青田風の革命
少女は目指した
力強い音で風をおこすことを
風死すあの荒涼な舞台に
眠れるその魂はやがて彼女の蛇が解いた
舞台に音が轟いた
耳を突き通る青が黒い色彩を解いた
彼女は呟いた 届かなかった冠と溶かけた大地のことを
後にそれを挫折と名付けた
長くて短い弱奏部
何年かの眠りから目を覚ました少女は剣を手に入れる
ありがとう! そう叫び 腕を振りおろすと
絡みついた不吉な靄が晴れ
周りには壮大な田園が広がっている
その時再び稲妻のようなファンファーレが響く
歓迎されていると思う 私
「さあ、次はこの風で誰を突き刺そう!」
勇ましくグリッサンドを響かせる
かつてそうであったように
舞台がいくら変わろうとも
武器が変わろうとも
私の闘争は終わらない
青田風の革命