栄華を極めた蒼空の国【部族・精霊編】

【六つの星の部族と王国】

遠く太古の時代の各部族の長達と王が"それぞれの部族を一つにし、民を導く国を作る誓い"を結んだ六つの部族と王族の統べる国。現在の王国の始まりに相当する。
各部族特に魔力の優れた者達を民を導く"星座の者(現在の精霊)"に据え、星座の者を取り纏める長を"恒星の者(現在の大精霊)"に、そして恒星の者が王に付き従う仕組み。
各部族の特徴となる色が最大二色存在し、これを用いた布の着用法によってどの部族かを判断することが出来る。(後のケープの原型)

尚現在王国は亡国間際の星座の者と末代の恒星の者達の記憶の残穢が彼らの姿を模して存在し、半数以上は故人となってしまっている。
これに伴い、各部族の気候に基づいた役割も現在は機能していない。



【弊空の精霊と星の子について】

精霊と星の子は同一であり、星の子が成長した後選ばれた者が"精霊"として扱われるようになる。
精霊及び星座の者への抜擢は彼等にとっては名誉且つ羨望の象徴とされ、精霊を志す者は多い。中には精霊に固執するあまり力を求めた結果魔力の逆流を引き起こし、魔力を餌とする魔物へと堕ちてしまうことも。(過去の精霊バグ参照)
魔物へ堕ちてしまうと光を求めて星の子や他の精霊達を襲う危険性が出てしまう為、星紛いの一種に分類され殲滅されることになる。

星の子は取り込む光の量が多く闇の存在への耐性も強く、逆に成長し精霊へ近付くと光の許容量と闇への耐性が弱まってしまう。
現在の王国は亡国以前より闇の存在が強力且つ大気や水質の汚染度も上昇してしまい、精霊にとっては致命的なものとなっている。その為、亡国以降の星の子達には概ね二十代中盤辺りから先への成長を止める魔法が掛けられており、ある程度で成長が止まってしまう。

星見の部族(ホシミノブゾク)

占星術に長け、王国の過去現在未来全てを見通す力を持つ部族。占い師や呪い師等が多く、現在の孤島の精霊及び大精霊が該当する部族。
星見の部族(ほしみのぶぞく)は真面目で勤勉な性格の者や長命の者が多いのが特徴。

現在の大精霊は唯一初代から亡国の間際まで大精霊の任に就いていた。
星見の部族(ほしみのぶぞく)の加護を受けた星の子達は、星の流れを読み解く力を持つ証として淡い水色や紫の瞳を持つ。

気候は乾燥が強い。
様々な家畜を育てつつ、星の導きを頼りに遊牧民として生活している。育てた家畜は星運(ほしはこび)へ引き渡し、そこから他の部族へ分け与える役割を持つ。
星見の部族(ほしみのぶぞく)の民は唯一特徴となる色と布を持ち合わせておらず、逆にこれが彼等の見分ける点の特徴となっている。

星運の部族(ホシハコビノフゾク)

蝶を始めとする光の生物達と意思を通わせ、彼等の力を借りる事を得意とする部族。光の生物を用いた仕掛けの道具の作成、またはあらゆる物の運搬の役目を担う。現在の草原の精霊及び大精霊が該当する部族。

星運の部族(ほしはこびのぶぞく)はおおらかで明るい性格の者が多いのが特徴。
尚現在の大精霊は三番目に任期の長い人物。
星運の部族(ほしはこびのぶぞく)の加護を受けた星の子達は、光の生物達と意思を通わせる力を持つ証として青みを帯びた緑や淡い水色の瞳を持つ。

気候は雨が少なく、程よい湿度で最も快適な地域。
様々な食糧や日用品等の原材料を多く生産し部族間に分け与える役割を持つ。
星運の部族(ほしはこびのぶぞく)の民は黄色の布を腰に巻いている。長めに垂らしている者もいる。

星創の部族(ホシツクリノブゾク)

星運の部族(ほしはこびのぶぞく)より繊細かつ高度な道具作りの技術を持つ、手先の器用な者の多い部族。王国のあらゆる道具や建物の製作を手掛けている。現在の雨林の精霊及び大精霊が該当する部族。

星創の部族(ほしつくりのぶぞく)は性格に陰りがあり近寄り難い雰囲気の者が多いのが特徴だが、一度打ち解けてしまえば義理堅い一面を垣間見せる。
現在の大精霊は三番目に任期が短い人物。
星創の部族(ほしつくりのぶぞく)の加護を受けた星の子達は、彼等と同じ高度な道具作りの素質を証として暗い青みを帯びた色の瞳を持つ。

気候は低温且つ多湿。
作物を育てるには不向きな気候の為、様々な工芸品や日用品を製造する役割を持つ。
星創の部族(ほしつくりのぶぞく)の民は青緑か紫の透けた布を、頭から被り飾り等で留めている。女性は身の丈程の布を被ることが多い。

星競の部族(ホシキソイノブゾク)

他者と物事を競い合う事を非常に好む、娯楽に富んだ都市に住まう部族。定期的に賭け事や祭りを催し、身体能力や身のこなしが非常に優れている。現在の峡谷の精霊及び大精霊が該当する部族。
星競の部族(ほしきそいのぶぞく)は勝負事に目が無く、快活で自由奔放な者が多いのが特徴。

