夜会

吉瀬れいこ

見せて

触れたい
一番奥のすぐ手前
もし わたしを
そこへ招き入れるとき
あなたの苦しみが
ただの紙切れにでも
なればいいのにと思う

紳士淑女の皆様!
どうか!

少しでもわたしの過去を
笑ってやって
くれたなら!

ナイフをしまい花束とケーキを
阿呆くさい顔で突き出したまえ!
今すぐ に!

夜はこれからも来る

どれほど心が沈もうとも

やがて 朝も来る
慈愛のような昼も

パーティーが終わる頃
電話をかけるね
話したいのは
あなたの優しさと
わたしのふてぶてしさについて

夜会

夜会

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-26

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