字の読めない兄さん

村の兄さんは本当に誰にでも優しかった。なんでも教えてくれて、なんでも導いてくれた。だから僕はあるとき聞いたんだ。そしたら「私は字が読めない」と言われた。僕はショックを受けた。完璧な兄さんが、まさか字が読めないとは思わなかったからだ。「だから私はすごくない。だから皆と助け合うんだ」

字の読めない兄さん

字の読めない兄さん

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-22

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