銃にオイル・病原菌に氷枕・鉄は熱い
2021.07
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講評
あなたの白は0か1か問われて、0ではないと答えた
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一昨日紫陽花の中で、次元が変わったような映画の中にいるみたいな感覚がした
花園神社で夜のラジオ収録
企画がなくなってもぽろっとでたアイディアがこんな規模になってびっくりだし面白かった
ありがとうと伝えあった
アルバイト中の身体の機敏の悪さに違和感を覚え、家に帰って眠り目覚めると40度の高熱がでた
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生まれ変わるならベルギー
ベルギーベイビー
縁もゆかりもないけど次はベルギー
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それは生死とは関係ありません
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40度の熱が続き頭がおかしくなった
母がやってきたように錯覚した。母は同い年で血のつながりはない友人にみえた。
声も若く、皺はなかった ソウルメイトだね
(旧姓)鈴木〇〇さん あなたに出会えてよかった ありがとう という気持ちでハグをする
甘い匂い
猫は私の腹を踏み窓からの景色を見ていた
柔らかくてひんやりとしていた
家族や恋人や友人、といった概念も存在しない ぼんやりのマルが浮かんでるひとりの場所
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しなやか たおやか 爽やか っ
とゆっくりちいさく繰り返した
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呼吸ができず意識が遠のき救急搬送された。
入院した。腎盂炎だった。吐こうとしても胃に食べ物がない。歯をガタガタさせて震えてるので、同室の人にあの人コロナじゃない?と看護師さんに話しているのが聞こえた。窓辺の部屋だったのがうれしい。葉っぱがみえる。グリーングリーン青空には小鳥が歌い、グリーングリーン丘の上にはララって病室に送られるまでの部屋でうたってたよ
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今すぐに、点滴がぶら下がった鉄棒を掲げてそこの窓を開けてひろいひろい踊り場に裸足のままに立ちたい
葉や虫の浮く水溜りを蹴り大声で泣きたい
わたしまで連れてかないでよ!
打ちひしがれ変わってゆく自分に負けたくない 変えてゆきたい
怖いものを一つずつ数えるように思い浮かべる
夜の海
夜の高速道路のトンネル
鳩
みえない飛行機のけたたましい音
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🎧空中泥棒
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ベッドの横に自分の名前が書いてあって、その字が可愛くて写真撮った。茉莉
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長い長い深夜の廊下はオレンジ色に光っている 車椅子で押されていると浮遊して違う世界線に連れてかれそう。スタビがなかったら、車椅子でも代用可能なのかな?って思ったけど車椅子のほうが手配大変かぁ
って押されながらひとりわらった
カメラ構えている人を車椅子に乗せて押してダッシュしたい
お手洗いに行くにも、歯を磨くにも、水を買うにもナースコールを押し車椅子に乗らないといけないという状態は、体験してよかったってなりそう。
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毎日1度ずつ熱がとりあえずさがり退院した。
明け方訃報を受けた。
まだ熱があったので1日寝た。
翌日、炎天下の斎場で、顔をみに行った。今までで一番きれいな顔をしていた。薄ピンクのリップがきれいだった。美しい人だと思った。
それ以外に特に何か思うことはなかった。そこにはいないし、なにもいなかった。逆にこれといったスペシャルな思い出はなかなか見当たらなかった。
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灼熱の車内に戻り車が動き出すと、冷房とボブディランがかかった。窓を開けると風が吹いて、気持ちよかった。
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大きな四柱推命の本を取り出し、占いをする〇〇さん。
ここ何年かの運勢を教えてもらった。印綬があるとのこと。
姫役を得た。
