群青

トンネルに立ち尽くしていると幾つもの影が通り過ぎていく。頬を撫でるたびに、奪われていく温度があるように、風が吹くね。
鉄塊に運ばれているひとびとの手のぬくもり、どこに隠されているのですか、
地下鉄のホームが宇宙でいちばん落ち着くこと。
ぼくの群像よ、きみをかたどる色であれ。

群青

群青

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-23

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