閉幕にしよう

きみがわたしを見つけたんだとおもう
それがたとえ呪いだったとしても
見つけられたわたしは
未だになにひとつ変わらないまま
呪われたことがアイデンティティのひとつ

果たさなかった約束を
わたしだけが後悔してる
もう顔も思い出せないのに
下がった眉尻の意味がいまになってわかるよ

ふたりのためにが
ずっとずっと愛に満ちた言葉だって気付いたとき
わたしは呪われてよかったと思った
大人びたきみが
未来を見つめていたきみが
あの頃とは違う未来を
すこやかに生きていることを願って

閉幕にしよう

詩にもならない終わった恋へのラブレター

閉幕にしよう

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-31

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