詩4

少し暗めの詩集です

僕は草原に居ます。
目を閉じるとざわざわと何かが騒ぎます。
痛い胸を持って前を見ると、新しい風が吹いていきます。僕は口笛を吹き
ました。
僕はいつだって泪を流すのです。
歩けば新しい風が僕の頬をかすめていきます。

会いたい

この夢の中で何度思ったのでしょうか。

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左様なら

君はそう呟いて手を振った
街はこんなに人が居て
皆君を罵倒するんだ

でも僕は違うよ
違うから
お願いだから隣に居ておくれ

左様なら

嗚呼、君は手を振るんだ

左様なら

離れていく君に僕は手を振った

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僕は歌を歌おう 君はフルートを
僕は歌を歌おう 君はヴァイオリンを
小さな小さな楽団を 其れは世界とも言う

僕は歌を歌おう 君はチューバを
僕は歌を歌おう 君はドラムを
小さな小さな楽団を 其れは世界とも言う

花畑の中のコンクリートの家 鶏達が鳴いている

僕は君達と供に居るよ

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此処には何も無いんだね
ランプを付けてあげようか
ああ、机が有ったんだ。
僕と君は椅子に座っている。それで?最近の話をしようか

君は相変わらずの生活をしている様だね。僕の気も知らずに
責めている訳じゃ無いよ。唯の事実だ
僕は風邪をひいたよ。久々に熱が有る様だ。
君が風邪をひいたら看病しに行ってあげるよ。多分、そんな日は来ないけれど。

おや?ランプを外すのかい?じゃあまた今度。僕の気が変わったら。



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死体が二体あった。

薄暗い狭い部屋、上半身だけの奇抜な顔をしたそれは両親である事が余計に
不気味で
何かが餌を求めている。僕は固くなった死体の固くなった髪の毛を抜き、
それに食わせた。
不味い、不味いとそれが言うので僕は鞄の中にあった緑色の髪の人形を
取り出し、その髪の毛を食わせた。

ッチャウマ…ッチャウマ…

それの満足したような声がこびりついて離れない。

ッチャウマ…ッチャウマ…

目を覚ましてもその声は続いた。

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白い光があるような気がしました。
和紙の上では全てがざらついているのです。
ヒガンやシャラソウジュの花びらが寝転ぶ私の上に降り掛かりました。
そして私は目を開けた侭。

だって私は………


腐臭は華の薫が隠したのです。

私はニタリと笑いました。

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詩4

ありがとうございました!

詩4

僕は草原に居ます。 詩集4。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-05

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