短々落語「寿寺」

紫紺亭 弁当

400文字以内のショートショート落語臭

「寿寺」

どうしたんだい熊さん(くま    )、さっきからぼーっと突っ立ていて?

いや、八つぁん(はっ      )、あっしはここで立っているよ。

なぜだい?、座りなよ。

いや、いいよ。

どうしてだい熊さん、座らない訳を教えてくんねぇ。

八つぁん、ここだけの話だよ、実は座ると肛門様が痛いんじゃ、それで座れないのさ。

熊さん、それは、「ぢ」じゃないのかい?イボかい、キレかい、それともイチローじゃなくヂロウかい?

八つぁん、ぢに詳しいのかい?

あぁ、ちょっとそこらの野郎よりはね、で、ぢの漢字知ってるかい?

いや

やまいだれに「寺」と書くんだよ。よく「寿(ことぶき)」と勘違いされるけど、正しくは寺。

まぁ、肛門様に痛みがあるから寿ではないな。

そうだね、寿寺(ことぶきでら)にでも行ったつもりで、ここに座って肛門様を拝みなせぇ。

そうかねぇ、では(熊さんゆっくり座ります)、よっこい正一、いてて…

おっ熊さん、雨が降ってきたよ、こりゃ縁起がいいや。

なぜだい?


雨降って、ぢ固まる、っていうじゃないか。


 

短々落語「寿寺」

お後がよろしいようで。

短々落語「寿寺」

どうしたんだい熊さん、さっきからぼーっと突っ立ていて?いや、八つぁん、あっしはここで立っているよ。…、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2021-08-27

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