8月某日夜
甘味料がすぎる 8月某日の夜
これが今の味 今の匂い 今の色
現状なんてセピアぐらいがいいと思っていた
不感症だった僕にはすべてが甘すぎる
過去を恋しがる蛙から
いつか瞳に映った景色を思うときが来るのか
というよくわからない生き物に変わっていた
荷物を全部背負って
折れた骨ごと積み上げて
その頂点に上り詰めそうな僕は何を思うの
何を思うの
何かが劣ることはあるだろう
けれども同じぐらい尖ることもあるだろう
あ強がりかも恐怖心
いつか
それを知ることがあるだろう
あと100メートルしかない気だよ
清涼感がすぎる 8月某日の夜
これが今の味 今の匂い 今の色
現状なんてセピアぐらいがいいと思っていた
不感症だった僕にはすべてが甘すぎる
8月某日夜