星競の部族(ほしきそいのぶぞく)は競争心の強さ故か最も代替わりの激しい部族とされ、長くとも十年以内で交代となる。ちなみに現大精霊は歴代で最も任期が短い。
星競の部族(ほしきそいのぶぞく)の加護を受けた星の子達は身体能力が非常に高く、競争心が強い証として橙や紫の瞳を持つ。

六部族屈指の寒冷地域。
年間を通して気温が低い為、衣食住の工夫が凝らされている。目立った役割は持たないが、この地域の織物は温かさと装飾の華やかさから人気が高い。
星競の部族(ほしきそいのぶぞく)の民は、細長い赤か桃色の布を左右どちらかの肩に掛け、余った分を腰に巻いている。布の柄や装飾が多種多様であり、六部族で最も華美なものとなっている。

星護の部族(ホシマモリノブゾク)

高度な戦闘技術を持つ、全部族内で最も戦闘に特化した部族。
王族の護衛や城の警護の命を受ける者を数多く排出しており、星紛い(ほしまがい)達の殲滅の任も受け持つ事が多い。現在の捨てられた地の精霊及び大精霊が該当する部族。
星護の部族(ほしまもりのぶぞく)は鍛錬に一生を費やし、禁欲的且つ寡黙な者が多いのが特徴。

星護の部族(ほしまもりのぶぞく)は死地に常に身を置く部族柄、六部族内で二番目に代替わりの多い部族とされる。
現大精霊は二番目に任期が短い。
星護の部族(ほしまもりのぶぞく)の加護を受けた星の子達は戦闘能力が非常に高い証として暗い黄緑や水色、黒い色の瞳を持つ。

荒涼とした地域であり、作物は満足に育たない。
加えて星紛い(ほしまがい)が出没する為大気や水質の汚染度が高く、星紛い(ほしまがい)の殲滅が最優先事項とされている。
星護の部族(ほしまもりのぶぞく)の民は黒か黄緑の布を左右どちらかの肩に外套の様に羽織り、金具や紐等で留めている。黒い布は空から見た際の地面に紛れ、裏地の白は地上から見た際の光源に紛れて敵の目を欺く役割を果たしている。

星語の部族(ホシカタリノブゾク)

王国の歴史や技術、政の全てを記録し保管する魔術に秀でた部族。
星運の部族(ほしはこびのぶぞく)星創の部族(ほしつくりのぶぞく)の作った道具や建物の仕掛けに魔術を取り入れ、王と共に王国を栄えさせた賢者の祖が星語の部族(ほしかたりのぶぞく)とされる。現在の書庫の精霊及び大精霊が該当する部族。

星語の部族(ほしかたりのぶぞく)は聡明且つ厳格で清廉潔白な性格な者が多いのが特徴。
現在の大精霊は2番目に任期が長い人物。
星語の部族(ほしかたりのぶぞく)の加護を受けた星の子は、聡明さと清廉さの証として深い青色の瞳を持つ。

気候は不明。彼らは王国が栄える以前から地上ではなく地下に住んでいた為。医術等の技術面の発展も見られる。
地下都市に住まう部族故に、地下資源を六部族や王都へ供給するのが主な役割とされている。
星語の部族(ほしかたりのぶぞく)の民は大判の白か青の透けた布を肩に掛け、残りを帯等で留めて垂らしている。星競(ほしきそい)で作られた、フリンジやタッセル等の飾りが着いたものが人気。

流星の者(リュウセイノモノ)

異国の地より王国へ訪れる異邦人の総称(イベント精霊達が該当)。
自らの持つ文化や技術を伝え広めたり、探究心故に研究へやって来たり、元は異邦人であったものが王国へ移り住んだり、芸や演劇を披露して回るもの等目的は様々。
流星の者(りゅうせいのもの)達も王国の部族同様に彼等の文化に基づいた色を持ち合わせており、それを衣服や外套に用いている。

現在の彼等の目的は、自分達の知り得た物事を星の子達へ伝え受け継いで貰うこと。その褒美の一環として、自身の身に付ける服飾等を授けている。

現在王国へ移り住んだ者達以外は生存している確率が高く、時折現在の王国へ姿を見せることがある。しかし、現在の王国は精霊達にとっては適さない環境になってしまっている為年単位の滞在は出来ない。

栄華を極めた蒼空の国【部族・精霊編】

栄華を極めた蒼空の国【部族・精霊編】

弊空の王国の始まりから現在のざっくりとした説明。 精霊や大精霊、部族や役割等々…闇の存在(星紛い)についても触れる予定。当項目は部族と精霊についてがメイン。 ※めちゃくちゃ歴史っぽい内容つらつら書いてるので、クッソつまんないと思います。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-28

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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  1. 星見の部族(ホシミノブゾク)
  2. 星運の部族(ホシハコビノフゾク)
  3. 星創の部族(ホシツクリノブゾク)
  4. 星競の部族(ホシキソイノブゾク)
  5. 星護の部族(ホシマモリノブゾク)
  6. 星語の部族(ホシカタリノブゾク)
  7. 流星の者(リュウセイノモノ)