【超短編小説】悪い方

六井 象

 私の住む町には火葬場が二つあって、「善い方」と「悪い方」と呼ばれている。亡くなった祖父は「善い方」に運ばれた。「悪い方に運ばれるとどうなるんですか?」と職員に訊くと、彼は「おそろしい」と言ったきり黙ってしまった。

【超短編小説】悪い方

【超短編小説】悪い方

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-09-15

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