慰め

あなたは地獄です。隣で眠るくまのぬいぐるみは、他人事みたいでした。カーテンの隙間から覗く明星が眩しくて、痛々しくて、まるで瞳に針山でも刺さったかのようでした。頬が冷たくなって、ぎゅっとくまを抱いたら、なんだか湿っぽい臭いがしたので、そうかもう梅雨の季節かと思い知らされるのでした。

慰め

慰め

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-22

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