詩1

少し暗めの詩です。

生を貪っていても結局は死が訪れるなら

のうのうと生きている愚かなモノ共を殺していこう

もしわたしが死んでも

愚かなモノ達は優しく迎えてくれるだろうから

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愛してると言って欲しくて
何度も刃を突き立てたけど
君は最後に言ったね

「そんなお前が大嫌い」


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いつの間にか眠っていた。
僕私俺は地面に足をつける。

ねえ庭に行きましょうよ

私は言う。

部屋でのんびりしようぜ

俺は言う。

僕は私俺の意見に背き廊下に出た。
俺が舌打ちする。私はもの珍しそうに辺りを見た。
白い壁、白いドア。窓の外は木が突風に揺れていた。
「…此処は何処だろう」

何処だって良いじゃない
何処だって良いだろ

私俺の声ともわからない意識が、きんきんと頭に響く。


嗚呼此処は本当に何処なんだろう。

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僕私俺が居る時は嬉しかったが苦しかった。
俺は優しく抱いてくれたし、私は無邪気にそれを見ていた。
俺との交わりは特別だった。今でも背中が熱い。
私は黒い蝶と戯れていた。いや、私は誰とでも戯れるのだ。

ふと気づいた時に全てが変わっていた。

僕は私俺を失っていた。孤独だった。私俺は現れない。僕は心で泣いた。



それでも明日は来るのだ。


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坊や 坊や

僕を呼ぶのは誰?

坊や 坊や

その名前で呼ぶな
その顔で笑うな
その手を差し延べるな


ほうら、こっちだよ

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『青く重い悲しみ』


悲しみが
つたう
つたう

それは僕の足元に近づくほどに小さくなっていく

僕は小さくなったそれを手繰り寄せ
ぽっかりと開いた穴へ辿りついた

こんにちは

声を掛けると中のモノは返事をした

おはようこんにちはこんばんは

僕は手繰り寄せた悲しみを穴の中にほうり込んだ

中のモノは悲しみと融合し青く光った。
僕が眩しくて目を閉じると、穴はなくなった

今はただ重く青いものが僕の中で静かに息づいている


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『夢で見た話』


僕は公園に居た。
ぐるりとピンク色に染まった桜の木からはらはらと花びらが散る。
僕はそれを見て純粋に美しいと感じていた。
桃色の桜の中で一人笑っていた。

その時だった。
どこからか電動鋸が現れ桜達を切り倒していった。

やめて

どうしてそんなことするの

どんなに泣いても、訴えても、
桃色の桜の木はなくなっていく。


桜が消えた頃。
僕は嗚咽を止められなかった。
そんな僕の肩を叩いたのは少年だった。

この木が元に戻るようにお願いしよう

少年は札を僕に渡した。


いつかピンク色の世界が戻りますように


僕は祈ることしか出来なかった。

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もしも僕を救ってくれるなら
この両目を差し出してもいい

もしも僕を救ってくれるなら
この両耳を差し出してもいい

だから僕を見て
僕の声を聞いて
僕は謡おう
君へ捧げる謳

だから僕を見て
僕の声を聞いて
僕は謡おう
君へ捧げる謳



もしも僕を救ってくれるなら
この両足を差し出してもいい

もしも僕を救ってくれるなら
この両腕を差し出してもいい

だから僕を見て
僕の声を聞いて
僕は謡おう
君へ捧げる謳

だから僕を見て
僕の声を聞いて
僕は謡おう
君へ捧げる謳


最後に僕の声を奪うなら
人形として傍に居よう

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夢は見ない
食べられ無いから
愛は持たない
眠れ無いから
ワタシが持つのはただ一つ

性欲

そう呼ばれるるモノだ

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詩1

ありがとうございました!

詩1

生を貪っていても結局は死が訪れるなら 詩集1

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • ホラー
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-05

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