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足の中がスナスナする!を連呼した。筋トレのようなポーズで足を乾かした。コンビニへ行き、GATSBYを買い足を拭った。今度は足がスースーする。
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アルバイトのために6時半に起き、7時20分に家を出て駅まで自転車で猛ダッシュしたら、電車の中で激しい腹痛とめまいに見舞われる。
あきらかに熱があるので、帰されると思いバイト先に連絡をして休むことにした。
生きてることが嬉しすぎてはしゃいでしまった。
家に帰ると葬儀の準備で慌しい。机の上には死亡届と御膳料と印刷された封筒と大量の写真が置かれている。桃を食べた。
端で横たわった。
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朝起きて朝ごはんを食べながら、オリンピックで首都高1000円値上げのニュースをみた。
病院に行かないといけず、急いで家を出た。
暑い。
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早起きして喪服に着替えて、奥から取り出した銀の真珠のネックレスとイヤリングをつける
白と紫とピンクの花を棺桶の中に並べた。喪主の父が式辞を述べていて、その内容があまりによくて父の文才に感動した。小津安二郎の映画を一本見終わったような心地になる。
妹は号泣してメイクが崩れてた。ぎゃんぎゃん泣いてる妹が羨ましかった。
骨になる時がいちばん悲しかった。
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右手
左手
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ビリビリになった紙、大量の写真が散らばった おおきなおおきなおおきな ガラス
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夏休みに入って、最初の朝
まず最初にビル群をみて、窓を開けると白が流れ込
む
少し大きなTシャツを脱いだそのままスマートフォンに目をうつして、用意してあったアラームを全て消し寝ぼけ眼のままシャワー(水道使用量1分1000円)を捻って銀色の筒の中に水をいれる。そのまま浴びる。タオルに埋もれたら、
白いドレスを被って、スニーカーを履いて家を出た。
路地に出ると太陽が照っている
この骨をかかえて、泥がとにかく泥がたくさんあるところまでゆこうとおもった
身体は透明になっていた
鉄の鎖をくぐる
廃墟の一部屋、一部屋からさまざまな動物のあかちゃんの鳴き声
昨日、隣の国で暮らしているギターを弾く女の子と録ったラジオを聴いて、みぞおちが痒くなった
3軒隣のおじさんは目尻に大きな皺をつくってトラックを出してくれた
トラックの荷台に、桃、茄子、きゅうり、と一緒に横たわった
段ボールは何度も使い回してることがわかった
がたん
がたん
粒
粒
ドライブ
小旅行
子供たちの笑い声がきこえた
粒が
粒が
瞼が重くなってきて
ゼロ
ここから
色が一度全て消えました
午後です
シンバルが落っこちた音
こえがきこえた
守っていたよ
ねえ、
刺繍をおしえてくれてありがとう
ハンカチをかばんからとりだした
それは薄手で水色
ショッピングモールに置いてあったものに
ピンク色の刺繍をしたら、
すっごくかわいくなった
水の粒が顔にあたって
潰れた
いくつもの
振り回してみた
少し泣いた
立ちあがると
おじさんはおっかねぇーぞとまた笑った
わたしも笑った
仁王立ちだ
消息なし
♪Crumbling 空中泥棒
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トロイメライ
オルゴール版が流れた
ぶん
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木々で覆い尽くされた地平線をかき集めた
黄色いベールを人差し指と人差し指に引っかけて小夜風をふくみ
一番星に背を向け
一歩
小さな柔い葉を裸足で踏む
蝉の幼虫が土の穴から這い出した
最初に聴いた音は錆びてた
君は天然色を口ずさみながら崖の淵をなぞるように夜の公園をバス停まであるいた
フローリングに横たわり
冷たい氷水を銀色のバケツにいれたら
ひっくり返し
くるぶしにかける
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レインコート
スクランブル交差点
激しい通り雨
レインコートきて音を録音しながらまよちゃんとダッシュした
◼️07.29
透明
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特別なかった思い出が思い出になってくる
遺影をながめる 眠れない
気力がなく練習全然できない
3時
時計カチカチ
ラブソングを流してみる
置いてあったナッツを食べながら
薄くなった急須のお茶をのむ
銃にオイル・病原菌に氷枕・鉄は熱い