神社で(マエマエ&シオン)

セシル

野良猫ハミル様の『神社で』(https://slib.net/100322)をベースにした短編です。野良猫ハミル様には、この場を借りてお礼申し上げます。

神社で(マエマエ&シオン)

ジジ、ジジジジジジ、と、手探りで進むかのように恐る恐る鳴き出すセミがいた。ミンミンゼミだ。
ムン、ムムンムンン、と、布団の上でうなだれている少女がいた。前田麻絵(マエマエ)だ。

マエマエ、起きろーーーー!とシオンが耳元で叫ぶ。
「うわぁと」と彼女が起き上がったが、ガックと前に倒れてしまった。すぅーすぅーという寝息が聞こえる。
こうなったら仕方ない。シオンはマエマエの背後に回り、脇をこそばす。

「うわぁと」と今度ばかりは目が覚めた。

***
暑さのせいか、△△神社ののぼり旗も元気がない。

ジジ、ジジジジジジ
ジジ、ジジジジジジ

蝉の合唱が行わる境内。
男はベンチに腰を据えた。持っていた雑誌を傍らに置く。
大きく深呼吸。顔を上げると澄んだ青が広がっていた。

アブラゼミが鳴き止んでふと静かになった。そうかと思うとぴしゃりと手を打つ音が二度響いた。
目をやると、参拝者が手を合わせ頭を下げたままじっとしているのが見えた。
中学生ぐらいだろうか。
「ねぇ何お願いした?」
「えっ、秘密」
「教えてよーーー」
「秘密」

仲良し二人組は賑やかに去っていった。
それからも時折、セミの鳴き声の合間に2拍聞こえてくることがあった。

なに皆それぞれに、思い描く未来があるんだろうと、当たり前みたいなことを思った。
男は境内を後にした。片手には雑誌が強く握られていた。

神社で(マエマエ&シオン)

読んでくれてありがとう。原作もよろしく♪

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原作者:野良猫ハミル様
作品名:『神社で』(https://slib.net/100322
*Public Domain作品です。(2021/9/7時点)
 https://web.archive.org/web/20210907054153/https://slib.net/100322
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作者:セシル
作品名:【マエマエ&シオン】シリーズ
 『相手の夢を実況してみる。』https://slib.net/108415
 『神社で』https://slib.net/108416
 『物恋』https://slib.net/108418
 『表と裏』https://slib.net/108437
 『いつかの土砂降り』https://slib.net/108460
 『秋といえば』https://slib.net/108475
 『ゆく夏』https://slib.net/108485
 『#22時の気まぐれラジオ』https://slib.net/108495
 『屋根裏の人工知能』https://slib.net/108510
 *どこから読んでもOK
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神社で(マエマエ&シオン)

①「神社に最近言ってないな~」と思い作りました! ②星空文庫(Public Domain作品)をベースにしました!

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-07

Public Domain
自由に複製、改変・翻案、配布することが出来ます。

Public Domain