風に靡くとき

 かつて遠く響いた鐘の音は、綻びを退けようとするものであった。いびつな螺旋階段を壊すためには声を大にして叫ばなくてはならない。運命を繋げたいのだと。同じ言葉を用いることは誰にでもできるので、愛を証明するためになにが出来るのかを考えたい。ひとつひとつ丁寧に日々を積み重ねながら、ふいにあなたの目元が憂う瞬間に寄り添えたら。

風に靡くとき

風に靡くとき

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-14

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