屋根裏の人工知能(マエマエ&シオン)

セシル

⚠これは第2話です。
前回/第1話⇒https://slib.net/108510

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🔸登場人物🔸
マエマエ(ごく普通の中学生。)
シオン(親友であり同居人)
謎の球体(ロボット。人工知能らしい)
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『だだいま、充電中です。』とディスプレイには表示されている。

部屋の真ん中には地球儀ほどの球体がある。かなり存在感がある。

「ねぇ、やっぱり警察に連絡しようよ。危ないロボットかもしれないよ」
「そうかな。かわいいよ。ほらみて左右に体揺さぶってるよ」

二人は半開きの扉の隙間から、小刻みに揺れる球体を観察していた。

『充電完了、パーフェクト』
充電プラグが球体の中に吸い込まれていく。どうやら格納されたようだ。

「ほら、掃除機と同じ機能じゃん。平気だよ」
マエマエは扉を押して部屋に入る。球体を抱えた。

『じゅうでん、ありがとう。助かったよ』と球体は言った。声は幼い。
ディスプレイには顔が表示された。顔も幼い。5、6歳の男の子のようだ。

「あなた?ボクはどこから来たの」
『ボクはなんとかラボってところからきたんだ』と球体は言った。
「へぇ~そうなんだ」
「君って人工知能だよね。凄いな~~初めて見たよ」とマエマエがロボの頭を撫でる。
ディスプレイ上の男の子が照れたのか、もじもじする。

「ふんん~」とシオンは言う。
『信じてないな』と男の子は急にむきになる。
「だって信じろっていうほうが無理でしょ。急に空から降ってきた球体が「ぼく人工知能です」って言うんだよ。はい、分かりました。そんなことね!」
すると男の子は鼻をすすりだした。涙目に変わった。
『うぇ~~~ん。うぇ~~~~~~~ん』
赤ん坊以上の泣き声にシオンは急いで耳をふさぐ。

「早く謝ってシオン」
「わかった、わかった。ごめん。私が悪かったよ」
『本当に?』
「うん!だから泣き止んで」
『わかった』と言って泣くのをやめた。

***
マエマエはしばらくその子をあやした。そして自分のベットにそっと運んだ。
すぅ~と寝息が聞こえる。(本当に人工知能なのか?子供じゃないか)
シオンの目を見たマエマエは言った。
「ダメだよ。信じてあげなきゃ」
「まあ・・・」
「ねぇ!」
押しに負けたシオンはベットに近寄った。
ディスプレイ上には子どもがスヤスヤと寝ていた。

「名前なんだろね」
「起きたら聞いてみようよ」
シオンはうなずく。

ピンポ~ン。こんにちは!修理屋です。

「あっ屋根の修理忘れてた」
シオンは玄関へと急ぐ。
「あれ?明日じゃなかったけ」とマエマエは首をかしげる。
男の子を見ると気持ちよく眠っていた。


***
「いいかお前ら、絶対に不審な行動とるなよ。平和にいこう。相手は子供ふたりだけだからな」
三人組の男が玄関にスタンバイしていた。

そうとも知らずシオンは玄関ドアを開けたのであった。



まだ続きそうです。
⇒屋根裏の人工知能【3】

屋根裏の人工知能(マエマエ&シオン)

読んでくれてありがとう。他の作品もよろしく♪
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作者:セシル
作品名:【マエマエ&シオン】シリーズ
 『相手の夢を実況してみる。』https://slib.net/108415
 『神社で』https://slib.net/108416
 『物恋』https://slib.net/108418
 『表と裏』https://slib.net/108437
 『いつかの土砂降り』https://slib.net/108460
 『秋といえば』https://slib.net/108475
 『ゆく夏』https://slib.net/108485
 『22時の気まぐれラジオ』https://slib.net/108495
 『屋根裏の人工知能』【1】https://slib.net/108510
 *どこから読んでもOK
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屋根裏の人工知能(マエマエ&シオン)

①二人の少女が屋根裏で見つけたものは意外なものだった。②屋根裏ストリートの第2話です😁

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-09-13

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