする可能性のある漢方は食後服薬あるいは空腹時に胃薬(粘膜保護剤が多い)とともに服薬というようにしている。またこれも特に女性に於いて(特に高齢者に於いて)ミオパチーを起こすことが非常に多く、ミオパチーを起こしやすい方剤に於いては 2 pack/day までしか出せないことがほとんどである。体力のかなり衰弱した老人に於いては 1 pack/day でも充分であることが多い。
 また、12月になり、寒くなると、当帰四逆加呉珠楡生姜湯が第1または第2になることが非常に多くなった。寒くなる前は当帰四逆加呉珠楡生姜湯はほとんど候補にも挙がらなかった。以前はほとんど葛根湯しか処方していなかったが、その頃の方が結果が良かったように思える。被験者の体調だけでなく、施行者の体調も結果に大きく左右する印象がある。若年者はO-ring による適薬がよく変わるが、高齢者はO-ring による適薬が一定している。
 O-ring は西洋薬に対しても同じように用いられる。そしてその効果は漢方薬に勝ることが良くある。全身の“気”の流れの円滑化を図ることが病気治癒への道である、という考えの元に西洋薬も東洋薬も用いるべきである。
 ストレスで全身が硬くなっている人はbenzodiazepine系の薬を服薬すべきである。実際、強いストレス状態にある人にはbenzodiazepine系の薬が、鬱状態にある人には抗鬱薬が O-ring で非常に強い反応を示す。そしてそのbenzodiazepine系の薬・抗鬱薬の各々の好ましい薬剤が強い反応を示す。
 しかし西洋薬は発する“気”の力が弱いのか、漢方薬のように明瞭な反応は示さない。西洋薬を O-ring で判別するのは漢方薬のように明瞭な差は現れず、微妙である。
 漢方薬は全身の“気”の流れの円滑化をもたらし病気を治癒することを考慮し、 O-ring でその人に合った方剤をポケットの中や靴下の中に入れておくという方法も考えられ実行しているが、現在のところあまり良い結果は得られていない。
 O-ring はまた、遠赤外線を手や足などに照射すると強くなることより、遠赤外線と似た機序で漢方方剤の O-ring 判別ができているものと思われる。
 また特に自律神経失調症および精神的疾患に対し鍼の劇的な効果は目を見張るところがある。しかし鍼の効果は2日間ほどしか続かない傾向がある。軽度で初期の自律神経失調症および精神的疾患に対してはただ1回の鍼の施行のみで治癒することはしばしば�o験するが、慢性化したものに対しては鍼の施行も一時的効果しか望めていない。それは星状神経節ブロックに於いても同じであり、星状神経節ブロックも慢性化した頑固な自律神経失調症および精神的疾患に対しては一時的効果しか望めていない。


【参考文献】
1)本間祥白;  難経の研究; p675, 1983, 医道の日本社
2)李 丁;   針灸経穴辞典; p514, 1986, 東洋学術出版社
3)郭 金凱;  鍼灸奇穴辞典; p432, 1987, 風林書房
5)小高修司; 中国医学の秘密;    p209, 1991, 講談社 
6)神川喜代男;  鍼とツボの科学; p192, 1993, 講談社
7)首藤傳明;  経絡治療のすすめ;   p259, 1983, 医道の日本社
8)入江正;    経別・経筋・奇経療法;  p273, 1988, 医道の日本社


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O-ringによる漢方方剤の決定

悲しい恋の物語

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