かくれんぼ

ソウタ君とリュウト君と
ダイキ君とマサキ君の4人は
森の中でかくれんぼをしていました

「1番最初に見つかった奴は、全員分の宿題やるってことで!」
「げー、マジかよソウタ」
「今日の宿題特に多いんだぞ」
「その方が面白いだろ!」
「リュウトなら頭いいし、すぐ終わるけどなー」
「ちょっとやめてよ、マサキ君」
「じゃー、ジャンケンするぞ。勝ったやつが鬼な」
「ジャンケンポン!」

「よーし、おれが鬼!」
「うーわ、ダイキは宿題やらなくて済むのかー」
「言い出しっぺにならないといいね、ソウタ君」
「期待してるぜ、ソウタ〜」
「くっそー」
「とりあえず今からな!5分数えるぞ」

「…よし、5分経ったぞー!見つけてやる!」

「うーわマジか、もう5分経ったのかよ。
このままだと、言い出しっぺってバカにされた上に宿題やる羽目になるぞ…」

「ソウタ、こっちに誰にも見つかんないとこあるよ」
「お、マジで!?」
「ついてきて」

「…ここだよ」
「お、めっちゃいいじゃん、このボロ小屋。ドア閉めれば簡単に見つからねーぞ」
「……」
「いやー、助かったぜ、リュウト」
「……」



「…マサキみーっけ!」
「くっそー、マジかよ…」
「お前、今日中に全員の宿題やれよ」
「こういうのは言い出しっぺがなるもんだろ…」
「そういや、ソウタとリュウト全然見つかんねーんだよ」
「…まさか、あいつら先に帰ったとか?」
「あ、あり得る。ソウタならリュウトをそそのかしてやりそう」
「こりゃーやりやがったな。近いしリュウトの家行くぞ」


「随分経ったけど、全然来ねーなー。こりゃー、最初マサキで確定だわ」
「……」
「…にしても、よくこんな場所見つけたなリュウト…

…リュウト?」



「え?リュウト帰ってきてないんですか?」
「ええ、あなたたち一緒じゃなかったの?」
「いや、森でかくれんぼしてたんですけど、全然見つかんないからもう帰ったのかなーって」
「きっと、見落としちゃったのよ。もうそろそろ夕方だし、最近隣町で不審者も出たらしいから、早めに帰りなさい」
「はーい」

「帰ってなかったのか、不正行為で宿題やらせようと思ったのに」
「でも変だなあ。ちゃんとあの辺探したつもりだったんだけど」



「…お前、なんか元気ないと思ったら怪我してるじゃねーか!そんなに血出してさ。」
「……」
「全く、どこで転んだんだよお前。靴も汚れちゃって…」

「……」

「…お前、靴デカくね?大人が履くサイズだぞこれ…」

「……」

「…よく見たら、お前さっきと服もちが…」

「……」

「…え、お前、誰…」
「見つからないよ」

「…え?」



「オマエは誰にも見つけられない」



「ソウター!リュウトー!」
「かくれんぼは終わりだ!もう出てこいよ!」

「なんで出てこないんだよ、アイツら」
「冗談キツイぞ、お前ら!寝てんじゃねーだろーな!」
「騙してるとかじゃないから!出てこいって!」

「な、なあ。いくらなんでもオカシイって」
「あいつら、まさかどこかで大怪我とかしてるんじゃ…」
「わからない、とにかく呼び続けよう」

「な、なあ。なんかこの辺臭くないか?」
「うん。なんか生臭い…」
「…お、おい、あれ…」
「…え?」

「うわああああああああああああああ!!!!」





『森の中で変死体、小学生1人行方不明』

11日午後5時45分頃、〇〇県△△市で「森の中に死体がある」との通報を受け、警察官が捜査に当たった。遺体を発見したのは小学生の男児2人であり、その日友達と4人でかくれんぼをしていた、とのことであった。
遺体は全身の皮膚を剥がされた状態であり、警察は解剖の結果失血死だと推定した。
先日、隣町で起きた事件の被害者の風貌と酷似しており、警察は遺体の身元の確認と共に、その事件との関連性についての追求を急いでいる。

また、小学生男児の内1人が行方がわからなくなっており、事件発生から現在まで警察による捜索が続いている。

かくれんぼ

かくれんぼ

怖い話を書いてみました。

  • 小説
  • 掌編
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-13

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