星と君のストーリー

三坂 由伎

  1. 星と君のストーリー
  2. 星探し 君探し
  3. 星降る夜にサヨナラ
  4. 心音(しんおん)
  5. 君の声 (夢星)

星と君のストーリー

星が一つ落ちた夜
打ち震える心の奥の音一つ落ちた
こんな自分では救えないって
泣いた夜の味噛みしめて
毛布にしがみつき泣き明かした独りきりの夜

本の中の世界の終わりを見届けると言って
消えてったあの子の気持ち
今なら分かるのかな
使命感だけでは もう自分すら救えないよ
今日も また星が一つ落ちた

叶えたい願いは皆が持てるものがいい
叶わない願いばかり追いかけてると疲れてしまうからね
とっておきの願いは新しく生まれたばかりの年がいい
真っ白く皆の願いであふれ返っていないからね
染めあがってない白は たくさんの可能性があるよ

君が泣かなくなった あの日
ほんの ちょっぴり強くなった君が
そこにいたんだ
星は もう落ちなくなったよ 

星探し 君探し

星落ちる
願いの数だけ夜空から地上へ
捜し求めて さ迷って
君が捜し歩いたこの道を
今度は僕が歩いて 君が見つけたかった星を探すよ

本の中では無敵でも
憧れだけではいられないものだね
今日も星が落ちた夜
大きなリュックを背負った夜
この中には掴みきれないほどの
君と僕の希望が詰め込んであるんだ

まだ小さい僕のこれは記憶
きっと大人になると忘れてしまうから

失う事と得る事
大人と子供
境界線の境い目
君が見つけたかった星に出会うことができたら
僕が君に憧れた意味も分かるのかな?

君が歩いた道を道しるべに
今日 僕は出発するよ

星降る夜にサヨナラ

星空に こんなに近くても
まだ遠い 君の場所へは
あの時の確かな胸の高鳴り
今でも忘れる事はないから

星々の瞬きが早く早くと
僕に刹那に語りかける
君のあこがれが 星のきらめき残し
星のベクトルが 僕を追いこしていく

本の世界に住む君
泣かなくなった あの夜
僕は少しでも君に近づけるのかな

泣き虫だった昨日の僕に別れを告げた
今日の僕が笑顔で合図する
小さく心の両手で
そっと さようならと・・・

心音(しんおん)

泣けない涙の理由(いいわけ)
意味もなくあふれる無色の液
だから わざとこぼしてみた
ただの後味悪さだけが広がっていった

だから
君は泣かないでいて
僕のこの涙に意味が持てないから
だから
僕が泣いていても君は笑っていて
君が知らない間に涙は消え去っているから

夢を見ることも許されない世の中ばかり
なんて ここはモノトーンの世界
夢を見るだけなら通行料はバクに支払ったよ
悪い夢も良い夢も 全部通行料になったけれどさ
夢を見ることも叶わないなら どっちでも同じじゃない

だから
君は知らなくていいよ
僕の気持ちすら ここには無いものだからね
サヨナラと吐きだした気持ちに
少しでも君が僕の中に居てくれたら それだけでいいかな

星を見つけに行った あの子のお話
本の主人公のようにはなれないね
泣いた夜の数と
泣き明かした朝の数
君に語れることって どのくらいあるんだろうな

コトリ
心の臓の音 一つ
震えた

君の声 (夢星)

小さな勇気の端っこ
見つけたかったものは いつも臆病な自分自身
守りたかったものは 自分の心でした

空に渡った君に贈るよ
果てしない あの空の果てを見つけたかった君に
いつかの約束 君と交わした昔ばなし
星々は いつも静かに見守っている

こぼれ咲いた小さな命
泣きたかった僕の心
見つけたかった君の心
全部 ここに置いていくから

つかみ取れなかったもの
それは
欲しかった君の声が一つ

星と君のストーリー

<蛇足的補足>
このシリーズは本の世界と現実世界の二重構造仕様となってます。ややこしくて、すいません(汗)
本側世界には夢星(ゆめぼし)というサブタイトルをつけるようにしますので、ごちゃつかないかなとは思うのですが(すでに二重構造とか言ってるあたりで説得力なしなような気もしなく)。
のんびりと更新中。

星と君のストーリー

詩で紡ぐ物語りシリーズです。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-09-10

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