孫と鰐

驟雪

大きな鰐が港を、波に逆らって泳いでいた。その大きさたるや上から覗き込んでも一目瞭然。真緑のごつごつとした背中がおぞましく、華麗に泳いで私を追い抜いていった。気付いたら男の子が隣に佇んでいた。「あれね、ぼくのおじいちゃん」「えっ」男の子はうん、と頷いて鰐とは反対方向に走っていった。

孫と鰐

孫と鰐

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-22

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