付添い

涙が落ちました。目の下の淵に溜まっていた水分が落ちて、乾いたコンクリートの色を変えました。ああ、あなたはそんなにも苦しい気持ちを堪えていたんだね。けれど、俯かないあなたの鼻筋はツンとして、形がいいものだから、ぼくはこんな時でさえ見蕩れてしまうんだ。あなたの最愛のお父さんが眠る日。

付添い

付添い

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-22

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