全て忘れて、全て覚えてる

時に人生は二度と戻れない
ある日失えば何も残らない
純粋で薄いノートの落書き
描いたような、消したような

傷付けた人は計り知れない
青い春唯じゃ終わらない
爽快な柔いサイダーの刺激
忘れたような、覚えてるような

悟りの境地

きっかけは幾らでもあった
優しさの空から汚れた雨が降った
傘をさした、隣に君がいた気がした

幸せは皆のものだった
反省の詩から知った死を意識した
指をさした、悪口を言われた気がした

夏の手首を絞めて ざらついた写真を焼いた
好きな曲を弾いて 言葉を確かめた

時に人生は二度と戻れない
ある日失えば何も残らない
純粋で薄いノートの落書き
描いたような、消したような

傷付けた人は計り知れない
青い春は唯じゃ終わらない
爽快な柔いサイダーの刺激
忘れたような、覚えてるような

悟りの境地

言い訳なんて出来なかった
真面目な目から不真面目な涙溢れた
歩き出した、ふいに目を瞑ってみた

傍に居て少し安心した
同調の輪から反抗して抜け出した
自由になった、やっと自分になれた気がした

20秒息を止めて 残り有る余命を数えた
愛した人を許して 真実を抱きしめた

憂鬱で窮屈な夢うつつ
苛立ち、怒り、未だに、痛み。
憂鬱で窮屈な夢うつつ
次第に、視界に、光が、光が。

時に人生は二度と戻れない
ある日失えば何も残らない
純粋で薄いノートの落書き
描いたような、消したような

傷付けた人は計り知れない
青い春は唯じゃ終わらない
爽快な柔いサイダーの刺激
忘れたような、覚えてるような

悟りの境地

全て忘れて、全て覚えてる

全て忘れて、全て覚えてる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-17

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted