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僕の書いている小説にはきみだのわたしだの、色んな人間が出てくるけれど未だにそれらが誰なのかはわからない。誰のために言葉を吐き出して感性を擦り減らしているのだろう。そこには誰ひとりいないのに。それでもひとりになりたくないから何度もきみをここに呼びとめる。きみの好きな花を全て千切ったらきみは僕のことを忘れてくれるでしょうか。僕の好きな花の名前を教えていないからまだきみはここにいてくれるよね。

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-11

Copyrighted
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