柔い皮膚を押したとき
わたしから飛び出るものを恐れている
滑らかに触れあうだけの清潔で
なにも聞こえないふりを、していて

 肋骨のなかを裁ち鋏が泳いでいるんだよな

みんなが血を内側に流しているくせに
外側は腥くないのが 意味不明

 一日に針を千本服用してなにかを直している

あんたの血の匂いとか色を知りたくないな
 真っ赤な嘘の星に住みたい

太陽みたいなところ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-27

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