たぷん
気の遠くなるような夕焼けだった。河川は一昨日の雨のせいでまだ淀んでいて、綺麗な夕陽をたぷたぷ飲み込んでいる。一日の終わりが台無しにされたようで、そう思った瞬間、私は川に向かって駆け出していた。お前、食うんじゃないよ。返せよ、今日のこの時間を。と、私はランドセルと共に飲み込まれた。
たぷん
気の遠くなるような夕焼けだった。河川は一昨日の雨のせいでまだ淀んでいて、綺麗な夕陽をたぷたぷ飲み込んでいる。一日の終わりが台無しにされたようで、そう思った瞬間、私は川に向かって駆け出していた。お前、食うんじゃないよ。返せよ、今日のこの時間を。と、私はランドセルと共に飲み込まれた。
たぷん